24.潜在意識は知っている
私が初めて会った女性がいました。30代だと思います。普通に可愛い女性でした。が、会ったとたんに不快感が起きて嫌いだと思ったのです。まさかそれを顔に出すわけにはいきませんから、別れてから一緒にいたひとに話しました。当然絶対にそんなことは言わないようにと、釘を刺されました。
しばらくその原因は分かりませんでした。その彼女は、政宗公の側室だった『於山の方』でした。最初に会った時に一緒に会ったもう一人の女性の母だったのです。もう一人の女性の前世は『ムウ姫様』です。私の勉強不足のため、それ以上のことを推察することができませんでした。
それからしばらくして、私は前世の茂庭綱元だった時、政宗公の五男の宗綱様の守り役となったことがありました。宗綱様は、宮城県の北部にある岩ヶ崎という所の城主となられましたが、16歳の若さで亡くなってしまいました。
それを悲しんだ綱元は、高野山へ菩提を弔う為に剃髪して三年間籠もりました。現在は岩ヶ崎の黄金寺に位牌があります。私はそこを尋ねて行って、お弔いをさせていただきました。すると宗綱様の隣に岩ヶ崎二代目城主の宗信様の位牌が並んでいました。
それから戻って宗信様のことを調べてびっくりしました。宗信様の母は於山の方だったのです。それも宗綱様と同年に生まれていたのです。そこに問題がありました。どうも宗信様が先に生まれて宗綱様が後だったようなのです。ですから、五男が宗信様なので、岩ヶ崎の初代城主には宗信様がなったかも知れないのです。
しかし、宗綱様は正室の愛姫様のお子様なので、岩ヶ崎城主は当然宗綱様に決まっていたことでしょう。その事が分かった瞬間、私は於山の方に殺されたのではないだろうか?という疑問が湧いてきました。その答えは以外なところから判明したのです。
前世のムウ姫様は奈良の方です。於山の方とはSNSで知り合って、於山の方が仙台に遊びに来るように誘って、観光で一緒に廻るようになり、青葉神社へと行ったそうです。そこで会った男性から、前世が誰かを伝えられたそうです。本人はしばらく信じることはできなかったようですが、あることから信じるようになりました。
そのムウ姫様の転生の方から連絡があって、奈良で信頼の置ける占い師に会った時に、於山の方の事を尋ねてみたそうです。すると「そのひと毒饅頭作ってはるで」と言われたというのです。やはり、私が初めて会った時に嫌いだと思ったのは、前世の事件があったからだったのです。証拠がなかったので、犯人として処罰されなかったのでしょう。でも、綱元はわかっていたから、今世で嫌いだと思ったのです。
歴史には病死となっています。でも、二代目宗信様も20代前半で亡くなっていますので、仕返しされたかも知れません。怖いですねぇ。
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