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面白さの原点

西海岸も年があけました。
明けましておめでとうございます。
今年は地道にこっそりとnoteを続けていけたらと思っています。

毎年、しいたけ占いを楽しみにしています。

毎年、しいたけさん、どこかで見てるんじゃないかしら?と思うくらい、見事に言い当てられて、胸が締め付けられます。

まず2019年のこともピタリ。

2019年までのあなたは孤独や孤立、そして「私、何やっているんだろうな」と感じながら駅から家まで帰るような時間もあったはずなのです。

あぁ、コレ。ちょうど、先日Twitterで、還暦を迎えられた漫画家のしりあがり寿さんのこんなエッセイを見つけました。

いろんなこと気の向くままにやってきたんだけど、なんというか脈略がないというかとっちらかっているというか、全部中途半端。オレは何のために生まれてきたんだろう?みたいな還暦過ぎて自分探ししちゃったのね。(2019年1月「暮しの手帖」98号より)

たくさんのことを成し遂げていらっしゃる、しりあがり寿さんでもこんな風に思うのか・・。これは必死でフリーランスで頑張ってきた人が人生半分くらい過ぎると、みな同じことを思うのかしら?私の2019年はまさに「私、何やってんだろう」と思った年でした。でも、このエッセイのしりあがり寿さんの

でね、今一番納得できる答えが「自分はこの世界に観光客としてやってきた」というもの。

この言葉に救われました。
今、ここにいることが観光旅行なんだ。まだまだ行きたいところも、見てみたいことも、挑戦したいこともたくさんある・・そう素直に思えます。
いつも見ている景色も見方を変えると違ってみえます。

ちょっと横道それましたが、今年のしいたけ占い、私のアンテナにピピッと来たキーワードは、

2020年、まず一番はじめにあなたがやっていくことは「面白さの原点回帰」になります。

他にも響いた言葉はいくつもあったのですが、「面白さの原点回帰」という言葉に「心あたり」が。

若い頃の私はクリエイティブな物作りは、無駄だと思われるところから生まれると思っていました。最初から決められた枠の中で考えたところで、確信となるものからずれてしまうし、そこに面白味は生まれないと。それでも仕事としてやっていれば、予算もコンセプトも人材もある一定の縛りは必ずあります。もちろん、それはそれで与えられたもので最高の物を作るのがプロですが、そうして損得勘定なしに、ただ面白い!と思う物を作ってみたいね、とよくデザイナーの友達と話していたことを思い出します。

でも、この言葉を見てハタと、いろいろな仕事に追われ、自分にとっての「面白いもの」を見つけ出す感覚がかなり鈍ってたな、ということに気づかされます。面白いアイデアが浮かんで、思わず「私、天才かも」とひとりニンマリする瞬間が最近なくなってしまったな。
そういえば、私が十代目松本幸四郎さんと10年前から開催している「妄想歌舞伎」も、絶対、コレ面白くなる!という閃きから始まったイベントです。

そして、しいたけさんの最後のメッセージの続き、

誰かの人生に貢献するためには、きちんとした自分を持たなければいけない。

つい忘れがちな「きちんとした自分を持たずに、誰かの人生に貢献することはできないんだ」ということを頭に入れておくようにしたいと思います。

2020年、やりたいことをこれからゆっくり書き出したいと思うのですが、2019年に感じたさまざまな感情を整理しつつ、人生の後半戦、今年は「面白さの原点」を思い出して、プププッと笑える機会が増えるといいなと思っています。



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