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#1 Path of the Abyss 1人旅 下水道~古き王の霊廟1F

かつて空から飛来した巨人はこのウェルモートの街に災厄を招いたと言う。
巨人は3人の巫女が自身を楔とすることで封印されたというが、なんでもその巨人が再び動き出した噂があるらしい。

その噂が真実かどうかはさておき、これから騒がしくなるであろうこの場所は冒険者が飯のタネを探すにはうってつけの場所と言えた。

この人物もそんな冒険者のひとり。名前をリンヒラという。
彼はペーペーの冒険者であったが、なんか並行世界でこの巨人を討伐したような記憶があったので自信だけは人一倍であった。
ゆえにマジでキツくなるまでは一人で潜ってみることにしたのである。

まずは手始めに古き王の霊廟と呼ばれるダンジョンへ。
街から近く、墓荒らしが何度も訪れているような場所なので初心者が冒険を始めるにはうってつけかもしれない。


とはいえ、もちろん安全な場所というわけではない。
霊廟へ入ってすぐ巨大なネズミの化け物に襲われることとなった。
この程度、返り討ちにしてくれるわ!

やるぞー!
グワーッ!

はい。

というわけでいきなり本格的なダンジョンは危険だったので、街の下水道掃除から始めることにする。
下水道にも先ほどリンヒラを食い殺したネズミのようなモンスターがいるが凶暴性がまるで違う。そいつらでウォーミングアップをしていくとしよう。

本作の戦闘はやや独特。
冒険者たちは9枚のパネルの中に自分の行動をセットしておく。
そして戦闘中は自分のターンが回ってくる度にパネルにセットした中から行動を選ぶという感じ。

それだけ書くと「準備が必要なだけのターン制コマンドバトルじゃん」って感じなのだが、実は敵はこのセットされたパネルを選んで攻撃してくる。
その選んだパネルに行動をセットしている冒険者が攻撃されてしまう、という感じ。
たくさんのパネルに行動をセットしている冒険者は狙われやすいということですね。前衛中衛後衛など狙われやすいパネルみたいな概念もあるけどそんな感じ。

なんだったら味方の補助や回復もパネルの配置が大事で「仲間がケガしたからパネル1マス隣まで届く回復呪文を唱えて回復するぞ~~。あっ、でもパネルの配置ミスっててケガした仲間が2マス隣にいるから回復できないじゃ~ん!」みたいなこともあり得るのだ。
補助効果や回復魔法をいかに上手く配置できるかがキモと言えましょう。

いやなんか説明ムズいわ。
実際に遊ばないとしっくりこないかもしれない。


まあシステムの話は置いといて。
下水道に潜る事しばらく、とりあえず敵全体に火傷の状態異常を付与する【焼却】という呪術スキルを覚えて運用していくことにしてみる。これにより持続的なダメージを与えていこう。
ぶっちゃけた話、もっと直接的に敵へ炎の矢を放ってダメージを与える魔法もあるのだが「並行世界の冒険では呪術ってあんまり使わなかったし試したいなー」というないハズの記憶が脳裏を過ぎったのである。
最序盤で使える全体攻撃もこれ以外なかった気がするし。たぶん。


そんなわけで下水道で呪術を鍛えた冒険者は墓荒らしを再開。
なんとかクソデカネズミに食い殺されずに済む程度の戦闘力を得たので霊廟内の探索を進めていく。

下水掃除の甲斐あって順調にマップを埋めていた冒険者であったが、とある部屋に入った途端に聞こえる羽音。それは大きくなり

最初のダンジョンの中ボスと言える存在、ビートルの群れさんです。
この時点では防ぐのが難しいブレス属性で攻撃してくる厄介な虫。
とはいえVジャンプの攻略本だったら「この敵に勝てないようではこの先の冒険は厳しいぞ」と書かれるレベルの敵なので

つまりこれから先の冒険は厳しいと言うことです。頑張りましょうね。



とりあえず今の階層で集められる範囲で装備やスキルを整えて再度挑む。
武器固有スキルを活かして連撃を繰り出せるフレイルを持って開幕に1体を撃破。
その後は戦闘スキルで覚えた【ガード突き】を使って敵の直接攻撃を弾きつつ殴る。
盾で防げないブレス攻撃がきたら信仰スキルで覚えた【庇護】で回復していくという感じでなんとか撃破。
初戦からこんなスキルポイント使わされて大丈夫か俺。
温存しなくて今後の戦闘に対応できるのか俺。

不安を覚えながら進んでいくとエルフの幽霊が出現。
過去この地に災厄を起こした巨人が復活したのは本当であり、かつて巨人を封印した巫女たちは逆に縛られている旨の話を聞かされる。
正義の使者でもなんでもないただの冒険者に分かるのは、どうやらこのダンジョン探索を続けていればしばらくは食うに困らないらしいということだけであった。

気が向いたら続きを書くかも。

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