8.声の主

ここには、私の個人的な体験談を書いています。うそとか作り話と思われても、私は気にしません。なぜなら、自分でも半信半疑なのに、他人が信じられる訳が無いと思うからです。バッサリと無視して下さい。

では今日のテーマ「声の主」は前回書いた話の続きです。実際にあった時の状況は、ある年の正月のこと、私は研究に明け暮れていたため生活が苦しくなっていました。その研究ではお金にならないからです。何でそんなことをするんだ。と言われても、辞められない止まらない。状態だったのです。

しかし、それも生活に限界が来て、よしもうやめた。と強く意思決定をしたのでした。その瞬間のことです。右斜め上から声が聞こえて来て、「原稿書け、原稿書け」と男性の野太い声が聞こえて来たのです。しかし私は「書かないよー」と布団をかぶり寝ました。

普通なら、声が聞こえて来るなんて体験をしたら、恐くて震えて布団をかぶるのでしょうが、お金の無い状態のほうが、いかに恐ろしいことか、体験した人にしかわからない恐怖だと思います。ですから、空耳かお化けか判りませんが、研究の原稿を書けと言われても、そんなもの全然恐くはありませんでした。

ところが敵もさるもの、それから三日三晩頭の上から、「原稿書け、原稿書け」と言って来たのです。あまりにもしつこいので、「わかった、わかった、原稿書けばいいんだろ」と言って原稿を書くことにしました。すると奴はおとなしくなりました。

それから15年後、あんな明日をもしれない日々をどうやって生き延びたのか、とにかく15年後に逢った女性が、突然私を向いて、「あの声俺だ」と言ったのです。もちろんその女性が当時の私の部屋の天井裏に潜んでいたわけではないのです。その女性とは、前日初めて会いました。私の知り合いの、仙台青葉神社の宮司さんに紹介されたのです。

「あの女性、名古屋から訪ねて来たんだけど、急に口調が変わって男の話し方をするんだ。どうも政宗公のようなんだよ」ということで、声の主は伊達政宗公だったのです。信じられる訳が無いですよね。でも私ははっきりと声を聞いていますし、その後もその女性から、別のメッセージを受け取っています。その女性が名古屋から来る時に宮司さんにお土産を買おうとしたところ、硬い筆を選ぶように声が聞こえたので、それを青葉神社の宮司さんに持っていったら、何で好みがわかったのかと驚いて、やはり政宗公に違いないと信じるようになったとのことです。

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