迷子のおじさんを助けたら1000円もらった
日課のホットヨガのレッスンを終え、夜風を浴びながら、さあ歩いて帰るか!と思った時、
若干酔っ払った様子の30代後半から40代ぐらいのおじさんに声をかけられた。
私は普段からよく知らない人から声をかけられることが多い。
昔はどんな人でも快く耳を傾けていたのだけれど、最近はあんまり反応しないようにしてる。
なぜなら、ほとんどの人がマルチ勧誘だったり、怪しい集まりへのお誘いだったりするからだ。
初めは、迷子おじさんも変な勧誘目的で声をかけてきたのだと思って、少し警戒していた。
ところが、本当に道に迷ってて困っているだけのようだ。
「すみません。お金を払うので、電話借りてもいいですか?」
なぜだか理由を聞いてみると、
近くの居酒屋で飲んでいたのだけれど、
手持ちがないことに気がつき、お金を下ろしに外に出たところ、戻り道が分からなくなってしまったそう。土地勘がない上に、スマホも居酒屋に置いてきてしまったらしい。
そういうことなら、道案内してあげた方が早いのでは?と思って、目的の居酒屋まで案内してあげた。
驚くぐらい感謝された。
私にとっては馴染みのある土地だったので、
本当に大したことはしてないのだけれど、
迷子おじさんは、大袈裟なぐらい感謝してくれた。去り際には、電話代で支払う予定だったであろう1000円を渡された。
流石にお金は受け取れないと思って、何度も断った。でも、受け取ってくださいと、無理矢理ポケットに突っ込まれたので、お言葉に甘えていただいてしまいました。
些細なお手伝いしかしていないけれど、
なんだかものすごく大層なことをした気分になった。
心のこもった「ありがとう」って本当に嬉しいよね。なんだかホッコリした日でした。
P.S.もらった1000円は、ラーメン博物館でラーメンを2杯食べたよ!
おしまい