私がタロットカードをはじめた理由。ワンドのエースがメラメラと!
25歳の秋のことでした。
初めての転職を終え、現在の夫と出会った頃で、色んなことがぐちゃぐちゃと終わったり始まったりしていた時期。
初めて、ちゃんとした「占い師」という肩書きの人に「占い」をしてもらったのもこの頃でした。
ある日、会社の研修で行ったビルの掲示板に、カルチャーセンターのお知らせが数枚貼ってありました。
その中にあったのが「タロットカード講座〜初めてでも誰でも大丈夫!〜」みたいな占い講座の案内です。
今まで「占いを自分でする」という発想がなかった私は、タロットて誰でもできるの?と、なんだかとてもびっくりしました。
そして家に帰ってネットで検索すると、タロットカードは通販で買えるし、『初めてのタロット』みたいな本もたくさん出ていることがわかりました。
小さい頃から、絵を描くことと本を読むことが好きで、ファンタジーや昔話、妖精、妖怪、不思議な世界も大好きで、空想癖があった自分。
ちょっと調べるだけでも、色とりどりで雰囲気も絵柄様々な美しいカードの画像が現れて、そしてそこに付随するイメージ豊かな言葉たちに魅了されて「欲しい、やってみたい!」…まさに『ワンドのエース』のカードのような衝動とエネルギーにめらめらと胸を焼かれたのです。
そうと思ったら我慢できないしする理由もない。
数日後には、手元にタロットと教則本が届いていました。
私が初めて手にしたのはこの「ライダータロット」のデッキと「ラーニング・ザ・タロット」の本。
本は、表紙のデザインが好きだったのと、レビューの評価が良かったので決めました。
(今は当時よりもたくさん初心者向けのタロット教則本が出ていますね)
この2つが、私が人生で初めて購入した占いグッズとなりました。
また、ご縁というのは不思議なもので、後に、この「ラーニング・ザ・タロット」の訳者である伊泉龍一先生の西洋占星術の講座をきっかけに、占いを本格的に学ぶことを決意。占い沼に足を踏み入れることになっていくのです。ずぶずぶ。
で、ドキドキしながら、本を頼りに、初めてのカードを引いてみるわけですが、自分へのメッセージとして2枚引いたカード、今でも覚えています。
「女教皇」「カップのエース」
これを見たときに、自分の中で一体何のスイッチがオンされたのかわからないのですが、「私は占い師になるのかもしれない」と思ったのです。
思い込みとはすごいもので、それから、毎日のように夢中でカードを引いては、その結果や調べた意味を、ノートに書き込んでいました。
半同棲していた当時の夫は、夜な夜な床に座り込んでカードをめくる女と、次第に増えていく占い本に囲まれて、さぞ気持ち悪く不可解だったことだろうと思います。
が、他者に干渉しない人間なので、そっとしておいてもらえたのはありがたかったです。
そこから、私は「スピリチュアル」と言われる世界に、好奇心と多大な期待を持って足を踏み入れていくことになります。
その過程は、自分の人生の迷いや課題とぶつかっていく時期と重なって、時にはカードをめくるたびに余計に不安を募らせ苦しくなる経験をしたり、霊的な繋がりや世界に憧れて、「ヒーラー」「スピリチュアラー」と言われる方達のもとに足を運んだりと、本当にいろんなことを心身ともに体験することとなりました。
そんなこんなで10数年経って、今私は「占い師」というお仕事に腰を落ち着けています。
また、私が体験したあれこれも、機会があればお話ししてみたいなと思っています。
何はともあれ、タロットカードとの出会いが、今の私を作った大きな転機であったことは疑う余地もありません。
タロットカードに触れることで、自分の中に眠っていた何かに火がついた、そんな気がしています。
皆さんにとっても、きっと、タロットカードを初めて手に取った瞬間は、何かの始まりの時なのだと思います。
それが、タロットカード大アルカナ17番目の「スター」が示すように、その人の中に眠る「希望の星」のような、遠くても眩しく光る美しい未来の可能性に繋がればいいなぁなんて、タロットの先輩風を吹かせては思い浮かべる次第です。
あ!誤解はないかと思いますが、カードは占い師になるためだけの道具ではないので、自分のためにとか、趣味で楽しみたい方も、どうぞたくさん活用してくださいね。
読んでくださって、ありがとうございました(*^^*)