【悲劇】〇〇〇に気づかず洗濯機を回してしまい泣きそうです
外はさわさわと心地の良い風が吹き、からっと晴れている。本日もいい洗濯日和。いつものように衣類を洗濯機の中に入れ、回す。ここまではいつも通り、何も変わらない。
しかし、30分後に起こる悲劇を誰が予想したであろうか。
私はなんと〇〇〇に気づかず洗濯機を回してしまったのである。……朝早くから泣きそうになった。
洗濯機に〇〇〇を入れてしまった!
~~~♪
いつものように洗濯完了のメロディが聞こえてきたので、脱衣所へ。そしていつものように洗濯機のふたを開け、洗濯物を取り出す……ここまではよかった。そう、ここまでは。
しかし、ジーンズを取り出したとき、思わず声が出てしまった。
「うわっこれなに?ティッシュ!?」
なんと、ジーンズには大量の紙切れが付着していたのである。その時点で面倒くさいことになるのは確定。だが、そんな生やさしいものではなかった。
紙切れをよくよく見ると何か文字のようなものが書いてあり、嫌な予感が頭をよぎる。急いで洗濯物をすべて取り出すと……
なんとそこには文庫本の無残な姿があったのである。
なぜだ、なぜそんなものが洗濯機に入っているんだ!?というより、朝からなんだこの疲労感。本当に勘弁してほしい。
というより誰だ?こんなものを入れたヤツは!?許さん!!
こうして犯人捜しが始まったのである。
容疑者①愛猫りん
まずは、我が家一のおてんば、愛猫「りん」。最近ゴミ箱をひっくり返して、そこら中にゴミを散らかしてしまう悪い子だ。また、コースターを口にくわえて隠してしまうなど、さまざまな悪事を働いている。
今回も文庫本を口にくわえて、洗濯機の中に落としたのではないかと推測。
しかし、よく考えてみよう。文庫本は厚みが2cm、彼女の体長とあまり変わらない。そのため口にくわえて洗濯機まで運べるだろうか?
……正直無理な話だ。よって、りんは無実である!!
疑ってごめんよ、りんちゃん。
容疑者②愛犬桃太
続いての容疑者は、甘えん坊で寂しがりやの愛犬「桃太」。
……写真の顔が言っている。
「僕がやりました、てへぺろ☆」
これは怪しい、明らかにやらかしている顔だ。早速問いつめなければならない、と彼のところへ。
しかし、ふと冷静に考えると、彼が犯行を犯すのは不可能だということに気づく。なぜなら、洗濯機の高さに彼がどう頑張っても届かないのだ!後ろ足で立ち上がっても、洗濯槽にたどり着くことはできない。
よって、桃太は犯人ではないことが分かった。
「やらかしている顔」なんて言ってごめんね、桃太。かわいいよ、桃太。
容疑者③夫氏
となれば犯人は1人しかいない、「夫」氏だ。実は、最初から彼ではないかと睨んでいた。過去に洗濯機への異物混入を何度となく繰り返していたからだ。ティッシュ、メモ用紙、レシートなど数えればきりがない。
また、彼は読書好きということもあり、部屋にはたくさんの文庫本や漫画を所持している。
犯人は夫氏で決まり!抗議のLINEを送ろうと、スマホに手を伸ばしたその時だった。真犯人の手掛かりになる、あるものが目に入った。
真犯人
脱衣所に散らばった紙切れの残骸に、少しだけ色のついたフィルムが混じっていた。気になって手に取り、じっくりと見てみる。
すると、
……あれ?何か見覚えのある印刷。
……あれ?これ、知ってる私の本やん!!!
そう、真犯人はなんと私自身だったのだ。あれだけ犯人は誰だ?絶対許さんと言っていたのに、何とも言えない気持ちである。
しかしいつ入れたのか全く記憶にないんだよな……。
夫氏よ、いろいろ言ってすまなかった。
その後、文庫本や洗濯機・洗濯物は?
とりあえず、冤罪で誰かを叱らなくてもすんだのだが、問題はこれである。洗濯槽にはバラバラになった文庫本。もう再生不可能なところまでバラバラになってしまっているため廃棄した。
続いては、洗濯機。バラバラになった紙くずをどうにか集めるが、まったく綺麗にならない。このままでは朝の貴重な時間がもったいないので、
洗濯機 紙 洗ってしまった
で検索。すると、
目で見える範囲で、底や洗濯槽に付着した紙くずを取り除きましょう。 そのあと洗濯機にいっぱいに水を入れ、すすぎと排水をしてください。 これだけで、洗濯槽に付着した紙くずをほとんど取り除くことができます。紙くずが詰まっている可能性があるので、洗濯槽だけではなくフィルターもしっかり掃除しましょう。
とあり、早速実践。
なんということだ……!
回す前の綺麗な洗濯槽に戻ったのである。
洗濯物についた紙くずは、
①柔軟剤を入れてもう一度回す
②乾燥機で乾燥させる
③野菜ネットを使う
④洗濯物が乾いてから粘着ローラーで取る
とあったが、水道代と電気代がもったいないので、地道に④を試そうと思う。
その後
紙くずが散らばった脱衣所、ベランダの掃除をせっせとやった。余計なことをしたこと、最初から誰がやったと決めつけてしまったことを、あわせて反省している。
今後は洗濯する前に、必ず衣類以外のものが入っていないか確認する癖をつけようと心に誓うのであった。
朝から本当に疲れた……!