【松本人志氏への提言】に率直な感想
お笑い芸人オリエンタルラジオ・現在はYouTuberの中田敦彦さんがダウンタウン・松本人志さんにまた噛み付いた、ということでなかなか話題になっています。
要は、最近開催された芸歴15年以上の漫才の大会・THE SECONDにアンバサダーとして松本さんが入っていたことについて、「M-1(漫才)」「キングオブコント(コント)」「IPPONグランプリ(大喜利)」「すべらない話(フリートーク)」に続いて、また顔役をやるのかという点について"やりすぎじゃないか?"という批判でした。
既存のこれらの大会・特番でやられているジャンル(漫才・コント・大喜利・フリートーク)に関しては、松本さんが実質的に現代のそれらのジャンルを構築した人=創造主なので顔役に据えられるのは全く不自然ではありませんし、そのおかげでここまで大きな存在として定着したというのは否定できません。
ただ、正直私も、THE SECONDのアンバサダー就任に関しては「またか」という感想でした。
審査員を一般人が務めるということで、純粋に「ウケ」を重視した審査になる・既存の大会とは一線を画すものになると思ったので素晴らしいなと思ったものの、結局一般人の投票では弱いと判断され"松本人志"のお墨付きが得られないとチャンピオンとしての箔、大会の格が得られないのか…?とガッカリしたのです。
基本的に松本さんは「俺にやらせろ」とか言う人ではないと思っているので、制作者側にお願いされてやっているのだと思っています。中にはあまりやる気がなくても「どうしても」と言われてやっているものもあるかもしれません。「周りを見渡しても松本さんより座りが良い人がいないんです!」と説得されれば、確かにそうかと客観的に見てそう思っても仕方がないでしょう。
私がガッカリしたのは、「松本さんが顔役を断らないこと」ではなく「松本さんに顔役を依頼し続ける安易さ」の方で、制作側に問題があると思っています。現代テレビお笑いショーの創造主が、頼めば来てくれるという状況にあまりに甘えすぎではないか?ということです。
もちろん私も子供の頃から松本さんの作り出すお笑いにどっぷり浸かって育っていますので、松本さんの面白さを疑いません。ずっと面白くい続けてくれていつまでも笑わせてほしいと思っています。
でも今年60歳ですよ。いつか終わりが来ます。
現代お笑いの創造主、天皇のような権威性を身に着けていますが、いつまでそこにいられるのでしょう。私はお笑いというジャンルが好きなので、「松本さんがいなくなったのでお笑いというジャンルも終わりました。」というのでは困るんです。
現在のように顔役が松本さんに集中している状況に、持続可能性があるとは思えないのです。中田さんも指摘していますがここ20年〜30年の間、ポスト松本人志が見つかっていない状況が続いています。私もそこを危惧しています。
あまりにも権力が集中した後それが終わった時、良い結果になったことは歴史上あまりありません。変えられるのは今しかないような気がしています。
まぁ、元動画に関しては中田さんの元々あるコンプレックス・やっかみも大きく含まれているのでそのまま正面から受け取る必要もないと思うのですが、私が思う所とも重なる部分があったので書いてみました。
では。