星屑212 ぐるぐるばなし
2020年9月6日
コロナのストレスや、否応無く変わる生活環境や社会の景色に少なからず影響を受けています。いつもどおり過ごしているはずでも、いつの間にか心境が変わってしまうのは避けられません。
小さい頃から、自分の意見や考えを主張するのが苦手でした。いや、苦手というよりは自分の考えを押し通しすぎて後から煙たがられることに気が付いてしまったり、うまく折り合いがつかずもやもやとすることがあり、あまり主張しすぎるのはよくないのだと思うようになったのかもしれません。あとは実家での家庭環境も引きずっています。何か提案するたびに父になにかと理由をつけて否定される母の姿を見ていたことや、「これをしたい」と言ってもなかなか聞き入れてもらえなかったことや、些細なことで怒られて何時間も何時間も立たされて許しをもらえなかったり、突拍子のない予定を入れられてそれに従うしかなかったり。家での会話はあったような、なかったような、もうあまり覚えていません。
全てが苦痛だったわけではなく、自分の進路ややりたいことは何かと応援してくれていた一方で、日々絶えない喧嘩の声に怯え、気配を消すことに全うしていた記憶もあります。これは非常にやっかいだと、今とても身にしみています。
かれこれ二〇数年かけて培ってきた考え方や話し方を変えることはなかなか難しいものです。変えようと思っていても無意識のうちに戻っていたり、はじめの一言がでてこなくて結局だまってしまったり。言いたいことを伝えるのが気恥ずかしくて伝えられずにいると手遅れの状態まで進んでしまっていたりします。
仕事上、表面上はうまく自分を繕うことができても、家の中ではそうはいきませんよね。プライベートな空間で自分を繕い続けるのは、最初はできてもそのうち息切れします。その反動はじぶんがおもっているよりも大きく、自分も相手も傷つけてしまいます。このままじゃだめだ、なんとかしなきゃと思う一方で、このペースに慣れてもらわないときっと解決できない、無理だとなげやりになることもあります。本当にひねくれています。
ひとと暮らし始めて、少しは変わることができたと思っていたのですが、ここにきて元に戻りつつあります。このままずるずるダメになっていくのはいやだ。どうにかしないといけない。
流行病だけでなく、気温や気圧の変化ももろに影響をうけているので、あまり深刻に悩みすぎずそれらのせいにして、もう少し自分と向き合う時間を作ろうと思います。
自費出版・完全手製本で冊子版星屑を制作しています。第三弾の制作費のサポートよろしければお願いします!