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不思議なつながり

夫と知り合ってもうかなり長い年月が経ちますが、今日は夫という人について。

夫は福岡県で生まれ、転勤族であった父と高校時代に宮崎県の高鍋高に転校。中、高とバンドにかぶれ、楽器はすべてこなせるようになり(こなせるといってもプロになるのは無理です、楽器をさわったことのない人よりはできるレベルの話なので)バンドに明け暮れました。

夫は妹がいますが、同じく高鍋高に進学、教師から「お前か、あの〇〇(夫)の妹は」とすごまれ、妹は内心「お兄ちゃん、学校で何したの」と思ったそうです(妹は私より年上ですが、とてもおっとりした優しい人です)

夫は教師たちを小ばかにしており、なまじ頭もよく、簡単に論破するし、勉強しないのに常に学年10番以内の成績をとっていたので、教師たちは夫を持て余していたようです。

高校を卒業すると「お金を貯めて外国へ行こう」と決め上京、某大手自動車会社の整備工として働き、お金を貯め、外国もどういうルートで行くかを細かく決め父親に相談すると、父親も本当にお金を貯められると思っておらず「貯められたらお前の好きにしろ」と言った手前、外国行きを許可したとか。(夫は英語が堪能です)

ギター1本担ぎ、荷物も最低限のものだけを持ち、インド、タイ、イタリア、スペイン、オランダなど一年ぐらいかけて歩いたそうです。

そして日本に帰り、ぶらぶらしていても仕方がないし何をしようかと思っていたところ、父の勤める会社(誰もが一度はお世話になったことのある、超のつく大企業です)の入社試験を受けろと言われ、暇つぶしに受けにいき、現在もその会社で働いています。

夫という人は確かに少々、風変わりな人ではあります。夫に好感を持ってくれる人とそうでない人、真っ二つに分かれます。

好感を持ってくれる人は、夫の能力を買ってくれます。夫は会社で稼働しているシステムを1からすべて自分ひとりでつくりあげ、特許を取り、特許庁に夫の名前があります。プログラミングの腕はたぶん、そこらへんの人間ではかなわないでしょう。その他、officeのソフトは全て使いこなせます。ビジネスマンとしてはとても優秀です。

反対に、勝手に敵意を持つ者は、夫をたたきつぶしてやろうと躍起になりますが、なぜか相手が勝手にストレスを抱えて病気になったり、バイク事故で亡くなった者もいました。夫は指一本動かしていません。

その夫がなぜ私を気に入り、交際を申し込んできたのかはわかりませんが、私は当時失恋したばかりで、付き合っている男性もいなかったので、深く考えずいいですよとお付き合いをはじめました。

夫の不思議なところとして、ほんの少しでもよこしまな部分、やましいところのあるような人間は、夫に勝手に苦手意識を持ち避けるところです。

私は特に夫に苦手意識は持ちませんでした。ただやたらとベタベタしてくるなと思ったものの清潔感はあったので嫌悪はしませんでした。

夫は嘘はつきません。おべっかも言わないし、ゴマをするようなあさましいこともせず、純粋に実力でいまの地位を築き上げた人です。

夫は文章を読みこむ力に優れ、誤字脱字を簡単に見つけ、私の発行物に関してもよく誤字を見つけてくれます。やはり誤字があると、それだけでみっともなくgdgdで残念な出来になってしまうので、これが本当に助かります。

古狸とぶつかったときなど、どうすればいいかと父(舅)によく知恵を借りてはいます。舅は入社から定年までずっと労働組合の執行委員を務めあげた歴戦の兵、百戦錬磨です。夫によく知恵を貸してくれています。

夫はよく上司から上へ行けと言われるようですが、夫は二番目か三番目で文句言っているのが好きだと、のらくらと断り続けているようです(笑)ここがたぶん、夫を憎むものたちの、煮ても焼いても喰えないやつ、という評価でしょうか。たしかに掴みどころのない人という風には感じます。

夫は私、娘の味方であり理解者ですが、こういう人はきっと敵に回すと怖いんだろうなという感はします。だからきっと、夫をたたきつぶしてやろうとする者がいるのだと思います。

夫はバンドにかぶれたことから、邦楽にはほとんど興味を示さず、洋楽を好みます。ドライブに行く車中でも、コアな洋楽がUSBに入っています(私の好きなaikoちゃんに関しては、メロディーラインとコードがべったりくっついてるみたいで気持ち悪いと称しています)カラオケでも洋楽しか歌わず、ヴァン・ヘイレンの「JUMP」を好みます。

今でも気がむくと、ギター(2本あります)を弾いていたり、ドラムをたたいていたり(簡易のドラムセットを買ったのです)キーボードを弾いていることがあります。音楽はいまでも好きなんですね。私が「禁じられた遊び弾いて」とリクエストすると弾いてくれます。夫がグッチさんのライブに同行してくれたのは、洋楽好きで、ビジーフォー時代から知っていたからと。ほかのアーティストなら断っていたとも。

娘にドラムを教え、娘は少しですが叩けます。今年はもっと突っ込んで教えるつもりのようです。
子供用のギターを買って、ギターも教えるつもりです。娘もやる気です。

私がハッチポッチのファンアートを描いているとき、楽器をビシっと描こう、でないとgdgdな絵になるよとアドバイスをくれ、以後、デフォルメ絵でも、楽器に限らず小物類をビシっと描く、これを決めました。おかげで少し、サマになってきました(私的評価)

夫とのご縁も、ある意味で不思議なつながりであるとは思いますが、不思議なめぐり合わせですね。





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りんな
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