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平成の自称痛い子ちゃん

皆様こんにちわ!!(くそデカボイス)筆者の凛音と申します。
誤字脱字等ございますが広い心でお読みいただければ光栄です。


タイ俳優さんをドラマで見ていてふと半裸シーンになるとガッツリタトゥ―が入ってるなんてことがたまにある。


タイではタトゥーを入れている方が多く、結構簡単に消す。
おしゃれで入れている人もいれば、運気を上げる為や、魔よけの為に入れている人も居て様々。

日本では入れ墨=ヤ〇ザというイメージがやはり強いのかあまり好印象ではない。

※今回は人体改造について書いていくので痛いの苦手な人は注意である。


中学生時代にクラスでピアスを開けるのがブームだった。
もちろん任意で友達同士、互いの耳にピアスを開けて、先生にバレないようこっそりピアスをつけていた。

今売っているピアッサーはピアス自体が針状になっていてガシャンと開けて下に引っ張ればそのままピアスになり、ピアッサー自体は使い捨てとなっている。

当時、とあるメーカーは針の周りに透明ピアスが付属していて、ガシャンと開けたら透明ピアスだけ耳に残る。
ピアッサー自体に針がついたままなので何度か使えた為、そのピアッサーを消毒して友達同士シェアしていた。
(今考えると細菌が入ってめちゃくちゃ危険なのでやめましょう)

右耳に1個、左耳に2個ピアスを開けた。


それが人体改造の始まりだったのかもしれない。

高校を卒業して、私は千葉に引っ越し、バンギャライフを楽しんでいた。

当時ナイトメアの大ファンで下手しもてギタリストの咲人が大好きだった。
彼が身に着けていたVivienne Westwoodがどうしても欲しくて必死にバイトをしながら専門学生を謳歌していた頃・・

ある時、私は咲人コスがしたいなと思い、ヘソピを開ければ彼とおそろいだし、コスプレするにも目立つだろうなぁと決意。
結構軽いノリでヘソピを開けに行った。

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当時大好きだったバンド『ナイトメア』咲人氏

当時渋谷にピアッサーを持っていけば無料で開けてくれる場所があった。(今もあるのかな??)
看護婦さんが何人か常駐していて流れ作業でピアスを開けてくれる。
もちろんピアッサーの販売もしていて手ぶらで行くことも可能だった。

雑居ビルに入りエレベーターで上がってくとフロア全体に消毒液のにおいがツンと広がっていて、周りは10代20代の子ばっかりだった。

受付でピアスをどこに開けたいか話した後、ピアッサーをその場で買ったり、ピアッサーを持っている人は受付の人に手渡す。

大体ピアッサー代はボディピアスだと4000円~で買えるのでお手軽なのか高いのか・・

パーテーションの中に入ると看護婦さんが居て名前を確認し、へそだったから横になってくださいと言われベッドに横になる。

看護婦さん『はいいきまーす』バチーン

わし『ほぇ???』

一瞬だった。

彼女らは1日に何人もピアスを開けるプロなのでめちゃくちゃ早い。

痛みはあったが勢いが良すぎてある意味爽快だった。

ものの10分~20分くらいで雑居ビルを後にした。

その後ヘソの奥を指でずっと触られているような痛みが1日~2日続いた。

その1年後。

私はインディーズのバンドにハマっていた。

好きなメンバーのコスプレをしようと、同じ場所で今度はクチピアスを開けた。

だがクチピアスは開けた後が非常に大変だった。

下唇の少し下の部分を開けるのだが、なんせ腫れて痛い。

その日は1日唇を動かすと痛いのでしゃべるのも億劫だし、何か食べるのも大変で少し後悔したのを覚えている。

あと唇の下は皮膚が柔らかいので1日つけないとすぐ塞がる。とても手入れが面倒だった。

そしてよくキャッチを無くす。

リンゴやせんべいなど、硬い食べ物を食べていてキャッチを飲み込むのはしょちゅうだった(笑)

クチピを開けて真っ先につけたいと思ったのがギタリスト『雅~miyavi~』と同じピアスだった。

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この黒い三角キャッチのピアスを当時『雅ピアス』と私は呼んでいた(笑)

当時原宿の竹下通りにある『2階のお店』と呼ばれる名がわからないお店があった。(私の周りだけかな??)

当時はヴィジュアル系のブロマイドやポスター、ステッカーが所せましと置いてあって、バンギャに欠かせないアイテムも充実していた。(ボーダー靴下、シドヴィシャスの南京錠、黒トランク、ボディピアス等)

ここの2階お店。今は跡形もなく潰れてしまったんですね…(寂しい)

そこで当時4000円くらいした雅と同じクチピアスを買った。

付け心地はまーで悪い。

わっかみたいになっているからつけ方に四苦八苦、ピアスのキャッチも三角形でつけにくいし、何か食べようもんなら唇を動かす度ピアスがぐるぐる回って食べにくい。しかもキャッチを失くしたら一巻の終わり‥(最終的に両方キャッチを無くした)

―現在ー

耳ピアスはたま―――に着けるくらいだがほぼ閉じかけている。

クチピアスは閉じたがまだ跡は残っている。

ヘソピアスは最近外してないピアスをつけっぱなし。

今はもう穴だけがぽっかり空いていておしゃれピアスは全然つけていない。

20代の心の穴のようにただぽっかりと空いただけのピアス穴は死ぬまでぽっかり空いたままなのである。

さて本題のタトゥーの話をしよう。

20歳をすこし過ぎた頃、私はタトゥ―に興味が湧いてきた。

大きいものでなくてタバコサイズくらいのお手頃サイズを入れたかった。

入れたいと思ったきっかけは20歳を記念としてなにか形に残るものが欲しかった。

タトゥー雑誌を買って女性でも入れるタトゥ―スタジオを探した。

横浜に住んでいたので近い方がいいと思い、横浜のとあるスタジオに電話した。

雨の降った昼過ぎ、横浜に向かい電話をして場所を聞き、向かった場所はジメ――とした古いマンションの一角。

ピンポーンとインターフォンを押すと・・

映画『蛇にピアス』のARATAさんが演じていた『シバさん』みたいな腕にタトゥーだらけのEXILE系っぽいお兄さんが出てきた。

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映画『蛇にピアス』より

ド緊張の中私は固まりながらお兄さんとどんなタトゥーがいいか話した。

『ドクロと薔薇が描かれたタトゥーを腰より上の辺りに入れてください°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°』

今思えばめちゃめちゃ厨二的なデザインを要求したと思っている・・(笑)

お兄さんはラフ画をさらさらっと描いて『こんな感じ??』と見せてくれて大体の構図が決まったら下絵を描いてくれる。

『まさしく私が思い描いていた想像通りの絵‥』

この短時間で思い描いていた理想通りの絵が手元にあってものすごく感動した。

『ではもう少し描いていくのでお待ちください』

近くでお兄さんが私の為に絵を描いてくれる中、なにをしていいのかわからず差し出された過去作品の写真集を眺めていた。

『おまたせしました。では施術を開始しましょう』

『えっ( ゚д゚)ポカーン』

心の準備がまだできていなかった。
むしろ準備がありますので次回お越しください。
とでも言われるのかと勘違いしていた。

この記事を読んでいる人で先ほど紹介した『蛇にピアス』の映画を見た人はいるだろうか。

見てない人はぜひ視聴して頂きたいが、結構リアルで施術中はあんな感じだ。

腰少し上なので半裸とまではいかないが、背中上くらいまで服をまくり上げてひたすらずっと彫られる。

背中はまじで痛い。

人間が一番タトゥーを入れて痛い場所はふくらはぎで二番目が背中と聞いたことがあった。(個人差もあり)

たとえるならば安全ピンを北斗神拳?でずっと背中に刺されているかのよう。

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『北斗の拳』よりお借りしました。

特に痛かったのはドクロの歯の部分を彫られている時。
見えなかったけど細かく歯を描いているのが背中越しに伝わった。(小説のフレーズみたい)

よく彫っている時、『割り箸を噛ませろ!!』って任侠映画のセリフで言っていると思うが、あれって痛すぎて叫びたいけど叫べないし、痛みを紛らわそうとガチで腕を噛みそうになるからなのか・・と痛みの中ぐるぐるとどうでもいいことを考えた。

一旦休憩しますか??とお兄さんは優しく言ってくれるが、この痛みを早く終わらせたいという一心で『続けてください』と申した。

だいたい1時間掛かったかかからないくらい。
タバコサイズのタトゥ―が完成した。

背中一面に入れている人はあの痛さを倍続けなきゃいけないなんて・・考えただけでゾクゾクした。

地味に変な汗をかき、終わったことに安堵した。

『写真を撮らせてください』

快くオーケーして『このタトゥーはお兄さんが手掛けた新しい作品の一つに加わったのか』と胸熱した。

帰る間際に『1週間くらい痒くなりますが色落ちするかもしれないので彫った部分をかかないでください。もし色が薄くなってきた際は入れ直すのでまたご連絡ください』

心の中で『もう痛い思いをしたくないのでこれ以上は御免である』と叫んだ。

タトゥーを入れて10年以上たった。

日本で暮らしていて、やっぱりタトゥーを入れての生活は生きづらい。

プールや温泉なんかはいつもテーピングを貼って入らなきゃいけないので、公共施設を使う際は非常にめんどくさい。

冒頭にも書いたが入れ墨=ヤ〇ザのイメージが強いのか世間の目はものすごく痛い。タトゥ―を入れる痛み以上に。

20代の最初に入れて後先考えず入れたお前が悪いと言われたらそれでもうおしまいなのだが、あくまでもオシャレの一環として入れているので私は合法なことしかしていない。

先入観に囚われた考えではなく、いつか令和の先にタイみたいなタトゥーに対する偏見の目をもたない日本になってくれればありがたいと思いこれからもドクロを背中に背負い生きていくのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございました☆彡

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凛音
最後までお読みいただきありがとうございました。 こんな記事ばかり書いておりますがサポートしていただけたら泣いて喜びます( ;∀;)