(スマホなし)自宅で一人でやる暇つぶし
ある日娘が、「スマホがない頃って、何してたの?スマホないなら、ひとりで何もやることなくない?」と聞いてきた。
スマホが出てきたのは、私にしてみれば大人になってからで、高校生の頃はPHS。
中学ごろまではスマホもピッチも持ってなかった。
そんな頃の中学生が何を家でやっていたのか、娘にしてみたら不思議で仕方ないらしい。
「そんなの‥一人で俳句カルタとかやってたよ‥」
一人俳句カルタとは、一人で俳句カルタを読み、1人で取るという遊び。
「古池や‥かわず飛び込む水の音〜」「はいっ」みたいな‥。
「え?それを1人で?」
娘、ドン引き。
「ごめん。これ一人でやってるの、別に平均的な中学生じゃなかったわ‥」
いや、私だって、さすがに1人でずっとこれをやっていたわけじゃないだろう。
なんか色々やっていたことを思い出す。
そう考えると、スマホが出現してからの時代の人たちは、スマホやゲームやYouTubeが無いと、何をしたらいいか、暇つぶしがよくわからないらしい。
しかし旧人類の私は、たまにスマホに触らなくても、なんかひとりで家にいて、楽しんでる。
ホントは、お菓子づくり、とか、アロマをなんとかかんとかする、とか、おしゃれな40代のオトナな暇つぶしを紹介したいけど、1人でカルタとかやる人なので、そんなもんじゃないのは申し訳ない。
では、私が1人でスマホを使わずにやってる暇つぶしを紹介してみたい。
①推理パズル
私はクロスワードパズルとかナンプレとかパズルが好きで、その中でも特に「推理パズル」が好きだ。
昔は「推理ロジック」という名だったが販売しなくなり、「もう推理ロジックは消えてしまったんだ」と嘆いていたところ、いつの間にやら「推理パズル」と名を変えて、変わらず売られていた。
「クロスワード」はひらめきや知識が必要で、「ナンプレ」も進まない時は全く進まないが、推理パズルは読解力と推理力が必要で、知識やひらめきはそんなに必要ないところが気に入っている。
時間がある時は何時間でもこれをやってしまう。
②スクラッチアート
元々塗り絵は好きだけど、スクラッチアートはもっと面白い。
「スクラッチアート」は、せこせこと黒い絵を鋭利な棒で削っていくことで、下から綺麗な色が出てくる、ぬりえみたいな暇つぶし。
やるとすごくハマってしまうし、うまく削れていると、すごく絵がうまくなってる気がして嬉しい。
なにより自分の画力とかは必要ない。
とにかく根気強く細かいことをするのが好きな人に向いている。
写経とかに通じるように、無心になれるところがいい。
③テニスボール
テニスボール、と書いたところで何をやるのかよくわからないけど、私のテニスボールの使い道は二つ。
ひとつは腰や背中や尻の下にボールを入れて仰向けに寝転がり、マッサージ。
これは通っている整骨院の先生がおすすめしてくれた。
そしてもうひとつは、仰向けに寝転がって、天井にボールを投げること。
これは野球仲間に教えてもらった、回転のかかったボールを投げる練習なのだ。
以上が、私がおもにヒマな時にやっているスマホ以外の暇つぶし。
‥暇つぶしっていうか、訓練じゃないか。
あと、詰碁もやっている。
これは囲碁の先生にやるように言われているからで、習い事の囲碁の練習。
いや、こうなるともう、暇つぶしじゃない。
テニスボールを投げるのも詰碁も、私にとっては宿題みたいなものだ。
でもよく考えてみると、人によっては暇つぶしである小説を読むのも書くのも、私にとっては仕事だし、暇つぶしでもある。
ついでに言うとウエイトレスの仕事は運動不足解消の運動であり、コミュニケーションの訓練にもなっていて、趣味のようなものでもある。
さらに言えば子育ても、子供はもう育ってるから、仲のいい友達と、毎日楽しくおしゃべりさせてもらっているようなもんだ。
こうなると私が日々やっていることは、もう全部、暇つぶしみたいなもんなんだな‥。
暇つぶしについて考えて、「人生が全部、暇つぶしだった」という、オチ。