見出し画像

【顎変形症②】治療に向け始動

高校生の頃「18歳にならないと治療を始められない」と知った私は、悩み続けながらも、高校生活を送っていました。

そして、2022年2月、晴れて第一志望の大学に合格した私は、5日後には以前通っていた小児矯正歯科を受診しました。(今カレンダーを振り返って行動力に驚きました笑)

そして、治療を始めるにはいくつかの障壁があることを知りました。

お金のお話


最初の頃、近所の矯正歯科で話を聞いた時はこんなことを言われました。

パターン①
昔の矯正歯科で矯正→提携先の大学病院で手術
・・・(既に払った50万)+顎変形症の治療50万

パターン②
別の矯正歯科で矯正→提携先の大学病院で手術
・・・100万円!!(小児矯正で払った分をもう1度と言われた、、)

両親はお金のことに一切触れることはありませんでしたが、そもそも当時、母は手術に断固反対(父の気持ちは今も知りません)。病院を探し、付き添ってくれていましたが、それはあくまでも「手術しないで誤魔化しながら生活する道を模索するため」

塾に通わせてもらい、私立大学に入学した直後、さらに弟妹がいる身としては、手術をしたい気持ちは変わらずとも、さすがに積極的に「治療をしたい」とは言い出せませんした。

結局、受診する過程で正式に【顎変形症】という診断が下り、さらに「確実に保険適用になる症状」と言われたことで、金銭ネックはクリアすることができました。

矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは

矯正歯科治療は一般的には保険適用外ですが、下記の場合に限り保険診療の対象となります。

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常 (埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療

なお、これら保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。

この保険医療機関の名簿に関しては、地方厚生局ホームページに最新の情報が掲載されております。

公益社団法人 日本矯正歯科学会


時期


当時、私は大学に入学した直後でした。手術後は最低2週間は安静、その後も体調は万全ではないため、大学生の場合は夏か春の長期休暇に手術することがほとんど。私もそうするつもりでした。

そこで1つ問題が。
実は私、小さい頃から留学に行きたかったのです。大学に入ったら自分は留学に行くものだと思っていました。(私の大学では)1年の長期留学をする場合、出発の1年前に応募しなければなりませんでした。つまり、例えば2年の秋学期から行きたい場合、1年の秋までに必要な語学試験のスコアを満たしている必要があります。ただ、この時すでに1年生の秋。つまり、留学に行けるのは最短で3年の春学期からでした。留学って、前もってきちんと準備してないと中々難しいですね。

今の時代、大学3年の6月頃から就職活動が始まります。夏のインターンシップの応募が始まるからです。本当に早い!なんとかして!(笑)つまり、3年で留学に行く場合、単位が足りたとしてもあえて卒業を1年遅らせることがほとんどです。

そして私の場合、手術があります。そして1番の問題は術前・術後矯正。矯正の先生に相談すると、「術前・術後は1年間日本にいてもらわなければいけない」とのことでした。「もし転勤や留学をしても飛行機で通院する必要がある」と。

選択肢はこれ↓
手術なし→3年で留学&卒業1年遅れ
留学なし→2年生の終わりに手術&4年で卒業
手術&留学→留学1年+手術(矯正)2年+就活

手術と留学どちらも欲張った場合、私が大学を卒業するのに何年かかるんだろうか、、(笑)手術を後回しにする案もありましたが、「どうしてもできるだけ早く顔を治したかったこと」「社会人になってどれだけ時間が確保できるかわからないこと」の2つから、私の中では手術が最優先事項でした。母に留学を勧められても全く聞く耳をもちませんでした。

「顎変形症じゃなかったら」と散々泣いて悩みましたが、結局、留学は諦めて、手術を選びました。具体的には、2年生の春に術前矯正を始め、学期末に手術を行いました。これには今、少し後悔しています。

治った今だからこそ言えることなのかもしれませんが、「ずっとしたかった留学を諦めてまで手術を優先させた方がよかったのか」と考えてしまいます。特に英語が得意でも留学に行きたいとも言っていなかった周りの友人が次々に留学したことにも現在進行形でダメージを受けています。就職活動を終えてこの記事を書いている今もあまり触れたくない話題です。改めて、長いと思っていた大学生活は本当にあっという間だな~と思います。

病院探し


顎変形症に強い病院や先生を探そうとすると、受診するのに大変な時間がかかります。まずは、予約が取れない。運良く取れたとしても受診は数カ月先。こちらとしては「早く治療を始めて治したいのに」とやきもきしました。

顎変形症の治療を行う病院には、大きく2種類あると思います。
① 1つの病院で、術前矯正→手術→術後矯正を行う
② 術前・術後矯正は矯正歯科、手術は別の病院の口腔外科

私は、近所の矯正歯科の他に、①②それぞれ大きな病院で話を聞きました。
どちらも予約が取れたのは3~4カ月先で、激しい電話争奪戦の末でした。

結論から言うと、私は、②のタイプの病院で手術を行い、提携先のクリニックで矯正をすることに決めました。

病院を選んだ決め手についても書こうと思ったのですが長くなりそうだったのでまた次回🍎

さいごに


これから受診する・治療を始める方は、まだ決断していないとしても、まずは早めに予約を取っておくことを強くおすすめします

自分が本当に治療をしたくなったときに数カ月先まで待つのは苦しいです。治療には時間もかかります。「話だけでも聞いてみよう」という気持ちで一歩前に踏み出してみてください。自分のためにならないことはありません。応援しています。

最後までお読みいただきありがとうございました🍎

いいなと思ったら応援しよう!