不完全な支配者

待ちに待った双子のデュエットソング•Incomplete Rulerがついにフル解禁されました✨

一分一秒でも早く聞きたくて、手元に円盤が欲しくて、なんでもサブスクで聴けるこの時代、ひっさしぶりにCDを買ってるんるんで帰宅。CDをセットしてtrack6までひとっ飛び。

もう…たまらん…
膝が土を舐めました…

なんなら私はもう、歌詞カード開いて七瀬陸(CV.小野賢章)、九条天(CV.斉藤壮馬)の文字を見た時から泣いてたよ。双子のお名前が曲名の横に並んでるという事実が尊い。ありがとう世界。

いままで何回も何回も聴いた1番は、この曲のほんの序章に過ぎなかったんだなって感じさせる、2番以降の歌詞とメロディ展開。

双子ちゃんの…IDOLiSH7のセンターとTRIGGERのセンターの、ぴったりと重なり合う綺麗な歌声。

複雑に交差するメロディもすっと耳に入ってきて、あぁ、この子たち双子なんだな…声の相性よすぎるでしょ…って号泣。ずっと泣いてる。

ハモったり、掛け合いを繰り返して、最後の最後に「問いかけ、陽は巡る」でピッタリと重なり合う2人の声にもう感無量でした。

そんなIncomplete Ruler、双子デュオとして聴きがちだけど、作詞は伝説のゼロであり、作曲家•桜春樹の遺作でもあるんだよね…たった一曲に色々盛り込みすぎでしょ!?好きだよ!!!!

この曲はしっかり歌詞を読み解いてみたいなーなんて思って、ちょっと文章書いてみました。

すっっごくすっごくお暇だったら私の独断と偏見による歌詞解釈にお付き合いください笑

それでは…!

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人々の期待や願い、自分自身の願望がもたらした絶望。あのキラキラした楽園はもう瓦礫に埋もれてしまった。これが独りよがりの成れの果て。
立ちすくむことしかできない追放された王様。
荒野の中で1人、もうもとには戻れない。
暮れていく空、涙で揺れる視界、自分の愚かさを噛み締める。

輝かしい楽園から追放され、荒野に1人佇む王様。
急に姿を消した時のゼロの心を表しているのかな…と思うと同時に、七瀬家を出て行った時の天にぃの心にも、こんな絶望があったんじゃないかなって思ったり。 

自分と王様は違う生き物だと思ってた。
交わった視線、その瞳はまるで同じ色をしてる。

ここをさぁ、陸くんが歌うのずるいよね。
この曲が天(追放された王様)と陸(救済者)の曲だとしたら、病弱だった幼い陸くんは、キラキラ輝いて歌い踊る天にぃのことを、双子でありながら自分とは違う存在だって感じてたはずで。
だけど陸くんも大きくなって、天にぃと同じアイドルになって、小さい頃星のように見上げてた完璧な天にぃも、ほんとは自分と同じ弱さもある1人の人間だってことに気づいたんだろうなぁって。
でも天くんはいつまでも陸にとって完璧なお兄ちゃんでいたくて、陸を守りたくて仕方ない。そんな2人のすれ違いが切なくて愛おしいですよね…ほんとに。
ここの歌詞をゼロの視点で読むなら、歌割りをもう1人の誰かに振ったことに意味があるなぁと思っていて。きっと誰かに、自分はスターなんかじゃない。ただの人間なんだよって気づいて欲しかったんじゃないかな。もしくはたった1人、それに気づいて寄り添ってくれた人がいたのかも。

どうして自分はここにいるんだろう?
あの楽園の王様でいたかったなぁ。
過去の自分の過ちに嘲笑われて、蹲る。


膝から崩れ落ち、絶望した夜

気づいたよ、暗がりの中で
自分の力を過信し、全てを失ったこの心が、痛いほど君と共鳴していることに。
君は不完全な支配者だったんだね。

失ってしまった楽園を嘆く王様と、そんな王様を見て、王様も悩み、過ちを犯す不完全な存在だったことに気づき共鳴する救済者(ゼロにとってはファン?他の誰か?天にとっては陸?)
ゼロにとって楽園がステージであったなら、ゼロはステージが嫌になって逃げ出したわけではないのかも、と思ったり。


人は誰かと一つにはなれないとわかっていても、一人ではいられない。

月が隠れた闇の中でも希望は輝いていると知ってる。僕らは荒野に残された光なんだ。

なぜ人と人は寄り添い合うんだろうって、問いかけているうちに日は巡る。

一人では生きていけないことに気づき、なぜ人と人は寄り添い合うのかと自問自答する王様と、どんな暗闇にも希望はあると訴えかける救済者。陸くんが圧倒的光でいいなぁって思います。この歌割り。


互いの気持ちを分かち合うことができず、お互いを拒絶してきた、その成れの果ては暗黒の世界
滑らかにみえる美しい肌の下に隠された汚い膿、それは孤独。

互いに傷つけあい、終幕を迎える。

ソリチュード=孤独
王様は独裁主義で市民を傷つけ、市民もまた、王様に好き勝手言ってきたのかな。互いに傷つけ合い、孤独に支配されていく。
「心同士相容れずに」は互いを思うが故に喧嘩してしまう双子ちゃんのことみたいだなぁって。
彼らは終幕しませんけどね!!!!!


でもすべてを喪った時、一人じゃなかった。
奈落へ共に落ちてくれる共犯者がいた。
弱い二人で寄り添い合う。

ここで天にぃが初めて希望を歌うんですよね…涙
ゼロにもステージから去る時、誰か共犯者がいたのかな。一人っきりじゃなかったらいいなぁ。


どうして自分はここにいるんだろう?
あの楽園の王様でいたかった。
顔をあげたら目に入るのは過去の残骸と犯した罪、過ち、そして未来。

人は星なんかじゃない。ただ輝きを持っているだけ。ありふれた地平にひっそりと君と立っている不完全な支配者。

「人は星なんかじゃない、誰もが輝きを持ってる」ゼロが1番言いたかったのはこれなんじゃないかな。陸の『俺が星みたいに見上げてたせいで、天に呪いをかけちゃった』『本当にひとりぼっちなのは、遠い宇宙できらきら輝いてる星の方だ』っていう言葉に通じるんだよね、この歌詞。ひとりぼっちだった王様が、たった一人の共犯者を得て、ありふれた地平に立ってる。孤独が癒やされた瞬間なんだと思います。ここから夜明けのはじまり!

多くの人の期待や願い、羨望の眼差し、それを振り払った右手で、左手を握った時、自分のことがわかった気がした、夜明けの支配者。
幸せのようにみえた偽物(=楽園)にもう目が眩まないように。
その手を離さないでと風が囁いた。

この「握った左手」は誰の手かな。
自分の手でもいいなと思うし、自分を救ってくれた人の手でも、どっちとも取れるよね。
「幸せのようにみえた偽物にもう目が眩まないように」は、陸に幸せを教えてくれた春樹の『まばゆい世界に惑わされないで。全て失っても不幸にはならない。全て手に入れても幸福にならない』っていう言葉と重なって…
ゼロも、春樹も、同じことを考えていた。
九条おじさんも、ミュージカルゼロを通じてそれに気づけたのかな。そうだといいな。

嗄れた声で叫んでいた孤独に支配された僕ら
悲鳴を飲み込み、心の中で溶かす
一緒にいさせて
抱えきれない運命を自分の手で切り開くために人は寄り添い合うんだね

夜が明ける 不完全な支配者

傅く、は「仕える」
孤独に傅かれる=孤独に取り憑かれる、なのかなぁって。
let us stay with you all
は、きっとゼロの願い。
支配するため、は言葉がきついけど、コントロールするっていう捉え方をするならば、一人では抱えきれない運命を自分の手で変えていくために、人は寄り添うって意味なのかなって。
夜が明けるってはっきり明言するのいいよね。

一つにはなれないけど、一人ではいられない
月が隠れた闇の中でも。
一つになれなくても、一人ではいさせない
(今、孤独な世界が変わっていく)
何かが欠けた夢の中で、また一つずつ積み上げていこう。もう一人ではないから。
もう一度幸福な国を創り上げよう。いつだって。
なぜ人は寄り添い合うのか、その問いかけで陽は昇っていく。

我儘で孤立してしまった王様が、そんな王様の孤独に気づいた1人の救済者の手を取ることで人と人とが寄り添い合う意味に気づき、また幸せな国を創っていく。そんな歌詞なのかなーと思いました。
ゼロはどんな思いでこの歌詞を書いたんだろう。
王様=自分として書いたのかな。
どちらにしろ、夜が明けたこの歌の王様のように、ゼロも今、幸せならいいなぁって思います。

いやー!めっちゃ語ったー!
ここまで読んでくれた人がもしいたら、ほんとにありがとうございます!あくまでも私の超独断と偏見です!みんなどうやって解釈したんだろう?気になる!

推しの記念すべきユニットを語り尽くせて大満足です☺️毎日いっぱい聴くぞーー!!!



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