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雑記 三歳児放置死をきっかけに考える

三歳児を何日間も放置して死なせたとして母親が逮捕されました。
今回の事件で、今までと違った意見が散見されているように感じました。
それは「母親だけ責めたらいいってものでもない」というような意見です。

もちろんやってはいけないことをした(疑いがある)のですが、この女性が極悪非道なわけではないのではないかという可能性もあるということです。

一緒に住む家族が多く、近所の人も声をかけて、地域全体で子育てをしていた時代はとうに終わり、子供のことは親が100%みることが当たり前の時代となっています。

一つの実体験があります。
私自身が子供の時には子供だけで参加することが出来ていた夏祭りがあります。
二日間開催され、近所の公民館に朝から夜までいて、友達や同じ地域の違う世代の人と交流する良い機会だったように感じます。
それが私の子供が参加するころには「どの年齢の子供でも保護者が一緒にいられる時間だけ参加できる」ことになっていました。
理由は「いたずらをする子供がいるから、保護者がきちんと見張っていてくれないと困る」ということでした。
因みに親は「子供会」としての役割があり、公民館とは別の場所にいなければならない場合もあります。その他「青年会」のお世話をして、「婦人会」の手伝いやおつかいもしてくださいということでした。
「青年会」も「婦人会」も私が子供の時にいた人がそのまま年を重ねて存在しているような状態ですので、平均年齢は当時より20~30才上がっている印象でした。だからやれることが減ったり、無理ができなくなるというのも理解はできます。
理解はできますが、あまりの状態に驚きました。

「昔は良かった」と言うつもりはありませんが、社会の縮図を見たような気がして、背筋が寒かったのです。

「子供は親がみなさい」
「自身の仕事はしなさい」
「老人の世話をしなさい」
「老人を補助しなさい」

ひとつひとつを見れば、正しいことなのかもしれませんが、それらを同時に一人でこなすことはほぼ不可能だと思います。

冒頭の女性がどのように考えていたのかは分かりませんが、恐らく未熟であったであろう女性と亡くなったお子さんをどうにか救う手立てはなかったのかと、憤りを感じてしまいます。

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