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あっぱれマーちゃん物語 3

第三話 あっぱれ星

さてと、マーちゃんの住んでいるあっぱれ星のお話をしますね。六次元の宇宙に浮かぶロクボウ星団にある星星は、六角形の形をしています。ちょっと絵に描いてみました。こんな感じ。真ん中から宇宙船が出入りできます。

「あれ?」って誰でもわかりますよね、星の中から飛び出しています。

そうなんです。星の人たちは星の中に住んでいるのです。宇宙空間はまだまだ知らないことがいっぱいあるのですが、地球のように星の表面に住んでいると有害な宇宙線を浴びてしまい、様々な病気になりやすく、更には寿命が短くなってしまうのです。ですから、進化した宇宙人は星の内部に住んでいるのです。本当は内緒なのですが、地球の内部にも進化した地球人が住んでいます。それを「地底人」と言ってオカルトの分野にしてしまっていますが、実はそちらの方が高度な文明の人たちなのです。この話は内緒なのでこれ以上はお話できません。チベットのシャンバラとか、シャスタ山に地下の入口があるなどお話してしまうと口封じの刺客が来るかもしれませんからおしまいにします。

でも、話すなと言われると話したくなっちゃいますよね。金星には五次元の宇宙人が住んでいるとか、月は人工天体で中は空洞で宇宙人が住んでるとか、またまた火星にも地下に沢山の宇宙人がいるとか、木星も土星も・・・やばい、話してしもうた。

まあ、今の話はウソですから気にしないで、マーちゃんの住んでいる星「あっぱれ星」のお話を続けましょう。まわりが暗いのは太陽のような明るい星がないからです。地球のように太陽の周りを自転しながら公転する惑星群と違って、ただ同じ形の星たちが集まって星団をつくっています。だったら寒くて生きられないと考えてしまいますが、そこが三次元と六次元との違いです。六次元では意識の力がまったく三次元とは異なり、思ったことが現実化しやすいところなのです。ですから、あっぱれ星の内部はどこからともなく光輝き心地の良い気温になっています。みんなの想念が現実化しているのです。お殿様になりたい人は簡単になれますし、仕事もなんでも思い通りになります。

でも前回、大殿様の命令で兵隊らしき人たちがいましたが、中には兵隊になって命令されたい人もいるのでバランスがとれるのです。何にも刺激がないと退屈してしまうもので、マーちゃんのようになってしまうのです。じゃあ兵隊が飽きたからお殿様に代われるのか?といいますと、それもまた生きているうちには変われず、一旦死んでから生まれ変わる時に選べるのです。あっぱれ星ではみんな地球の時間で5000年から10000年位生きますので、よほど考えて決めて生まれてこないと辛い人は大変です。

どの次元でも同じなのですが、すべてが魂の体験をするために身体を持って生まれてくるのです。生まれたとか死んだとか言ってますが、本当の本当は誰も死なないのです。魂は永遠ですから。次の別な体験をしたいので、別な環境の男女どちらかなどを選んで生まれ変わっているのです。こんなことは当たり前ですのでお釈迦様に説法ですよね。失礼しました。

そんなマーちゃんですが、あまりにも退屈なので単に宇宙に旅するのもつまらないと、次元を超えた旅がしたくなってきました。そのことを爺に言いました。

「ねえ爺、低い次元に遊びに行きたいな~」

「なにをおっしゃる若様。ここの次元ですら危険ですのに、下の次元なぞ無理でござる」

「なんで無理とわかるんだよ。行ってみないと分からぬではないか」

「いいや、次元移動は危険でござる。戻れぬこともありますゆえ」

「そんなこと、やってもいないくせに・・・」

「・・・」

「ん?爺・・・もしかして・・・」

急に爺の顔が赤くなり背中を向けてしまいました。ニヤリと笑ったマーちゃんは、爺の顔をのぞき見るように近寄って行きました。

「あっ、やーたんだ。やったんだ」

マーちゃんは爺に詰めより白状させました。それによると、爺がまだ若い頃2000歳の頃の話。今のマーちゃんよりは1000歳年上だった頃、若い爺は同じように退屈していて何かないかと考えていました。そんな時「勇敢なる若者よ異次元の旅へチャレンジしませんか」というタイトルで参加者を募集していました。「これだ!」と思った爺は直ぐに申込みました。ところが、暇で退屈していた若者はごまんといて爺は選ばれませんでした。それでも参加したかった爺は、次元探査船に密かに潜り込んで行ったのですが、それがとんでもないことになってしまったのでした。

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