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タイプ9の恐れを自覚した話

「私は自分にとって大切だと思っている人を実際の所は大切にしていないことに気付いてしまうのが恐ろしいな……」と最近自覚した。
そしてその背景にタイプ9の恐れ絡みの「絶対に踏み込まれたくない領域」が絡んでいることにも気付いた。


タイプ9は精神的な繋がりを求めているのだけど、同時に内面に踏み込まれないようにバリアを張っている。踏み込まれたくない領域を守ったまま関係性を維持したい。

外と関わる疲れなどの反動で自分の世界に籠もる時間が増えるけど、一人の時間に関して他人から触れられることなく、何事もなかったかのように今までの生活に戻りたいといった感じ。


「居ない間のこと」を気にされるのが恐れ

私はこの事をはっきりと自覚した。

自分には休息が必要なことや、人と離れることによって大切にしたい人とのつながりがどれだけ失われたかを感じるのが苦しい。
こんな時「私と会えなくなっても見えない縁を信じてほしい」と願う。

結局、自分にとって最も大切で最も優先しているのは自分の精神を安定させることなのだ。
「内面が安定していることが一番重要」なので、まずは安定のために必要なもの(落ち着ける環境だったり十分な時間だったり……)を確保する。人間関係は落ち着く状態が整った上で、二の次だ。

内面の安定に必要なものを確保しておかないとメンタルに不調を来すので、心の中には「誰にも渡さない」という領域ができる。これは特定のルーティンや自分を慰めるための言葉だったりする。エニアグラムの本では『内なる聖域』とも呼ばれている。
ちょっとしんどくなってきた時に感じる「どこでもない場所に消えたい」という願望の正体はこれで、「誰にも見つからない場所に生きたい、放っておいてほしい、その時の事なんて気にしないでほしい」といったものである。

「この範囲は自分だけの領域」と決めた精神世界が外部から干渉されることを好まない。なのでしんどい時は何も言わずに消えることが多い。

外からは完全に隔離された自分だけが入れる領域の中で過ごすと決めているので「放っておいてほしい」「私のことは気にしないで」となる。
それは相手に気を遣わせない優しさというより「これ以上関わって来るな」という怒りだ。


まとめると、自分にとって心地良い世界を外の世界から隔離できないことに恐れを感じる。
つながりの喪失(隔離している現実が知れ渡ること)のが恐ろしく感じるのは、相手に「自分だけの世界」のことまで変化可能なものとして視野に入れられていることが恐ろしいからだ。

見せようとしている自分だけが自分の全てだと思ってもらえればいいのに……という考えが根底にある。これは自分の心地良い世界を捨ててまで何かをしたくないから、必要なことは全て済ましたと考え、そうすることで必要なことをする事なくやったという話を形成する。
「見えない繋がり」と呼ぶものが実は絶縁であることを自覚するのはとても苦しい。




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