向上するとは
私は絵が好きで、子供の頃から現在に至るまでずっと描き続けてきたことは何度か書いてきたと思います。
でも私だって、ただ好きだからという理由のみで、好きなものをのらくらと描き続けてきたのではありません。
やはり描く以上、技術的にも上手くなりたいですし、どう描けば綺麗に見えるか、可愛く見えるか、魅力的に見てもらえるか、色んな絵師さんの画集を買ったり、専門書を買ったり、ネットの情報を見たり、それを参考に描いてきました。
おかげで、純展で入選という、新参者にしては大変に上出来な結果が得られ、大昔「あんな絵誰にだって描ける」と言った女性にも誇れるというものです(私は執念深いので、一度受けた屈辱は一生忘れませんし、仕返しも必ずします)
でもまだまだ向上できると思っているので、私がこれぞ!!と思えるような絵師さんに出会えたなら、また違った感じの絵を描くかも知れません。(今のところロドニー・アラン・グリーンブラット氏の絵柄が私の理想にいちばん近いですが)
来年の純展ではどんな絵を描こう、そして賞を取りたいとも思っております(笑)
そんな今日、ふと、Xで流れた話題を思い出しました。女の子が、絵が上手くなりたいと1000枚描いたが上手くならない、どうしてだろうと悩んでいたところ、ダルビッシュ有選手がとても素晴らしいことを言っておりました。
「練習は嘘をつかないって言葉があるけど頭使って練習しないと普通に嘘つくよ」
これに尽きます。流石メジャーリーガーの言うことは説得力しかないです。
私も先ほど、昔と今の絵を並べてみましたが、明らかに最近描いたものの方が上手く、昔はよくこれで同人誌とはいえ描いて売っていたものだと戦慄しました(笑)
私はある一定時期から、漫画は全てデジタルで作業することに決め、ソフトとタブレットを買い、都合30万ぐらいの大枚をはたきました。でもそれを無駄にする気はなかったので、何がなんでももとを取るぞと、テキストを常に手の届く場所に置き、ググり、専門書も買い、これはと思った絵師さんの画集も買い漁り、とにかく上手く、魅力的に「魅せ」るにはどうしたらいいか、日々研究し、ソフトの扱いも勉強しました。
ソフトは、実際自分で使ってみないとわからないので、専門書は正直あてにならず、とにかく気になったツールは全て試し「ああ、これをこうするとこうなるのか!」ととてもいい勉強ができたと思います。もちろん、クリスタに移行した今も、あのソフトの機能すべてを使いこなしているかと言われたら否なので、これからも勉強しなければならないことは山ほどあります。
カラーはもうアナログで描くことにしたので、ラフをクリスタで描き、出来たものを用紙にトレスするのが私のやり方です。モノクロ漫画はデジでやります。原稿用紙、スクリーントーン、高いですから。(画材店も遠いですし)
私は自分でそんな自覚はありませんでしたが、知らず知らずのうちに頭を使っていた、そういうことだと夫には言われました。ダルビッシュが言っていたことが少しわかったような気がします。
向上したいなら、頭を使うこと、こういうことだと思います。
頭は使っていればいるほど認知症にもなりにくいとどこかで聞いたので(根拠はどうなのか知りませんが)これからもどんどん頭は使っていきたいと思います。