一巻の苦労話(建物編2 納屋)
前に、マンションの描写が難しかった話を書きました。建物の正確な描写が難しい!という話でしたが、実は拙著にはマンションだけじゃなく「納屋」も出てきてるんですね。この、納屋もめちゃくちゃ厄介だった〜💦やっぱり建物って難しい!
ていうか、そもそも納屋に隠れてる女性ってなんやねん、って話ですよね。まず、ここからすでにちょっと迷子だったんですよ。
最初は、ガレージでした。シャッターがついていて、車が収納できて、棚には庭仕事の道具とかがあって、小窓だけがあって、脚立に乗らないと外が見えない……みたいなガレージ。
そこに卯月も閉じ込められて……みたいな感じにしてたんですけど、外とどうやって連絡とる?みたいな話になって、小窓をどうにか使う?本木(そのとき卯月を助けに来てくれる登場人物)はどこから中に入るの?みたいな、問題がたくさんでてきて、ちょっとガレージは厳しい……と。(その前は、車のトランクに女性の遺体が……とかいう話にしようと思っていたのですが、夏の設定だし腐敗臭やばいし、エピソード的にヘビーすぎるし無理無理無理無理ってなって却下です笑😂)
次に、倉庫をイメージしました。畑仕事の道具をしまっておくような倉庫。でも、倉庫って、規模のふれ幅がすごい。でかいトラクターを何台も収納できる倉庫もあれば、物置レベルの倉庫もある。「倉庫の端に座って隠れてる女性」っていわれて、想像つきます?つかないですよね。体育館みたいな倉庫を想像する人だっていらっしゃるじゃないですか。
そうなると、名称としては「納屋」がいいかな、となるんだけれど、納屋といってもいろいろある。ふんわりとしたイメージで「納屋」で書いて出したら「広さは?この棚はどこにある?壁に2列?高さは?ん?その端に隠れる……どゆこと?」と編集者さんの頭の中をハテナマークだらけにさせてしまって、すいません💦って感じで、納屋を画像検索しまくって、一番イメージに近いものを描写しようとするんだけれど、これがまた難しい……。棚を2つ並べるつもりで書くんですが、読み手は壁に2つ並んでる状態を想像するんですよね。
でも、私が言いたかったのは、手前から奥に向かって2列の棚、だったんですよ。
これがなかなかうまく伝わらなくて。
あと、女性が座り込んでいる位置と、入り口から見えるかどうかとか、これも何回も何回も泣き直しました💦
結局、マンションのときと同様、わりとシンプルなほうが伝わるのかもしれない……と思いました。
今までこんなに建物を正確に描写しなければ!と思ったことはなかった気がして、どれほど自分の中のイメージだけで書いてしまっていたか痛感しています💦引き続き、建物は勉強です〜