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【プレイ感想】きまぐれテンプテーション1

 ずっとやろうと思ってたけどノベルゲーから離れてた時期で結局やっていなかった作品。この度2発売ということで1+2セットを購入、2作でもフルプライスより安い!
 今回もネタバレ感想になるので、アンネリーゼが可愛いなと感じたら引き返して買うといいと思います。


 夜の眷属という設定や露出の多い見た目、明るいタイトルからキャラゲー色が強くみえるがお話も面白いとは聞いていた。実際アンネとの距離が近くて軽いノリの会話はテンポがよくて楽しいので物語に動きがない場面でも退屈なことがなく進められた。内容はミステリーとサイコホラーの中間くらい。ミステリーと言っても謎といえるのは最後くらいでホラーも微ホラーといった感じでそういうジャンルだと思わなくてびっくりした、程度のもので怖いというほどのものでもない。人によっては苦手なCGかなってくらいだけど一応注意。ジャンプスケアやスプラッター演出はないから安心してほしい。

 特徴として探索パートと複数EDなことがある。
 探索パートはだいたい3回話しかけるor調べるだけで調査というよりは会話や反応を楽しむもの。ゲームのテンポを損なう一方で文字のみでは差し込む余地のない他愛のない会話や調べた箇所に対する感想が見れる。アンネとの会話が楽しいこのゲームではありかなと思った。
 分岐は思ったよりもちゃんとあって全部で6。キャラクターの安否での分岐はともかくとして1ヒロインのロープライス作品で好感度分岐があると思わず油断した。全スキップでのやり直しがそこまで苦じゃない長さだからこそでもあるかも。複数EDであることに気づかずキャラクターの安否はCG差分程度に思ってた結果いい感じに好感度が保たれて最初にベストEDにたどり着いてしまった結果、分岐だったことにすら気づかずあまりの未回収CGの多さに「きまぐれテンプテーション 攻略」で調べてひたすら苦しみながらBADEND回収をする羽目になった。アンネの好意に答えすぎても、また突き放しすぎてもtrueにはならない(その上アンネ大好きムーブの方は中盤ほどでBADENDで終了する)ので最初にtrueは踏みにくいようにはなってるのだけど不運だとしか言いようがない。だって結界のある部屋以外でのんびりえっちするの怖かったんだもん、仕方ない。

 ここからはシナリオとEDのお話。キャラクターがアンネ以外もサリィを除き良かったし、サリィも最後までブレない悪としてはいいキャラと言える。

呪いの根元がサリィじゃないとしたら誰だったら嫌かな?ってなった時にもちろん一番嫌なのはアンネ。なのでメタ的ではあるけど頭の片隅にはあったけど見ないふりをしていた。一応途中まではアンネも住民で見つかった死体4人の内1人がアンネ、他4人の中に首謀者が潜伏していると考えてました。露骨に色欲だし。だけど進めるとどんどんその線がなくなっていくんですよね…。

 true以外でも好きなエンディングがあってそれが【     】。アンネの正体を知った上で殺すことができないのみならず、アンネを消そうとするやつらから守ろうとするED。アンネは最期まで罪悪感に苛まれるだろうしこの後師匠にアンネ諸共殺されるであろうbadもbadな終わりなんだけどなんか好きですね…。サリィを祓って以降の3つのエンディングの中で最初にたどり着いたのがこれだったらかなり印象強かったと思います。
 このゲームで一番ゾッとしたのが【-----------】。他の手帳がまともに書かれてるからびっくりする。自体とかもっとそれっぽかったらもっと怖かった。個人的には真相に気づいていながらあえてたどり着かなかった【解決】を最初に見れていたら気持ちとシンクロしていて良かったのになあって感じ。どのエンドもアンネの真意を知った後だとかなり辛かったです。特にED到達後の手帳がtrue以外はどれも切なくて、それだけにtrue到達後のアンネリーゼの項の追記が癒やし。

 全体的にアンネリーゼという女の子ををいかに魅力的に見せるかというのを感じた。お別れのシーンかなり良かったし最後に再開するのもアンネが都市伝説的霊体であることや加賀見家の式神という手段をずっと提示していたのでご都合主義には感じなかった。フルプライスではあまり見ないけど恋愛が主軸のゲームの場合1ヒロインは結構好きです。アンネも続編では後ろ暗い気持ちなくイチャイチャできるし悠久とアンネのバディで別の事件を解決するお話普通にみたいなと思ったので続編は普通に嬉しい。

 というわけで続けて2をやって来ようと思います。読んでくれてありがとうございました。


続編感想


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