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【プレイ感想】向日葵の教会と長い夏休み
枕のプレイ作品3作目。ATRIを含めるなら4作目?年始からすばせかはカロリーが高そうだし最近恋愛の控えめな作品をやることが多いから糖分がほしいなと思って選んだ。冬休みで季節が真逆だけど暖かそうでいいと思う。
故郷に戻った主人公とヒロインのすこし不思議な物語。都会の大学に出ていた主人公陽介が手紙で呼ばれて帰郷して幼馴染たちとあの頃の夏休みをもう一度って雰囲気の共通ルート。
詠が昔いた猫に対するコメントに自分のことのように反応する。お腹に飛び乗ったり行動も猫っぽい。詠は猫っぽいけど昔からそうなのか、理由があって成り代わっているのかで大きく話が変わるけど…。
以外ネタバレ感想
最初にやったのはルカ。
霊的概念と密接な関係であるシナリオであることや朧白に残る伝承なんかの話をしつつメインの教会や詠まではやらず各ルート少しずつ情報を開示して後半はヒロインとの恋愛に特化した感じの構成。よくあるフィッシングメールから不穏になっていく展開は面白かった。
青バラとの話が終わってからは惚気に惚気まくってて可愛かった。求めていた糖分。
撫でられるシチュエーションが好きなので個人的な趣味としても良くて、付き合い始めたらツインテールになるのも◯。どんなことでも好きな人が求めるならそうなりたいと努力する一途(あるいは自分に自信がなくて必死)なところ。消極的だけど積極的で可愛かった。
内容は最初にやってよかったけどルカが陽介好きすぎて他ルートが辛くなりそうないつものやつ。
2番目は金剛石。
金剛石の精神年齢や知識が幼いことが青バラみたいに全体的なシナリオに対する意味があるかと思ったけど母親の過保護でしかなかったし、仮面とそれにまつわる話がしたいのかなと言う感じ。キスCGの使い回しが多かったのも気になってルカの時みたいに引き込まれることがあまりなかった。朧白家の話に食われすぎだったように感じた。
3番目は詠。八重歯が可愛い。
アイキャッチから明らかに成長したヒナのルートがあるしメインヒロインは詠だと思っていたし一番楽しみだったのでしばらくヒナルートを探したけど入れず。ロックが掛かっているみたい。
すっかり忘れてたけどここまでパッケージイラストのメイド詠今まで出てなかった、可愛い。
ルカの陽介への好意が金剛石のときはあまり気にならなかったけど今回は結構露骨に見え隠れしていて辛い。
詠の話は朧白郷土史と寝子麗がメイン。海の家の手伝いをしたり昔を懐かしんだり怪奇現象に挑んだり一番夏っぽい。正直服が消えるお話あたりこのゲームで一番えっちじゃないですか?
詠の回想からルートの本番で、詠という存在やルートの答え合わせ。怪異の親玉みたいのが出てくるのもなんか夏っぽい。
猫詠は詠本人ではないパターン。そっちかあ…じゃあ辛いほうだ…。
病室で黒猫が詠に縋っている光景が鮮明に浮かんでめちゃくちゃ辛かった。
詠は猫だけど死者でもあって昔の詠と同一人物ではあるかな~と予想してました。
素直にハートフルな話かと思いきや最初から陽介にも夏咲詠の残滓が見えていたというしっかり叙述トリックっぽい部分もありとても楽しかった。詠と詠のスチル最高すぎる。詠幸せになってほしい。
ED前で詠がちゃんと人間になるまでシーンはなくED後からも恋人として付き合っていくお話が続いていく。こっちも本編。まじで詠がひたすら可愛い。人間になった後も猫のときの感覚や習性が出ていたり陽介のために色んなことを覚えたり。本で性知識の勉強してるとことかも可愛かった。
詠のCGは向日葵をバックにしたきれいなものが多くて好き。恋敵が詠はさすがに分が悪すぎるよルカ。詠と黒猫と陽介の関係がとても良かったし、たくさん泣けた。
最終話のタイトルも向日葵の教会と長い夏休みで回収してとても綺麗に終わった。このあとに控えてるヒナルートは何があるんですか?
最後が雛桜ルート。
子供時代はもちろんえっちなシーンは(ほぼ)なく、共通の延長感のあるお話。一番聖歌隊メンバーが一緒に夏休みを過ごすルートでもある。
詠が猫と人間を行き来できるのが生かされてる。詠お姉ちゃんはずっと頼りになる。詠が寝子麗になる選択をしたルート。お別れが切ない。
ヒナ編ここでED!?あまりにもなにも解決してないしED終わってからが本番かと思いきやそのまま終わり。嘘でしょ。母親の話かなり胸糞で終わってしまったけど。
その後はじめから始めると「向日葵の教会」と「長い夏休み」の2つから選んでスタートできるように。タイトル画面の変更じゃなく、選択肢の追加でもないというのは珍しい。
黒猫に戻って家族としてそばにいるヨミもこれはこれで幸せそうでいい。陽介のことが好きだから養子縁組を拒み続けてるヒナ、親代わり相手という苦悩と好きになってほしくて頑張ってるところはとても可愛い。付き合うまでがよかった。
夏休みをフルメンバーで過ごし詠は黒猫に戻って寝子麗として昔の黒猫と陽介の関係に収まったというあたりはトゥルーらしい部分だった。詠ルートで陽介とくっつかなくてもヨミは陽介が幸せになるのを願ってるっていわれていたのがとても伝わってきた。詠の記憶が薄れてしまっていることは寂しい。
猫のにゃーにゃー言ってるヨミもずっと可愛いけど、詠がいいキャラすぎて長い夏休みではどうしても物足りなさが勝った。向日葵の教会と長い夏休みの舞台としてはどうしても詠周りの設定が一番好きで雛桜ルートでは不思議な現象のような話は完全に切り離していたので雛桜ルートもよかったけどこの作品最後としては良さも悪さもあった。
ルカルートと詠ルートがお気に入り。そして神父が本当にいい大人だった。信徒としてははちゃめちゃだけど教えを説き陽介たちを導く姿は聖職者なだけある、かなり好きだった。
猫ってやっぱり可愛いですね。それでは読んでくれてありがとうございます。また他の記事でお会いできたら嬉しいです。