となさんと私

*幼稚園パロです

2015.12.30 幼稚園児の私は盛岡波幼稚園に転園した。

それも母と父の喧嘩からの離婚による事で、急の事だったので母と母の実家に住むことになった。

門をくぐり、担当の先生の挨拶に母と向かう。

歩幅が違うため、母に追いつくので精一杯だった私は前にくるあの人に気づかなかった。

ドサッ…

目の前に人が居たのに気づかず転んでしまった。

母が慌てた顔をしながら相手に謝っていた。

母は私に謝るように促す。

私も謝ろうと彼と顔を合わせた。

彼は余り良い顔では無いが、素敵な笑顔で私に対し頭を下げてくれた。

私も頭を下げ、急いでた母について行った。

それからの事、彼のあの笑顔が頭から離れない。

気づいたら「また見たい___」と思うようになっていた。

疲れてるのかも知れない。

だって私は生まれた時からジャニーズしか愛せないイケメン好きだ。

よりによってあんなやつなんか好きになるわけない。

部屋の隅で人形を持ち遊んでいたらご飯の時間らしい。

「ご飯の時間ですよ〜!お片付けしましょうね〜!」

先生の声が部屋に響く、それと共に周りの子達は今まで遊んでいたおもちゃを片付け、部屋の隅に集まる。

その間に先生が机と椅子を出していた。

椅子の後ろには名前があり、部屋のドアから1番近い席には新しいシールで貼られた私の名前があった。

私の隣の席には先生の席らしい。

1つの机に4人が座り、ご飯を食べるようだ。

私の正面には先程ぶつかった彼がいた。

彼は他の友達と喋りながら席に着いた。

彼に話しかけようか悩んでいたら、彼から声を掛けてくれた。

「あっ、さっきのやつじゃん!よ!おれとなっていうんだぜ!」

元気が有り余る様な声で喋ってくるとなに対し、先程とはまた別の感情が押し寄せてきた。

「こんにちは」

簡単な返しをした。

もともと話す事が得意ではなく、上手く話を繋げられない。

それで今日は終わってしまった。

また彼と話せたらいいな。と、ろくに話も出来ない私が思っていいのだろうか


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