Kenshi記録 #2 サンドバッグを捨てるな
※命が安かったり微妙にグロかったり残酷だったりしますが
Kenshiってそんな感じです。
以前の話はこちら。
スケルトンワークショップの戸棚整理のバイトを続けた結果
両腕の義肢を揃えられました。リンヒラです。
この義肢を貰った時、テンチョーから「この泥棒野郎!!また来やがったか!!!!」と言われた気がしますが、たぶん照れ隠しなんだと思います。そうでもなきゃ腰にブラ下げてる刀で斬りかかってくるハズですから。
それをしないってことは許してるってこと。なんでも持っていっていいってこと。また来てくれってこと。
とは言え、スケルトンワークショップのバイトで人生を終えるのも勿体ないので、今いる都市連合から離れて旅をしてみようかなと思います。
まず立ち寄ってみるのはお隣の国ホーリーネーション。
以前にもどこかでお話した通り、ホーリーネーションは超男尊女卑かつ超人種差別主義。そして、その中でもスケルトンと呼ばれるロボット種族や、義肢をつけた人間はもっとも邪悪という価値観で動いている組織です。
そんな国に、女性であり義肢をつけた私が向かったらどうなるでしょう?
このお祭りである。なんでこんなにセリフパターンがあるんだよ。
実はホーリーネーションを気持ちよく憎むために毎回女性キャラでやってるみたいなところがあるんですが、義肢を付けてくるのは初めて。想像以上の盛り上がりっぷりにオラわくわくを通り過ぎて引いちゃったので、こんな国では生きていけないと判断。街へ寄らず大きく横断して別の場所へ行くことに。
でもまた来ような。今度はもっと盛り上げるためにスケルトンも連れて来るよ。
逃げた先で辿り着いたのはホーリーネーションの西の湿地。
そこにはバーンの塔と呼ばれる場所と、そこで隠居していたスケルトンのバーンがいた。
何でも昔は冒険家だったらしいが体に限界を感じたらしく、昔のことを懐かしみながらここで余生を過ごしているらしい。
その冒険の昔話をしているバーンは楽しげでも自慢げでもあったが、どこか名残惜しいような、寂しいような、そんな風にも見えた。
表情のないスケルトンのハズなのに不思議なものである。
せっかくなので冒険の話をたっぷり聞いてみたいところだが、私は旅を続けなければならない。
なので「その話は旅をしながらしてもらうのはどう?」と提案してみると
随分とノリノリで同行してくれることになった。かわいいスケルトンのおじいさんだ。こんなかわいいおじいさんロボットは奴隷屋には売れんな。
というわけでバーンおじいちゃんが晴れて最初の旅仲間となりました。仲間にしてから30秒で身ぐるみで剥いで奴隷屋に売ったハムートさんは旅仲間にカウントしなくていいと思うので。
バーンおじいちゃんは新しい土地に着くとその土地の解説をしてくれたりするので旅が賑やかになっていいですね。そのうちホーリーネーションも行こうな。
そんなわけでバーンおじいちゃんと辿り着いた先は霧の中にある町モングレル。
この街は「一度入ったら二度と出られない場所」とされているらしい。
何故なら街をとてつもない厚さの霧が囲んでいるから。そしてその霧の中にはフォグマンと呼ばれる人食いハイブが大量に棲みついているからだ。
そのことから恐れられており、シャバには居られぬ追い詰められた奴が最後に辿り着く場所と言われたりもする。
そんな場所なのでなんか追い詰められた面白そうなやつがいるんじゃないかなと思い、清廉潔白で何も追い詰められてない私が訪れてみたわけである。
街の近くのフォグマンの巣を覗いてみればこの通り。お~~やってるやってる! 大将、今日は活きがいいの入ってるみたいだね。
ホーリーネーションから近いこともあり、そこから逃げて来た人が多く、よく食われてる印象。
自由には責任が伴うとはよくいうけど、まさか生きたまま食われても仕方ないってところまでは責任とるつもりなかっただろうな。可哀想に。
街を守るシノビ傭兵ですら悲鳴から背を向け、こんな漫画みたいなコマ割りで諦めの台詞を言って去っていく有様である。
この街から出ていくには少し強くなる必要があるかもしれない。
というわけでフォグマンを一人だけ誘導して倒しまして
死なないように治療して、ベッドをお借りして一緒に療養。
怪我が治ったらまた戦おうね!君は寿命が延びるし、私は強くなれるし、これってWin-Winだと思うんだよね! 私が満足するまで絶対に逃がさないよ。
と思っていたのですが
あっ。
ベッドを管理しているシノビ盗賊団の人が勝手にポイ捨てしちゃった。まだ怪我が治ってないのにそのサンドバッグ!
シノビ盗賊団とはスケルトンワークショップのバイトで稼いだお金を1万キャットほど渡して同盟を結んでいたのでベッドの貸し借りを許す仲になっていたんですが、どうやら死にかけの野良フォグマンを寝かすのは同盟契約外のことらしい。
うーむ、せっかく得た人的資源なのにどうしたものか。
筋トレ用の重りになってもらうことにしました。
やや軽いんですが、まだまだ貧弱な体を鍛えるにはちょうどいいでしょう。
と言ったところでシレッと映っている彼(彼女?)の名前はビープ。
モングレルの街で「ビープ」と鳴きながらついてきたのを拾ったのが出会い。
彼はハイブ族である。通常のハイブはハチに似た性質をしていて女王に仕えることを目的にしている。
中でもビープはハイブワーカードローンと言われるタイプで、いわゆる働きバチのようなもの。女王のために命を捧げ、労働し続けることが遺伝子レベルで刻み込まれているハズなのだ。
ビープはそんな一般的なハイブからは逸脱した存在と言える。
だが遺伝子レベルの思想に反逆するのは混乱が生じるものらしく、そうなったハイブにはちょっと変な奴が多い。そのせいか外で見かけるハイブは野垂れ死ぬか、搾取されるだけの人生を歩むことが多いそうな。
ビープくんもこのままではそうなってしまうかもしれない。それはとても悲しいことだ。
ましてやビープくんには「世界最強の戦士になる」という夢があるらしいのだ。その夢を応援してやりたいじゃない。ステータス全部初期値だけど。
ちなみにハイブとフォグマンは非常に似ていますが、フォグマンは女王を失って狂っちゃって人を食うようになっちゃったハイブみたいです。
おそらく。たぶん。
ん?女王を失ったハイブ?
そういえばゲーム開始1秒で解雇したフォーレンくんもハイブワーカードローンだったな……アイツ、私のことを女王だと思ってたハズなんだけど、今ごろどうなってんのかな……元気にしてるかな……まだ正気かな……再会したら食われないかな……
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