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第011話 AIの文章生成の実力

私たちの社内にある「文章生成」ツールを使ったデモンストレーションを紹介します。文章の生成方法は、生成したい文章の題材を含んだ「書き出し」を入力すると、後は自動的にAIが文章を生成します。このとき「書き出し」は、何文字でも構いません。

今、この記事は10月上旬に執筆中なので「ハロウィン」を題材にした文章を生成します。単に、文章を生成するだけだと面白くないので、文章の書き手(A、B、C)の設定と特徴を想像して、書き出しを考えて、実際にAIに文章を生成してもらいました!

◆Aさん
長い文章を書くのが苦手なひと。直感的なことしか書けない。

・Aさんの書き出し
僕は、ハロウインを楽しみにしている。今年こそは仮装にチャレンジしてみようかな。

(AIがこの書き出しから文章を生成すると……)

・AIが生成した文章
どうせならファッションだけでなく、グルメも楽しんでみたい。どうせなら、こだわりを持って選んで、ハロウインを楽しんでみたい。そういった方のために、ハロウィンのデコレーションや内装で、さまざまな雰囲気を醸し出したり、ハロウィンの楽しさをテーマとして楽しむことができるようなおすすめスポットもあわせてご紹介いたします。週末や、ハロウィンのシーズンになりますと、ハロウインのイベントが開催されています。一般的に、収穫祭である、秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う宗教的な意味のある行事で、ハロウィンのお祭りとして……

◆Bさん
書き手は猫。猫の気持ちでハロウィンを綴る。

・Bさんの書き出し
僕は猫だにゃ。もうすぐハロウィンだにゃ。なぜ人間はカボチャで顔をつくるのか、仮装をするのか、わからないにゃ。猫の僕が仮装をするなら

(AIがこの書き出しから文章を生成すると……)

・AIが生成した文章
タキシードを着てみようと思うにゃ。執事とか、紳士とか、猫執事とか、キャットじゃないニャンだ。どうして、猫は仮装をするニャンか?と聞かれそうだけど、なぜだかニャンな。なぜ、仮装をするのか、それは猫になるにゃ。人間(ヒト)は普段、地味ニャ服を着て、地味生活をしているにゃ。それが、猫になったとたん、派手なタキシードを着ると、身も心も猫になれちゃうニャンだ。にゃみにゃみニャ

◆Cさん
文章を書くことは好きで、自分の思いや感情を文章の所々で使う。

・Cさんの書き出し
もうまもなく心待ちにしていたハロウィンがやってくる。今年の仮装にかけるおもいは例年以上だ。丸1年、ハロウィンの衣装をつくるために全身全霊をかけてきた。そして、唯一無二の衣装がついに完成した。早速、試着してみたが、

(AIがこの書き出しから文章を生成すると……)

・AIが生成した文章
ハロウィンの仮装特有のあのぎこちなさはない。試着した瞬間から気分は最高潮に達し、着て出かけるのが待ちきれなくなる。そして、いざ街へ繰り出そうと気合を入れる。しかし、この衣装は雨でダメになる可能性がある。僕は、ギリギリまで様子をみることした。すると、雨は降らずに空は晴れてゆく。そして、素晴らしい衣装を手に入れた僕は、コスプレイベントのクライマックスにふさわしい格好をしようと、下調べをはじめる。そしてあることに気づく。

以上、異なる3人の書き手ごとの「書き出し」に対してAIが生成した文章ですが、ご覧になってどんな感想をお持ちでしょうか。

「AIが文章をつくることに可能性を感じた」
「想像以上にまとも」
「まだまだ」
「書き出しを考えるのが面倒」等々

いろいろな声が聞こえてきそうです。 是非、みなさんの感想などを応援コメントにいただければ幸いです。

今回は、紹介のためにAIが生成する文章の文字数を400文字程度に設定し、AIが生成した文章をそのまま加工することなく貼り付けています。ちなみに、Bさんは「猫」という設定で、書き出しに猫の口調を想像させる「にゃ」という文字を入れていますが、AIはこのようなキャラクターの口調も理解できるため生成した文章は人が手を加えるまでもなく猫の口調になっています。それぞれ完璧はありませんが、ハロウィンという題材に対して、書き手が用意した「書き出し」を理解して、それらしい内容になっています。語尾やおかしな表現、書き出しとの矛盾、を修正、削除すればもっとまともな内容に近づけることができます。人間の視点からみれば、AIが生成した文章を添削することになりますが、自分でゼロから400文字の文章を書く時間を考えれば、はるかに効率的です。今回、AIが生成した400文字程度の文章は、人間が書き出しを用意する時間を除いて、それぞれ10秒未満※。あなたは10秒以内に400文字の文章を執筆できますか?

※rinnaの社内環境での数値