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32.腹枕

過去世での体験を今世でも思い出すということは以前に書きましたが、仙台青葉神社の片倉宮司さんが以前に、「俺は昔から腹の上に重い物を乗せないと眠れないんだよ」とお話しされていました。しばらくして、「わかった、わかった」と腹の上に何を乗せるのかがわかったと言ってきました。

「何を乗せるんですか」と私が尋ねると、「枕だよ」「?枕ですか」戦国時代の野戦の時、政宗公が仮眠をとるときに、腹を枕にして寝てたと言うのです。つまり、片倉宮司さんの前世は、二代目片倉小十郎の重綱でしたから、政宗公が野戦で寝るとき重綱の腹を枕にしていたようです。

こんな事、歴史の資料や歴史小説を読んでも書いていませんでした。私が知っている限りのお話しですが、でもそのお話しを聞いて納得しました。

政宗公が眠っていたとしても、重綱はもちろんおきています。何か危険が迫ってきたとき、ふっと腹筋に力を入れれば、政宗公を目覚めさせることができます。揺り動かしたり、声を掛けることより早く伝えることができるのです。ましてや、声を立てられない場合でも起こすことができるのです。

これこそ、戦国時代に実際に生きた者でなければ知り得ないことだと思います。そんなことを思い出したので、書き残しておきます。転生人ならではのエピソードです。おかしな表現ですよね。みんなが転生人なんですから、必ず前世の思い出を持っていますよね。私たちだけが転生しているわけではないですからね。

今回も読んで下さってありがとうございます。また次をお楽しみに、感謝いたします。

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