中国語の壁はあるのか、ないのか(息子編)
ストライダーに乗り始めたのは、2歳になってすぐの頃。
最初は、ただまたがってチョコチョコと歩くだけ。
いまいち乗る楽しさがわからず、乗る回数は少なかった。
でも、いつからなんだろう。
突然ハマりだして良い相棒になったのは。
2歳から4歳までの写真を見ると、いつもストライダーが一緒に
写っている。
2歳終わりころから通い始めた幼稚園。
年少よりも下の2歳児クラスからのスタート。
幼稚園へ行くにも、もちろんストライダーは欠かせず、
行きたくないと大泣きの日も、連れ添ってくれた。
息子を幼稚園まで送った帰り道、主が不在のストライダーをかかえて家まで戻るのが日課だった懐かしき日々。
年少からではなく、
2歳児クラスから幼稚園へ通い始めたのには2つ理由がある。
1つは、ワンオペのため、いつも2人で過ごしていたので、息子は母以外の人と過ごす時間、わたしは1人の時間を作りたかったため。
2つめは、息子は台湾に住みながら、全く中国語環境ではなかったので、中国語に触れる時間を作りたかったため。
どちらかといえば、2つめの理由が大きい。
結果、2歳児クラスから通園してよかったのかどうかはわからないけれど、現在年長になった息子の中国語力は、母をあっという間に追い抜き、もう背中が見えない場所までいってしまった。
それでも同じクラス子たちと比べると、差は大きい。喧嘩の時や、何か言われて言い返したい時に言葉が出てこず、悔しい思いをすることが多いようだ。
でもネイティブじゃないわたしにとって、今息子の中国語レベルがどのあたりにいるのかいまいちわからないというのが本当のところ。
今回は、園で起きたある中国語問題について。
先生の説明がわからないんだよ
(ストライダーさんに比べ、出番の少なかったキックボードさん)
ある日、息子にこう言われた。
「運動の時間にね、先生の説明がわからないんだ。
わからないままやってみたら先生に『違うでしょ!』って
怒られて。もう運動の時間が好きじゃない。」
運動大好きで、自分の運動神経に誇りを持っている息子なだけに、この発言に驚いた。
わかるまで聞いてみるのはどう?とアドバイス。
「でもさ、聞けないじゃん。みんないっぱいいるのに」
確かに。自分も、自分だけわからないことで「先生!」と手を挙げて質問しずらい。
言語面に関して、わたし自身同じ不安や不便さはいやというほど痛感しているので、放っておくことはできない。連絡簿にその旨書いた。
「息子が運動の時間に、運動の先生の説明がわからなくて不安なようです。
先生(担任)から見て困惑している様子がうかがえますか?」
その日、迎えに行くと先生が話す時間をつくってくれた。
そこで知った驚愕の事実。
話を聞いていなかった
(2歳のころ。どこへ行くにもストライダーと一緒だった)
先生に教えてもらった内容は以下の通り。
「息子君はね、運動の先生の説明が終わる前に、飛び出しちゃうの。
もう、早くやりたくてやりたくてたまらないんだね。
それでいつも運動の先生に『話を最後まで聞きなさい!』って注意を
受けているの。」
え?中国語がわからない問題はどちらへ?
一瞬、頭が真っ白になったあと、息子を見ると、ニヤけた表情をしている。
「もし、中国語がわからないときがあればすぐ先生に言ってね!」と、優しい先生は息子にニッコリしてくれた。
そう・・・ですか。
中国語がわからなくて指示通りできず、怒られて悲しんでいる図を想像していた母でしたが実際は、またしても彼の自業自得というやつだったということですね。
このパターン本当に多い。
息子の話は真剣に聞くし、信じるけど、鵜呑みにしちゃいけない、ということをやっと学んだ。
息子は、嘘を言っているつもりではなく、
怒られた→指示通りしなかったからだ→先生の説明がわからない→中国語がわからない
というように変換されていったのだろう。
怒られているポイントがわからず、不安になっていたのは事実。
だから、息子も先生の話を聞いて納得していた。
相手が何を言っているのわからない、ということは本当に不安だ。
息子がそうではなかったことに安堵。
そんな風に思っていたら、コインランドリーで会ったおっちゃんに
「お母ちゃんより、子どものほうが中国語うまいねー!お母ちゃん頑張りなー。」
と、最近よく言われるフレーズをプレゼントしていただき、
息子の中国語心配するより、自分の中国語をどうにかせな、と改めて思ったのだった。
そんなわたしの中国語の壁編はまたの機会に。
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