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冬の朝が好きだ。

冬の朝が好きだ。
あの何とも言えない静けさが、朝の暗さが、布団の温もりが。

冬の朝は夜との境目が夏とは違う。朝!になるまでに時間がかかる。まどろみの時間。
あの無の時間が大好きだ。
朝とも言える、夕方とも言える、いろんな時間の間の感じがする。
きっとまだ夢の中だったのかもとも思える時間。そんな愛おしい時間。

冬の朝は、30分早く起きられただけで、心の充実度が違う。
私の好きな冬の朝の過ごし方。

いつもより早く目が覚めた日は、電子機器とはしばらくさようなら。朝!になったら起こすから待っていてね。と声をかける。
まずはキャンドル。温かい光に包まれる空間は、この時間をさらに引き立てる。
そして、温かいお湯を用意する。
今は電気ポットで沸かしているが、あわよくばお気に入りのやかんで沸かしていたい。

今日は何にしようかな〜、アールグレイにルイボスティー、はちみつ紅茶やココアも良いな。それともさっぱり白湯にポッカレモンか?
それで悩める朝は何て贅沢なんだろう。この贅沢を噛み締めてお湯が沸くまでに選ぶ。

飲み物ができたら、その時の気分で。
昨晩の続きが気になる本、文章を書く、日記をつける。ストレッチをする。
本当は散歩なんかも行ってみたいが、最近は寒いのでなかなか行けない。いつか行こう。

きっと7時をすぎた頃から私の世界は動き出す。
活動の時間へとシフトチェンジされる。車の音やアパートの住人の声、出かける物音。
その全てが無の時間から、日常へと引き戻す。


それはそれで少し名残惜しいが、名残惜しいからこそ、また早く起きる。
早起きは三文の徳というが、こういうことか。確かに心地良い。

この時間を過ごせることに感謝。
この時間を過ごす幸せについて考えられることへ感謝。
この優しい世界を生きていきたいと思う。

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