人がきらめく瞬間
また新たな人の美しい瞬間に立ち会えたと思った。
人は自分の「真実」に気がつけた時に美しくきらめくのだなということに気づいた。
私の原点
自分の事業の原点でもあり、今でもよく覚えている出来事がある。
以前にNewsPicksアカデミアというNewsPicksがやっていたビジネス講座の運営を担当していた時だった。
インフォグラフィックで偏愛を表現する、というのがテーマのクラスの最終日、とある受講生の方が私のところに来てこうおっしゃった。
「人生で始めて自分の趣味と呼べるものが出来ました!ありがとうございました!」
その受講生の方の目が「少女漫画か!?」と思うくらいあまりにキラキラしていたので今でもよく覚えている。
おそらくこれは自分の好きなもの「偏愛」をインフォグラフィック(ビジュアル)で表現することができるようになって、思う存分自分の「好き」を発信できるようになったことに対する喜びだったのだと思う。
その後、その受講生の方は自分の偏愛(その方は歴史上の人物だった)をインフィグラフィックのみならず、さまざまなグッズへまで作るになっていった。ちなみにその時私はキーホルダーを頂いた。
こういった講座に来る方は最初は初対面の人に囲まれ、本当に自分がやっていけるのかどうか等期待と不安の入り混じった表情をされていることが多い。
この受講生の方も最初はそうだった。というか少々苦戦されていたこともあり講座の最終日近くまで不安そうに見えた。
でも最後にはとても晴れやかそうなお顔をされていた。
それはおそらく不安に打ち勝ち、新しく一歩を踏み出した人間特有の晴々した表情だったように思う。
この時からこういった学びの場作りに魅了され、気がつけば6年間、学びの場作りにいろんな形で携わるようになった。
そして今回また新たな扉が開いた気がした。
新たなきらめきの瞬間
それはコーチングセッションの時に起こった。
私はコーチとしてキャリアやライフワーク(本当にやりたいこと)のテーマについてセッションさせていただいている。
そのクライアントの方も今後本当に自分のやりたい方向性を探して悩んでいる最中だった。
とても聡明でロジカルにお話をされる方だったが、自分が今考えている方向性がこれで良いのかどうか、背景を深掘りをして確かめたいということだった。
セッションの流れで子供時代の話が出てきた時だった。
「あ、わかった!」
急に表情が変わったのがわかった。
明らかに吹っ切れた表情をされていた。
「なぜ自分はこれをやりたいのか」それがわかってクライアントの方もそれ以降表情が晴れやかになっていった。
そこからロジカルなビジネスプレゼンではない一人の人間の物語が始まった。
セッションをさせていただきながら一つの物語を聴いているような感覚に陥った。
そしてそれはとても美しい瞬間だった。
心が震える瞬間というのはこういうことを言うのだと思った。
涙が込み上げて来そうになるのを抑えるのが大変だった。
クライアントの方の表情が変わったのはご自身の真実にたどり着いたからなのだと思う。
それもこのセッションの間だけではなくセッション以外の時間も真摯に自分に向き合い、何度も何度も自分への問いを繰り返した努力が結実した結果なのだと思う。
だから目の前のに立ち込めていた雲がさーっとなくなるように晴れ晴れした気持ちになる。
上部だけでそれっぽい回答をしてる時にはたどり着けない境地、真実の瞬間。
そして自分を再認識する
今回の新たな経験を通じで自分自身にも発見があった。
多分、私はこういった美しい瞬間に巡り合うのが好きでそのために生きている。
だからこの仕事をライフワークとして選んでいるのだと改めて。
もちろん、何を持って美しいと思うか、美の定義は個々人の感性による。
私の場合には今回の記事で挙げたような、人が前を向き生き生きときらめく瞬間とその裏にある情熱に触れた時にとても心が動き美しいと思う。
そして、そんな瞬間を求めて今日も生きているのかもしれないと思った。
新たな気づきをプレゼントしてくださった方と、ここにつながるまでの様々なご縁に感謝しつつ、ライフワークに邁進していきたい。