Kenshi記録 #1 汚れちゃったのはどっちだ
※残酷だったり倫理観がなかったり手足がなかったりしますが
Kenshiなので仕方ないです。
気が付けばKenshiの世界で両手両足を失った一人の人間と、そんな彼女を抱えて砂漠までやってきたらしい一人のハイブ族がいた。
その者の名はリンヒラ。そして仕えているハイブの名はフォーレン。
でもフォーレンのことは忘れていいです。
フォーレンくんは解雇しちゃうので。
なんかお前から牛乳拭いたあと洗ってない雑巾の臭いがするんだよね。
あと今朝見た占いでラッキー人事が解雇だった。
スタート時の設定によるとリンヒラをハイブ族の女王と勘違いして仕えていたらしい割に、何の未練もなく砂漠のど真ん中へ捨てていくフォーレンくん。
いつかどこかで会えるといいね。名前覚えてられるかな。
そういうわけで、今回は有志が作った「両手両足がない人間と、それに仕えるハイブ族の2人でスタートする」というMODから仕えるハイブを除外した状態からスタートしてみます。
目標はとりあえず生き残ることです。自分はこのゲーム初心者なのでそんなに生き残れる気がしない。
というわけで近くの都市まで移動を開始したものの
走る人の1/10くらいの移動スピードなのに広大すぎる。
絶対逃げられないので野生動物が怖すぎる
(今回は運良く他の人がターゲットされてくれた)
すれ違う人が飢えていないことを祈るしかない。
(賞金稼ぎは報奨金目的の攻撃以外あんまりしないっぽいのでセーフ)
という恐怖体験を繰り返し、5回くらい死んで人生やり直したような夢を見つつ街へ到着。
恐らく砂漠の暑さと匍匐前進移動による疲労が見せた幻覚なのだろう。何せ両足が健在ならその日の昼には到着しそうな距離でも、両足がない私の到着は翌日の夜になっていたのだから。
ちなみに夢の内訳はスキマーに襲われたのが3回。奴隷狩りに遭ったのが1回。街に辿り着いたものの衛兵から「街に入りたければ賄賂をよこせ。――ない? そっか、うちの国じゃ貧乏って罪なんだよね」と言われて斬られたのが1回だったような気がする。縁起でもない話だ。
しかし今回はむしろ幸運。砂ニンジャと呼ばれる勢力が街の衛兵ともめ事を起こしたらしく、街の入り口に気絶した砂ニンジャが転がっていたのだ。
今のうちに身ぐるみを剥がせてもらう。手足ないのに人から服脱がせられるのめっちゃすごない?
空腹を満たしたいところだが真っ先に向かったのはスケルトンワークショップ。この店ではスケルトンと呼ばれるロボットが特殊な技術を用いて作る義肢を売っている。この街を目指した理由はこの店があるからだったのだ。
というわけで店に並んでいる義肢を出来る限り万引き。
窃盗スキルは初期値なので当然バレる。だが何故かは知らないが、スケルトンワークショップの店員は泥棒を見つけても口で罵るだけで、他の店のように切り殺しに来ない事があるのだ。
殺されないなら止める道理はないのでバレながら全部盗む。そして向かいにあるバーに売る。流石に盗んだ店で売ると怒られるからね~。当たり前だよね~。盗んだものを盗んだ店に売るとかありえないよね~。盗みまではまだしもね~。
そして手に入れたお金でスケルトンワークショップから良質の義肢を買う。やっぱ泥棒はよくないですよ。ちゃんと店からはお金を払って買うべきですから。
っていうかなんでスケルトンワークショップは買い物自体許してくれるの?
お前が受け取ったお金、お前の店からパクったものを売って得たお金なんだけど。
というわけで、ナラボー平原よりも広くマリアナ海溝よりも深い慈悲を持つスケルトンワークショップのおかげで両足を獲得。
腕も欲しかったのだが、近辺で左腕を切り落とされた人間が多くて品薄だったのか、右腕しか売っていなかったのでとりあえず様子見。
ウオオー!今までの10倍以上の速度で別の街まで走るぜ!!
そして他の街でも怒られながら窃盗。
しかしいい義肢がなかったので全部売って旅費にしたりしてまだ腕がない状態だったりする。
でもまあ、誰にも追いつけないスピードで地面蹴ってるので大丈夫でしょう。腕がなくても窃盗はできる。ピッキングのために片腕あってもいいけど。
そんな感じで今日もバーで盗品を捌いていると、変わった男がいることに気付いた。
その男はハムートという男で、奴隷制度が当たり前になっている世の中に疑問を持っているようだった。
随分と旅をしてきたって……2つしか街を知らないんだけどな……匍匐前進のしすぎで背筋とかすごいことになってて、それを見て思ったのかもしれないけど。
それはともかく奴隷制度は許せないよね。なんか前世では許せなさすぎて国の長を人食い族に食わせちゃったような気がするし。
ただ、今いる「都市連合」と呼ばれる勢力は、信仰上の理由で奴隷方式を用いているホーリーネーションとは少し違い、完全に経済活動として奴隷を運用している国のようだ。
信じているものがあるわけでもなく、自己の利益のために他人の人生を狂わせ、それに対して何の痛痒も感じていない。
そんなことが許せるだろうか?
ハムートの大事な人は奴隷屋によって奪われ、地獄の底のような鉱山で労働させられたらしい。何故だろう、まるで他人事とは思えない。
どうやら彼は奴隷制度と戦うための軍隊を作るつもりなのである。これはどういうことか?
彼は都市連合という国そのものを滅ぼそうとしているに違いない。
何故なら都市連合は奴隷が石を砕き、土を耕し、種を蒔いてきた土地なのだ。奴隷がいなくなれば都市連合を支える全ての屋台骨はなくなる。物は作られず、人々は飢え、経済は回らなくなり、都市機能は死んでいく。
そしてその隙を敵国に突かれて滅ぶことになるのだろう。きっとそうなる。
だがそれの何が悪い? こんな国、滅んでしまってもいいんじゃないか?
ハムート……いえ、ハムートさん。貴方の志は気高い。
この世界を形成していると言っても過言ではない奴隷制度と戦うだなんて。
わたくし、まだ両腕もない身ではありますが、いつか腕を得た時にはきっと貴方のために剣を振るうと約束しましょう。
その時こそ、わたくしは自分をKenshiと名乗れるのかもしれません。
というわけでハムートさんを仲間にしました!
装備を剥ぎました!
奴隷屋さんに来ました!
1650キャットで売れました!おいしい肉5つ分くらいです。
話を聞いた感じ、ハムートさん本人は奴隷になったことがないと思うので、まずは体験してもらうことにしました。
もしかしたら何か勘違いしてるかもしれませんからね。奴隷屋さんたちも意外といいところありますから。餓死しない程度には食べ物くれたり。怪我したら治してくれたり。
というわけでまたどこかで会いましょうハムートくん。また奴隷制度について話し合いましょうね。話し合う気が残ってれば。
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