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バンアパのライブで毎回思うこと
整理券の番号が呼ばれる。
スモークの焚かれた会場で、ライブが始まるのをじっと待つ。
早く始まらないかなーと、ワクワク、ソワソワする気持ちと、
始まったら終わっちゃう!!という”当たり前”が悲しくなり、
もうちょっとドキドキしてたいなぁーという気持ちがせめぎ合う。
開演前のこの時間が、とても好き。
基本、ライブには1人で行く。
推し友も、ほぼいない。
誰かと一緒に行って、他愛ないおしゃべりや、
あれはこうだったねーと思い出を共有し合ってみたい。
1人は少し寂しい。
だけど、心のド真ん中にある 好き という感情には、
自分だけで向き合いたいというわがままに、正直でいたい。
バンアパのライブは、誰かの頭越しでしか見たことがない。
いつか、最前列で見ることを夢見て、終演後に最前まで行ってみる。
ステージを見上げ、こんなに近いのか、と、圧倒される。
いつか、最前の整理番号を手にした時、私は無事でいられるのだろうか。
きっと無理だ。語彙力と心臓を失う。
「やっぱり好きだっ!!!」と、
最初の一音目で、毎回確信する。
AirPodsで聴いているのに、
生音になると、耳だけじゃなくて、全身で聴いてる感じがする。
音を浴びて、身体が喜んでいるのが分かる。
2時間弱のワンマンでも、体感30分くらいに感じる。
一曲一曲はすごく充実しているのに、時間が溶ける。
次のライブが決まってないと、
自暴自棄になって、不貞腐れて、周囲に呆れられる。
毎度のことで、申し訳ない。
ぼっち参戦の帰路。
グッズを身につけている人を見つけては、
「最っ高の夜でしたよね!お疲れっした!!!」
とテレパシーを送る。
きっと届いているし、私にも送られている。きっと。
自宅に着くまで、何度も今日のライブを反芻する。
誰かの頭越しにみた自分だけの視界。
ファンの人たちの笑顔と、
バンアパ4人の楽しそうな姿を、精一杯、脳内にセーブする。