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「オンラインコミュニティの価値のつくり方」イベントレポ

こんにちは。りんと言います。コミュニティとマーケティングをキーワードに色々活動しています。今回は恵比寿のPeatix社で実施された「オンラインコミュニティの価値のつくり方」イベントレポートをお届けします。

イベントの詳細はこちらから↓

なぜ参加したのか?
普段はマーケティングの支援会社でコンサルタントとして働いています。2年くらい前からコミュニティやオンラインサロンに参加するようになりましたが、気が付けば10以上のコミュニティに参加したり運営として関わって活動していました。そして活動を通じて自分自身が楽しい思い出と貴重な出会いに恵まれてきたので、もっとコミュニティを通じて人生を楽しむ人が増えれば良いなという想いで今回はこのイベントのことをぜひ多くの方に知ってほしいとnote枠で参加しました。

イベントは「サイボウズ式第2編集部」の赤松さんをファシリテーターとして「箕輪編集室」綿引さん、「WaseiSalon」長田さん、「ライフエンジン」F太さんがお話しされる形式で進みました。

今回の会場参加者はどんな方?

ほとんどがツイッター経由でイベントのことを知り、そしてこれからコミュニティを立ち上げたい、という方が多かったです。

今日のゴール

コミュニティ運営をガチでやっているメンバーで知見交換することで参加の皆さんのこれからに生かしていただくこと。

本日の登壇者のご紹介!

F太さん
ライフエンジン運営
特徴:オンラインメインでニックネーム(匿名)で参加可能
プラットフォーム:slack
コミュニティ人数:200人くらい
テーマ:これから10年で自分だけの仕事をつくるだった。ただ、最近は変わってきている。

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長田さん
「T4 TOKYO」「WaseiSalon」ほか多数運営
「WaseiSalon」のテーマ:これからの働くを考えよう
もとは21人⇒80人に増えた
プラットフォーム:OSIRO

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綿引さん(こっとんさん)
箕輪編集室運営
言わずと知れた編集者、箕輪厚介さんのオンラインサロン
プラットフォーム:Facebook
人数:1158人

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赤松さん(もんざえもんさん)
サイボウズ式第二編集部運営

ほかにも20以上プロジェクトリーダー
活動内容:サイボウズ式メディアの記事編集など
プラットフォーム:Kintone
人数:40人

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オンラインコミュニティの定義とは?

「コミュニティ」といっても人によってとらえ方は様々なのであらためて写真の通りに定義がありました。

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今まで所属してきたコミュニティの紹介

みなさん今までかなりいろんなコミュニティに属してきたようです。(特に長田さんとこっとんさん)そして重なって所属しているコミュニティも。

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使っているプラットフォームの紹介

コミュニティ運営に欠かせないプラットフォーム。それぞれがつかってらっしゃるプラットフォームの特徴を説明いただきました。

WaseiSalonで使っている「OSIRO」
コミュニティで必要な機能はだいたいそろっている。
ブログも書けるし、かつメンバー限定も外部公開も出来る(これは便利!)
スタンプもできるしコメントもつけられる。ポイント機能もある。
箕輪編集室で使っている「FaceBook」
不便な点もあるけど多くの人が使っているメリットがあるから何とか運用している。
ライフエンジンで使っている「Mattermost」
Slackみたいなプラットフォーム。スタンプも作れる。サーバー運用・開発等独自運用している。

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さて、ここからいよいよ本日のメインテーマに入ります。

運営しているコミュニティが提供している価値とは?

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(こっとんさん)居場所の種類は2つあると思っている。役割のある場所とありのままでいれる場所。プロジェクトだけだと疲れるので利害関係のない場所でのゆるいつながりも必要。

(もんざえもんさん)箕輪編集室は何者かになりたい人が多いイメージがあるが・・・

(こっとんさん)熱量たかいものもあるがフットサルとか焼肉食べる会のようなライトな会もある。

(長田さん)最初はみんなどうやったら発言してくれるかを考えて即レスするとか、スタンプ押すなどしていた。WaseiSalonは対話を楽しむ人が多い。
仕事でのもやもやを話したりするけど解答を押し付けはしない世界観がある。

(F太さん)最初はFaceBookだったが、スレッドを立ち上げる人がいてはじめて会話が成り立つ構図になるのでslackに移った。slackの方が雑談が発生しやすい。FBだとトップダウン型(カリスマの人がいる場合)に向いているかもしれない。

(もんざえもんさん)QOL(QualityOfLife)の説明をお願いします。

(F太さん)メンタルがしんどい人に向けて発信していたこともあって、個人でストイックに発信いたこともありコミュニケーション大事だよね、という流れからコミュニティを始めた。自分を育てる文脈が強く、一方でみんなでコミュニケーションするには自立していることも大事なので交流を促進するだけでなく、スケジュール管理・お金の管理も自分もできるように、ということも提供している。スケジュール管理・お金の管理も自分もできるように、ということも提供している。

(もんざえもんさん)サイボウズ第二編集部は企業運営コミュニティだが、サイボウズ社が自由な社風でコミュニティのような公明正大・多様性を取り入れていて基本的にオープンなので企業人として勉強になる。
チームの作り方が勉強になる。

(もんざえもん)企業コミュニティって固いイメージがありますがどうですか?

(長田さん)自分がやっているコミュニティはベンチャー企業のコミュニティが多いのでやりやすい部分が多い。企業のコミュニティはKPIを求められる。せめて半年は価値を作りましょうという。方向性が変わるときもあるし、絶対に活性化できるとは言い切らない。

運営しているコミュニティはどう価値を生み出している?

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(F太さん)100%にちかいくらいハンドルネーム。性別も顔もわからない。でもなんとか維持してきた。にちゃんねる的な感じにならなかった。
匿名の意味合いも変わってきている。ニックネームに人格が乗ってきていると思う。分人的な。そうするとみんなわきまえる。ROMの人は半分くらいで半年くらいして始めてコメントする人もいる。

(もんざえもんさん)個人チャンネルってなんですか?

(F太さん)Slackの個人チャンネル(自分の専用チャンネルをつくってブログ的なことを書いている)。個人チャンネルのブログは面白い(スタンプもあり)。オフラインよりオンラインのコミュニケーションが多い。コミュニティの時期にもよると思うが、一人一人がつぶやく時期なのかも。

(もんざえもんさん)前田デザイン室ですごい発明だなと思うスレッドがある。「必要のないことを共有するスレッド」(頭痛いとか)サイボウズでも盛り上がった。その人の状態がわかるというのは良いなと思っている。

(こっとんさん)箕輪編集室にもある。ハードルの低い役割を作った。「日直スレ」というスレを作り、いいね押した人に、自己紹介にいいねを押す・ランチの内容をアップするこの2つだけの役割をつくったら盛り上がった。

ここでいったん会場からの質問に答えます。

質問)箕輪編集室は本名だけど活動内容にどう影響するか?

(こっとんさん)本名なので信頼関係は構築しやすい。本名をさらしているので変なことはできない。Facebookのメリットかもしれない。

(長田さん)本名をつかうメリットはオフラインの交流にあるのではないか。

(もんざえもんさん)ニックネームの話はよく出る。出したくない人と混在しているのが健全。区別もなくなってきている。

そしてまた本題に・・・

価値を生み出すにあたり実施してよかったこと、失敗したこと

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(もんざえもんさん)いろいろな表現があるが本質的には似通っている。運営側やコミュニティマネージャーが決めてしまうと上からになり、会社みたいになってしまう。箕輪編集室だけ(他と)ちょっと違うかな。

(こっとんさん)新しく入った人向けの同期どうしの場を作ったのは良かった施策。逆に失敗したのは入るハードルを下げて無料キャンペーンを行ったこと。その時は400人入ってきて400人やめた。やっぱり入口のハードルは大事。高すぎても低すぎてもだめなので難しい。

(もんざえもんさん)入口設計のこだわりは?

(長田さん)最初は招待制で非常に狭くしていた。今は入会のページで価値観をしっかり読んでもらってから入会フォームへリンクするようにした。また、フォームに長く動機など書くようになっている。さらに一度イベントに参加することを条件にしている。

(赤松さん)サイボウズ式もミスマッチを防ぐために入口は大事にしている。

(赤松さん)ライフエンジンはサイボウズ式の会社運営コミュニティと違うがプロジェクトとして何をやってもよい?

(F太さん)時期によりますよね。最初は旗を振る人が必要。ただずっとそれをやってると受け身の人が増える。自走してもらうにはちょっとずつ運営がやることを減らしてメンバーに移行した。運営主体でやっているのは今は月次報告会だけ。

コミュニティ運営における現状の課題と解決

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(もんざえもんさん)コミュニティは人数によってやることも変わってくる。古参と新規の問題はよくあるが、人数が多くなってくると新しく入った人が同期だけで盛り上がるのはOnboadingとしてありなのではないか。

(F太さん)わかりやすい名前つけると良いかも(くまさんチームとか)共通言語になってよい。

(長田さん)新しいプラットフォーム(OSIRO)ゆえになかなか見る習慣がない。見る習慣をどうつけてもらうかが課題。
いかにみなさんが主役の場面を作るかを考えている。

(もんざえもんさん)slackでも同じかもしれないですよね。最初の使い方をわからない人も多い。

(F太さん)外部とのコミュニケーションが課題。コミュニティは時期で変わる。

春:最初は話題を提供してくれる人が引っ張っていってくれる(アイデアマン)
夏:次にプロジェクトを引っ張ってくれる情熱的な人が大事になる(盛り上げてくれる人)
秋:盛り上げてくれる人は続かないのでタスクに落とし込んでプロマネをやってくれる人が大事(アイデアは出さずにROMっている人に多い)
冬:次に同じことをバージョンアップしてやってくれる人が大事(ロジカルな話ができる人)
そして最初にもどりアイデアマンが必要になる。今は一周して外に発信しきれていないのが課題。コミュニティによって中の人のタイプが違うし、色が全然違う。

(長田さん)WaseiSalonとサイボウズ式がコラボしたことがあったが、外と接点があると自分のコミュニティの所属意識が逆に高まる。

(もんざえもんさん)こっとんさんはどうですか?

(こっとんさん)今の話とは違うが、コミュニティやっているとリーダーとか生まれると思うが、同じ役割をやり続けると本人も疲れたりする。新陳代謝が大事になる。(運営含め)

(もんざえもんさん)前田デザイン室は3,4回運営が変わっている。運営のチャットもオープンにした。(人事的なこと以外)

(F太)運営が変わるイメージがつかない。

(もんざえもんさん)なんとなく自然に変わっている。

(こっとんさん)そうすると運営経験者がサポーターになる。

最後に参加者からの質問コーナー

(こっとんさん)波はやっぱりある。あんまり無理はしない。

(もんざえもんさん)新しい人が入ってきたときに特にケアする。自走しているとあまり気にしない。

(F太さん)時期で違う。最初は気にしていたが自走してほしいので出来るだけ影を潜めるというか立ち位置を考えている。
波はある。トラブルは起こるといやになるけど、アイデアをもらえるのが大きい。運営も一参加者として楽しめるようにしないと続かない。

発言するときの緊張感と安心感とのバランスをどうするか?という質問。

(もんざえもんさん)強弱をつけてそれぞれの発言の場所があるのは大事。

(長田さん)1つのプラットフォームでなくても良いと思う。メンバーのポジション取りやすいところで発言してもらえばよいと思う。

というところで質問が多すぎて(笑)ここまでで終了し、懇親会に突入しました!

当日は #オンコミュの価値 でツイートがたくさんあり、大盛り上がりでしたのでこちらもぜひご覧くださいね。

また、今回のnoteの写真はカメラマンをご担当いただいたKatsunori_Kさんにご提供いただきました!ありがとうございます!

終わりに

やはり登壇者のみなさんが実際にコミュニティ運営をされているので明日からでも自分の所属コミュニティで出来そうな実践的な内容が多かったです。中でも長く運営されているF太さんが時期によって違う、と何度もおっしゃってたのが印象的で、コミュニティは立ち上げ時期、盛り上がり時期、成熟時期、衰退期、といったフェーズによって必要とされる人も運営の方法も変わるんだなというのは、私自身も実感があり非常にに納得しましたし、それを春夏秋冬に例えた表現がかなり刺さりました。

今はブームでとにかくタケノコのようにコミュニティが増えている時期かもしれませんが、そろそろ長く維持するにはどうしたら良いか、壁にぶつかるコミュニティ運営者の方も増えてくるかと思うので、このあたり参考になるのではないかなと思いました。

そして使うプラットフォームの重要性も改めて感じました。今回のお話でコミュニティのタイプによっての使い分けのイメージがつくようになりました。

登壇者の4人の方の貴重なお話、そして懇親会での交流を通じて、自分の所属コミュニティでの今後の施策のヒントをたくさん持ち帰ることができました。こっとんさん、長田さん、F太さん、もんざえもんさん、場所をご提供いただいたPeatix社のみなさん、そして参加者のみなさん、楽しい時間と機会をありがとうございました!

このnoteがコミュニティに関わるどなたかの参考になれば幸いです。

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