つなぐもの。
足を踏み入れると、ピリッとした気持ちになる龍山寺。
一歩入った瞬間から、龍山寺にたくさんいる神様たちに見られている気分になり、いつもより素行が良くなる。
でも、きっと普段のわたしもしっかり見られているはずだから、この時だけいい子にしたって意味はないのだろう。
今日の初体験。
お寺でおみくじを引く。
台湾のおみくじをひくには、ちょっと時間がかかる。
まず、神様に「おみくじを引いてもいいか尋ねる」必要があるからだ。
上の写真内にある赤い半月型のものを2つ持ち、心の中で名前、生年月日、住所を神様に伝える。
その後、お願いごとや悩んでいることを告げる。
赤い半月型のものを放り投げ、1つが裏、1つが表の場合は、神様から「おみくじ引いてもいいよ!」とのお返事。
横にある数字の書いた棒状のものをひくことができる。
でも、まだおみくじを引くことはできない。
棒に書かれた数字でいいのかどうかを再び尋ねる。
心の中で尋ねた後、赤い半月型のものを投げ、表、裏が出てはじめて下の写真にある数字の棚からおみくじを引くことができるのだ!
実際は、3回連続して表、裏が出なければならない、など決まりがあるらしい。
※実際訪れる際は、正しいおみくじの引き方や、参拝方法が書かれている記事をチェックしてから行かれた方がいいです。
今回、わたしを連れてきてくれた友人は、気になることがあるときなどよく龍山寺に行くらしい。興味半分、疑いちょっぴり、そして恐れもちょっと入った割合でおみくじの話を聞いていた。
その友達のアドバイスは、「YESかNOで答えられる質問がよい」とのこと。
アドバイス通りに「今年日本に帰ることができますか?」「バイトを探しています。あのカフェでいいですか?」といったような質問の仕方をした。
わたしは、占いの結果にとらわれ過ぎてしまうタイプ。
占いの結果により、自分の行動と可能性をしぼめてしまった経験があるため、それ以来占いはしないことにした。
なので、台湾流おみくじに対して恐れがあったし、引くこともないだろうと思っていた。
今回も友達がおみくじを引くのを見てるだけ、のつもりだったのだ。
結果、気づくと一心不乱に赤い半月型を投げているわたしがいて、その行動にビックリしている自分と、やっぱりそうなるだろうな、と納得してしまっている自分がいる。
おみくじの結果が面白かったので紹介したい。
4つの質問をさせてもらったのだけど、2つの質問にだけほぼ同じ答えが出た。
「バイトしたいけど、〇〇のお店はどうか?」という質問。
この〇〇の部分に、現在申し込もうか迷っている2つのお店の名前をそれぞれ入れて質問した。
「焦るな。まだ待て」
どちらも内容は多少違うが「待て」というのは同じだった。
なんでもかんでも神様の答えに頼るのではなく。
ちょっと背中を押してほしい時、ちょっと悩みを聞いてほしい時、
神様とわたしをつなぐ赤い半月型が、答えに導いてくれると思えば心が楽になれるのでは、と思う。
それでも占いに影響されてしまうわたしは、
今後もたわいもない質問しかしないだろう。
だって、また占いに縛られた10年前と同じことになりかねないものね。
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