競輪の「ライン」とは何か?<前編>特殊な地域構成、結束の強さから「ライン」の正体を探る
競輪はラインで見るべし
競輪を初めて見た初心者は、レースが終わった後に押しなべてこう言う。
「ラスト1周くらいは速くて凄かったけど、初めの方は何やってたのか全然わからん」
普通の自転車レースを想像していた初心者からすれば、一列に並んでゆっくり回るレースの前半は全く持って意味不明だろう。
レースの前半がゆっくり進むのには、2つの理由がある。1つは、先頭の誘導員を使って向かってくる風を避け、体力を温存するため。
そしてもう1つが、今回の記事の主役である「ライン」を組むためである。
ラインという概念
競輪を解説する上で、「ライン」の説明は複雑だが避けては通れない。
一般的に選手は、2人~5人でチーム(のようなもの)を組み、レースに挑む。このチームがレース中、一本の線のように連なるので、「ライン」と呼ばれる。
選手がなぜ「ライン」を組むのか、そして「ライン」を組んでどのように戦うかは、後編で詳しく説明するとして、前編では選手がどうやってラインを組むかを説明しよう。
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