デートでの「割り勘」は、どんなふうにするべきか？

週に一度、カフェでウエイトレスをしている。

ちょっといいおしゃれなカフェなので、デートの人というのはけっこう多い。

あくまで私の感覚だけど、近頃の10代、20代の若い人のデートは、ワリカンデートが意外と多いな、なんて思う。

女の子が先にさっとレジに立ち、伝票を置くと、「別々の支払いで」と、毅然と言ったりする。

男の子は、払おうかどうしようかと迷ってる感じではあったんだけど、あまりに毅然と女の子がそう言うので、女の子のあとに何も言わずに割り勘で払う。

近頃の若い人は、こういうパターン、たまに見る。
「令和スタイル」だね、なんて勝手に思う。

みんながみんな、そうと言うわけじゃないんだけど、ワリカンの場合は、女の子が伝票を先に差し出すことが多い。

デートで男の人が先に伝票を出して「別々の会計で」と毅然と宣言する「男子ワリカンスタイル」は、デートではかなりレアケース。

なんだろうね。女の子が「別々のお会計で」って言うと、自立していてカッコいい感じがするけど、男の子が言うと、なんかちょっとせこく感じる。

これは、ジェンダーレスの観点から言うと、よくない感覚だよな、と思いつつも、やっぱり古い時代の人間だから、少しはそう感じてしまう。
いかん、いかん。今はこれも、フツーだ。せこくない、せこくない。

しかし男の子が先に伝票を出して、「一緒の会計で」と言うにもかかわらず、ワリカンになる場合もある。

その場合は、「はい」と女の子が男の子に、ワリカン分のお札を何枚か渡してしまう。

男の子は「いいよ」と断るんだけど、女の子は財布にお札をねじ込む。

そこまでされると、さすがに男の子はお札を受け取るし、まぁ無理に「いらないよ」って、もじゃもじゃやるよりは、もうもらっちゃえばいいと思う。

逆の場合もあって、女の子が伝票を持ってお金を払うんだけど、男の子が財布にお札を入れる場合もある。
もうかなり付き合いの長そうなカップルの場合だけど。

これは、「お札ねじ込みスタイル」。

あまり、相手に奢られたくないって思う女の子は、財布を出すだけじゃなくて、お金をねじ込む。
もし、デートの時に相手が奢ってくれそうだけど、それが嫌だと思ったら、そうしてしまうのもいいかもしれない。

つまり、割り勘には3パターン。

⚪︎女の子が伝票持って、ワリカンで女の子から支払いする「令和スタイル」

⚪︎男の子が伝票持って、ワリカン宣告する「男子ワリカンスタイル」

⚪︎支払い相手の財布にあとからだいたいのワリカンのお金をねじ込む「お札ねじ込みスタイル」

やっぱり最近は、若い人は、ワリカンデートが多いな〜。
‥なんて思う。

昭和58年生まれの私の場合は、やっぱり若い頃はデートの時は、「従来スタイル」が多かった。

従来スタイルっていうのは、ワリカンじゃない。
男の人が伝票持って、お金を払ってくれて、「私、払います」とか財布持って言うんだけど、「いいよ、いいよ」なんて言ってくれるパターン。
完全に払ってもらっちゃう。

同級生ならワリカンが普通だったけど、10とか20も年上の人とデートに行くことが多かった年上好きの私は、けっこう払ってもらうことが多かった。
後輩男子と行く場合は、私が奢る側だけど。
やっぱり私の頃は、年齢でどちらが払うか決まっていた気がする。

でも昔、毎回食事を奢ってもらっていた20以上年上の人が、「たまには君に店を決めてもらって、君に奢ってもらいたい」と言った時があった。

なんだか申し訳なかったな、なんて思って、一生懸命に店を探して、ジンギスカンの店を予約して、できるだけカッコよく奢ろうと思ったけど、まだ二十代だった私には、なかなか難しかった。

「奢ってくれるって、本当にありがたいことだな。それにとっても難しい」って、あらためて思ったものだった。

それからは、たまに私もお店を決めて、その人に奢るようにもした。たまにってところが申し訳ないけど。

その場で割り勘もいいけど、こんなふうに、交互にワリカンもなかなかいい。

その日1日のデートは、ひとりが全部行く店を決めて、全部おごる。

それを交互にやると、お互いに相手のよく行く店とか、好みの食べ物の店もわかるし、なにより、もじゃもじゃしなくていいのでお会計もスムーズだ。
次回のデートも確約だし。

これも、オススメの割り勘。

‥とはいえ1番嬉しいのは、やっぱりデートの時に奢ってもらう「従来スタイル」だよね、なんて、思うんだけど。

私はとっても、奢ってもらうことが得意なのだ。（←ロクでもない！）