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エゴサーチ!

エゴサーチ。
ラテン語由来のエゴ(ego)と、検索することを意味する英語のサーチ(search)とを合わせた造語だそうです。略称エゴサ。
企業や個人が自分のことを検索すること。自己検索ともいうらしいです。

SNSがこんなに流行らなければ作られなかった言葉なのでしょうね。

みなさんは、エゴサーチしますか? エゴサというほど大げさじゃなくても、たとえば「創作大賞に応募した自分の作品の感想文があるらしい」と知ったら、読みに行きますか? たとえそれが、ベタ褒めじゃなくても。

noteやTwitter(X)などで引用して感想文書いてくれてるんだから褒めてくれてるに決まってるでしょ、と思ったあなた。甘いですよ(笑)私はデビュー前、noteの記事引用でボロクソ言われたことありますから。それでも、見に行きますか? それが、エゴサーチするかしないか、ということだと思います。

かくいう私は、デビューしてからめちゃくちゃエゴサしてるんですね〜! それはもう、毎日します(笑)

朝起きたらTwitterあけて「ナースの卯月」で検索します(笑)次にハッシュタグ #ナースの卯月に視えるもの  でも検索します。noteも検索します。Instagramも見るし、読書メーターで新しい感想がないかチェックしますし、Amazonレビューも見に行きます。

もちろん、ベタ褒めばかりじゃありません。それどころか、ボロクソもあります。「ほほう、なかなか厳しいな」というご意見もあります。でも毎日エゴサしています。なぜでしょうね(笑)

ひとつは、これだけの方にお届けできたのか! ということが純粋に嬉しいからです。デビューするというのは、私のことを知らない人にも私の作品が届くということです。エゴサをすると、それを実感します。本当に読んでくださる方がいらっしゃるんだ! という純粋な喜びです。

あと、褒めていただくご意見があったら嬉しいから。これは当たり前ですが、やっぱり読者さまの感想は栄養です。「おもしろかった」「感動した」「読んでよかった」を見ると嬉しくてたまらないです。書いてよかったと心から思います。

小説を書くことはコミュニケーションの一種なのではないか、とデビューするときに初めて感じました。私が書いたものをたくさんの方がお読みくださる。それは、もはや会話のひとつであると。そうなると、読者さまの感想やご意見はその返事なのだと思います。だから、コミュニケーションが一方通行ではないことがわかるから、エゴサしてしまうのかもしれません。

次に「ここがおもしろくなかった」「もう少しこうしたほうがよかったと思う」というご意見は、非常に勉強になります。そうか。読者さまはそっちを求めていたのか、とか、そういう受け取り方をする方もいるのか、とハッとします。気付きがあります。これは貴重なので、やはりエゴサの必要を感じます。

最後にボロクソくそみそ言われている場合。これは、さすがに相性があわなかったのだ、と諦めていただくしかありません。私が諦めるのではなく、読者さまに、もう私の本は読まなくていいですよ、と諦めていただくしかないです。少しの食い違いは、普通のコミュニケーションでも起こり得ます。でも、私の提供した作品がとうてい受け入れられない方もいらっしゃるのです。それはもう仕方ないので、私の本は読まないでください、と静かに祈ります🙏

私の好きな作家さんが、プロになった以上は何か言われるものだ、と仰っていました。演奏家がステージに立てば客席にはいろんなお客さまがいる。楽しく聴いてくれる人もいれば、寝ている人もいるかもしれない。席を立つ人もいるかもしれない。客席全員がニコニコして絶賛しているステージなんてないと。それが、ステージに立つ(プロになる)ということだと。作家も同じで、作品を書いて発表すれば必ず何か言われる。それが嫌なら作家をやめるしかない、と。その言葉を胸に、これからもほどほどに気にしながらエゴサしたいなーと思います。

それでも、私はまだひどい誹謗中傷にはあったことがありません。もしそんなことになったら、楽しくエゴサなんてできないだろうと思います。そんなときほど気になってしまいそうですが、できれば嵐がすぎるまでスマホから離れて猫を愛でながら好きな本でも読んで過ごそうと思います。


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