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美しいものを美しいと言おう
「世界はうつくしいと」
2009年に出版された詩集。
身近な自然に目を向けて「美しいものは美しいと言おう」というこの本。
2/23の荒木マスターのbook cafe にて紹介されています。
今回はこの詩集を取り上げた荒木マスターのbook cafe を通じての自分のリフレクションについて書きます。
「世界はうつくしいと」から読み解けること
Voicyの番組中で荒木マスターは話を広げて「既知の未知化」がこれにつながる、つまり「知っているもの、知っているはずのもの、に新たな発見をしていく、新たな意味を与えていく」ことだ、と言ってます。
しかし、現代はテロや戦争などよりセンセーショナルなものがニュースになり、過激なものが話題として取り上げられやすい社会なのもまた事実。
ニュースにならないありきたりな日常は疎かにしがちですが、実は私達の日々の営みは奇跡的な偶然が重なった上に成り立っていて、そのことへの感謝の心を忘れてはいけないことをこの詩集は教えてくれる。
新しいことへのチャレンジも大事だけど、バランスの問題で身近なことへの感謝も両方必要という番組内容でした。
自分ごと化してみる
これを聴いて、ものすごく自分にも当てはまることに気づきました。
社会人になりずっとビジネス上の生産性をどう上げるか、また、新しく何かにチャレンジすることをひたすら追いかけて来て(成果はともかく(笑))、論理性・効率化・付加価値・新しい価値・アップデート、といったキーワードを目標に前だけ見て走って来た気がします。
特にここ数年は本業以外の時間も基本的にビジネス系のコミュニティ活動や語学や学びの活動に充ててきましたし。オンもオフも基本仕事モードでずっと左脳フル回転です。
ただそれだけだと人は心身ともに悲鳴を上げるんだなぁ、ということを最近感じるようになりました。
身体は体調に出るので分かりやすいのですが、心の方はそれに気づくことすら難しくやっと気づけたなという感じです。
心が麻痺して何も感じなくなると本当に何も感じなくなるので、そのこと自体に気づくのが難しい。
そうなると、身近な日常を見ようという姿勢や日常の当たり前への感謝の気持ちといったことには日々の生活からはじき出されてしまいます。
でも、豊かな人生を歩むには両方必要なのだと気づきました。
向上心を持って前に進むパワーと身近な日常を見つめ美を見出す余裕と。
これからはちゃんと自分の感性に水遣りを忘れないように、そしてせっかく人として与えられた五感をフルに使うようにして行きたいなと思ってます。
最初の一歩として「世界はうつくしいと」購入しました。詩集買うのは初めてかも...大切に読みたいなと思います(^^)