SUPER SAPIENSS『The Beginning』撮影秘話
『100年続く連ドラ』、『持続可能なエンタメDAO』の記念すべき映像化第一弾作品、SUPER SAPIENSS『The Beginning』の撮影が、2022年5月30日、31日の2日間、首都圏某所にて行われました。
※SUPER SAPIENSS(スーパーサピエンス:略して、スパサピ):FiNANCiEのエンタメDAOプロジェクト
僕は31日の撮影に、ボランティアスタッフ及びネセサリーとして参加しました。
※ネセサリー:スパサピ用語でエキストラのこと
エンタメ業界には全くの素人の僕が、堤幸彦監督の映画撮影に参加し、人生初の経験をすることに。
ここでは、そこで見たこと感じたことについてご紹介したいと思います。
1.なんで僕が撮影スタッフに?
まずは、なぜ僕が撮影スタッフとして参加するに至ったのか、これまでの経緯についてお話ししましょう。
先日のnote👇で紹介した通り、FiNANCiEのエンタメDAOプロジェクトとしてデビューしたスーパーサピエンス。
FiNANCiEではこれまで、個人オーナーやスポーツチーム、アイドルなどがデビューしてきましたが、サポーターと一緒に映画を撮影しようという、なんとも魅力的なプロジェクトに興味を持ち、募集開始の即日にサポーターになりました。
その後、コミュニティ内でのスレッド投稿やオンライン会議などで、ボードメンバーやサポーターの方々との交流を深め、いつか撮影スタッフやネスとして参加したいと考えるようになりました。
そして、ついに5月初旬、『The Beginning』のボランティアスタッフ&ネスの募集が開始されました。
もちろん迷わず立候補。撮影日が平日ということもあり、有給休暇を計画して結果を待ちます。
5月27日、ボードメンバーの成瀬拓也さんから連絡があり、2日目の5月31日に広報スタッフとネスとして参加することに!
飛び上がるほどうれしい気持ちと、ボードメンバーやサポーターの皆さんと初めてオフで会える喜びとともに、責任の重大さを感じながら、当日を待ちます。
そして、FiNANCiE内でサポーターとして応援している個人オーナーの、パティシエ高木モトヒロシェフよりクッキーの差し入れをご提供いただくという、もう一つのプロジェクトも密かに実行に移しました。
高木モトヒロさんの紹介記事は👇
高木モトヒロさんのお店『3F上ル(サンガイアガル)』は👇
3F上ル(サンガイアガル) - 興留のスイーツ店
奈良県法隆寺の近くです。
2.撮影当日の朝
指定された撮影場所に朝7:00集合ということで、最寄駅から始発で出発。他のボランティアスタッフの中には、前日入りしてホテルに宿泊するという方もいました。
集合場所は、街なかの撮影スタジオ。外観は普通の事務所ビルのため、目の前を通り過ぎてGoogle Mapを二度見してしまったくらいです。
こういった撮影スタジオは街なかの至る所にあるそうで、フロアによって会議室やオフィス、学校の教室やホテル、銀行窓口、レストランなどさまざまなセットが用意されています。
ドラマを見ていると、他のドラマでも見たことあるシーンだなあと思うことがたまにあるのは、そういうことだったのですね。
短編映画や低予算で撮影するような場合は、撮影スタジオにセットを作るのではなく、こういった既製の民間のスタジオや公共施設を利用しているということを知りました。
不安な気持ちのまま、建物の奥へ入っていくと、オンラインで交流していた方々が集まっていてホッとします。
もちろんオンラインコミュニティでは顔出ししていない方も多く、ほとんどの方が初対面同士。でも、前から知っているような不思議な感覚を覚えました。
オンライン会議では何回もお話しした松本淳一さんにやっと会うことができました。
松本淳一さんのインタビュー記事は👇
そして、映像・音響ブースにいらっしゃる堤監督の姿を見て緊張はピークに。
ネスの衣装指定で、一人だけスーツ姿で来てしまった僕は、場違いな場所にいるようで最初は戸惑いましたが、徐々に現場の雰囲気に慣れていき、少しずつ周りの方々と打ち解けていきます。
皆さん、当然動きやすい服装とスニーカー姿で来ていました。
撮影スタッフさんとボランティアスタッフのサポーターの方々の簡単な自己紹介があり、いよいよ撮影がスタートします。
3.ボランティアスタッフとしての仕事
広報スタッフとして何をしたら良いか、まずは宣伝プロデューサーの渡辺尊俊さんから、レクチャーを受けます。
指示されたのは次のようなこと。
・とにかく気になった物をスマホで撮影する(人は撮らなくて良い。人を上手く撮るのは難しい。)
・インスピレーションを刺激するようなアーティスティックな画像を撮影する
・10個テーマを見つける
なかなかの難題でしたが、素人目線で気になった物を撮るということはできると思い、初めて見るものや印象的な物をたくさん撮ろうと決めました。
もちろん、通常の撮影現場では素人が現場内に入り込んで写真を撮りまくるなんてことは御法度。
今回はそういったことまでも映画作りの一つの過程として捉え、監督やスタッフ皆が共通認識しているからこそできることでした。
撮影本番の合間を狙って、撮影の邪魔にならないようにスタジオに入り込み、すかさずパシャリ!
そんなことを繰り返し、1日で230枚ほどの写真を撮りました。
結果的に、広報画像候補として17枚採用されました。自分の撮影した写真がどこかで使われるかもしれないと思うと、なんとも言えない嬉しい気持ちになりました。
渡辺さんのインタビュー記事は👇
今回は、以下のボランティアスタッフの募集がありました。
4.ネセサリーとして参加
50代の男性の条件で、ネスとして参加させていただきました。(実年齢は40代ですが)
これまでの人生で、テレビ中継に背景として映ってしまったと言うことはありますが、自らの意思で撮影に参加したのは今回で2度目でした。
1度目は映画の撮影現場で、ある職場の職員役でしたが、完成した作品には全く映っていませんでした。
エキストラというのは、主演の演技をサポートするための周囲の雰囲気作りの役目もあるのだということを学んだ経験でした。
スパサピにおけるエキストラ=ネセサリーは、もちろん雰囲気作りの役目もありますが、ストーリーの中にはネセサリー達一人一人の人生も刻まれていて、全ての出演者が主役だという思いが込められています。
今回のストーリーの概略は、FiNANCiEコミュニティ上でサポーターに脚本第一稿が公開されていたため、どんなシーンに出演するかを事前に想像することができました。
役作りという訳ではありませんが、自分だったらそのようなシチュエーションで、どんな行動や表情をするかを想像しながら撮影に臨みました。
ネセサリーに参加された方々は、役者志望の方から全くの未経験者までさまざまでしたが、事前にコミュニティで交流を深めたり、情報交換をしていたこともあり、あまり緊張せずに撮影に臨むことができたと思います。
記念すべき第一弾映像に参加できたことは僕にとっては一生の宝です。これからも数々の作品が生み出されていくので、皆さんにも是非一度は経験していただきたいと思っています。
5.その他の小話
初めてのことばかりで、まだまだ紹介したいことがたくさんあります。
ここでは、その他に気づいたことについてお話していきます。
①堤組の撮影方法
堤監督の撮影方法は独特らしく、トークバックシステムという方法をとっていました。撮影現場にいらっしゃっていた本広克行監督や佐藤祐市監督も物珍しそうに見ていたくらいです。
トークバックシステムとは、映像・音響ブースにモニターとマイクを設置し、撮影スタジオに大きなスピーカーを設置して、監督が遠隔で指示を出すシステムです。テレビ局のスタジオと映像ブースを想像していただければ良いと思います。
映像ブースからの監督の指示を受け、スタジオにいる助監督や撮影スタッフが判断して出演者に詳細な演技指導をします。
監督からはカメラの映像しか見えないため、監督と助監督やスタッフの方々の信頼関係がないと成り立たないシステムだと感じました。
その分、監督は映像に集中できるということなのかもしれません。
②撮影の掛け声
撮影スタジオと控え室がすぐ隣の部屋のため、控え室でおしゃべりをしていると当然撮影の邪魔になってしまいます。
そこで、監督の「スタート」の合図で、周りにいるスタッフ全員で「本番」、「カット」などの掛け声を行います。
こうすることにより、遠くにいる人にも撮影の状況を伝えることができます。
ちょっと体育会っぽくて、学生時代を思い出したりしました。
他にも荷物を運ぶ時に「離します」、「受けとりました」の声かけや、本番前のテスト撮りの時に「テストです」の掛け声も。
③照明・小道具
映像作品にとって、照明や小道具の役割はとても重要です。
備え付けの照明の他に、個別の照明器具を準備するのですが、明かりの微調整をするために、照明に目隠しをしたり、調光したり、当てる方向を変えたりと細かな配慮をします。
小道具は、画面に大きくクローズアップされることはありませんが、一つ一つ細かな作りとなっており、小道具スタッフのこだわりというものを感じました。
視聴者によっては、小道具に着目する人もいるので、そこにストーリーの謎が秘められているなんてこともあるかもしれません。
④カチンコ🎬
カチンコとは、撮影のカットやシーンNo.などを書いてカメラに映す役目と、スタートとカットの合図を出す拍子木の役目を持っています。
僕がイメージしていたのは、両手で持つ黒板のような大きなものでしたが、今回使われていたのはホワイトボードのような片手で持てる小さなタイプでした。
スタートで1回、カットで2回拍子木を打ちます。役者さんが役に入るオンオフの役目もあるのでしょう。
⑤ケータリング・差し入れ
撮影は朝から夜まで続くことが多いため、昼食や夕食として、弁当やケータリングの準備をします。
詳細は森谷雄プロデューサーと僕のTwitterのつぶやきを参照ください👇
6.最後に
今回のボランティアスタッフやネスとしての参加は、僕にとって大変貴重な経験でした。
多くの応募者の中から、今回の条件やタイミングに奇跡的にマッチして選んでいただいた大役ですので、可能な限り皆さんにお伝えしていきたいと考えています。
今後、作品の詳細が公開されていきますので、今回のnoteを読んで少しでも興味を持った方は、是非、サポーター(共犯者)として参加してみてください。
『100年続く連ドラ』、『持続可能なエンタメDAO』を一緒に作り上げていきましょう!