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おっと…。この大晦日に!

2019年に引っ越しを決めて、やっとの思いで、このコロナ禍の2020年12月、州境が開いたときに、州を越えてのお引越し。ほっとしたのもつかの間、また、州境が閉まりました。でも、大丈夫。私は、元気に、生きています。

州の保健局の決まりに従い、PCR検査を受け、無事、陰性。保健局の決まりでは、そこで、自由の身。自己隔離は必要ないのだけれど、一応、自主的に、指定された都市を出てから14日間、ホテルの部屋の中で、ぶらぶらしていた私。

やっと、その期間が終わって、昨日、不動産屋に電話。大半の不動産屋が、お正月明けまで、お休み。電話さえ、つながらないお店も…。

おっと…。

思っていたのと、違う…。でも、1社、電話が通じて、明るいお声で、「住んでいる人に連絡して、今日か、明日、内見させてあげる。」と。1社か。なかなか、物件がないので、周辺の都市とか、小さい町とか、1時間以内なら、通勤圏内かな。とりあえず、「明日以降で見せてくれると嬉しいな。」とお願いして、その日は、ホテルから出れず、ずっとできなかった郵便物の転送の手続きをした後、町から1時間ぐらいまでの賃貸を見に行きました。

しかし、遠い…。町から1時間ですが、ほぼ時速100㎞で、爆走の1時間。途中の道の両脇の風景は、広い緑の海原。牧草地、牧草地、畑、牧草地、牧草地、草の生えた原っぱ、牧草地、牧草地、畑…。そして、一部、だーーーっと広がる圧巻の向日葵畑。旬が過ぎてしまっているのが、残念。そして、牧草地、牧草地…。

気にいったところは、私の職場の都市よりちょっと大きい中都市から20分。とても新しいほぼ新築の家を2つに分けた、小さいほう。3軒あります。すごくいい。それでも、私が大都市で住んでいたアパートより、広い。めちゃくちゃ安い。しかし、かなり、遠い…。通勤、結構苦痛かも。しかも、友人の、「カンガルー説教」も頭をよぎります。ちょっと帰る時間が遅くなったら、やばいかも。しかも、友人曰く、「道が、冬は寒くて、露結する」とのこと。それも、やばそうです。

それで、その物件と、職場の町との中間にある、物件も、いくつか、帰りに見ましたが、遠くから通勤するほどに住みたい家はありませんでした。

クリスマス休暇中に、ホテルのオーナーから聞いた、何気ない情報。実は、不動産屋さんに出回る物件は多くないんだよね~。みんな、口コミで、信用で、店子さがすんだよね~。大都会と違いすぎる事実。

ええーーーー、衝撃の事実!

結局、口コミで、店子を探せない物件とか、オーナーが地元にいてない物件とかしか、不動産屋さんにでないんじゃない?いろいろ見て回って、なんだか、ちょっと、愕然としました。

しかし、気を取り直して、夕食は、久しぶりに、外食です。この前、行った地元のレストラン。おいしかったし、受付にいたおじさんが、とってもおしゃべりで、親切で。あわよくば、おうち探しの件、おじさんに、相談しようかなと思って。

残念ながら、おじさんは、いませんでした。でも、相変わらず、おいしい。そして、店員さんは、前の時と違うけど、みんな、親切!

よっし、明日もがんばろう! 意気揚々と、寝ました。

で、次の朝、つまり、今朝。ドンドンドン。ドアをたたく音で、目が覚めました。いつもは、朝6時ごろに、他のお客が、外でしゃべっていたり、車を動かしたりするエンジンの音がしたりで、たいてい、勝手に起きてしまいます。今日に限って、ぐっする寝てしまったようで、9時半ごろ起きて、ベッドで、ゴロゴロしておりました。どうせ、電話してくれる不動産屋さんは、1つだけです。のんびり、仕事でもして、少し、出かけて、大晦日の夜は、ホテルで、のんびり過ごそう…。昨日、食料も買ったから、冷蔵庫にいっぱいある~。ということで、ベッドで、ゴロゴロです。

ドアをたたいたのは、ホテルのオーナーです。「今日までしか、予約してないよね。もう10時。どうするの。今日も泊まるの? でも、あさっては、もう、全部埋まって、部屋ないよ。」

おっと…。

すっかり、忘れておりました。なかなか、思ったように、家探しがはかどらず、図らずも、このホテルに長く滞在することになって、でも、次に、不動産屋さんに行けば、ぱっと見つかるかも、すぐに引っ越せるかもという、一縷の望みをもって、細かく滞在日を刻んで、何度か予約し直していたので、失念しておりました。昨日も、久々に、ホテルをでて、動けたので、そちらに、気がいっていて…。そういえば、予約は、確かに、今日まで。そして、前の予約の時に、「3日は、全部埋まっているんだよね~。キャンセルがはいるかもしれないけど~。」とオーナーが言っていたような。

大晦日の朝、必死に、次の宿を探しました。笑 笑い事じゃないけど、笑ってしまいます。なんで、こんなに、次々と…。いろんなことが起きるのでしょうか。

とりあえずは、前に気になっていた、少しいいホテルを、2泊、予約。でも、そのホテルに長期滞在は、きっと、職場からクレームが来て、負担してもらえないでしょう…。なので、応急措置として、とりあえず、そのホテルを。負担してもらえなかったとしても、お正月に、汚いホテルで、悲しい思いは嫌なのです。でも、きっと、負担してくれるでしょう、2日なら。だって、今いるホテルから、移動しないといけないんだから。

そして、そのあとのホテルも探しました。前の経験を生かして、実物を見ないで、ネットで長期を予約するのは、リスクが伴います。そして、短く予約すると、このように、出ないといけないことが、起こります。なかなか、難しいところです。

それで、直接、行ってみることにしました。行って、受付の人としゃべって、相談して、「もっと、いい考えがある!」と、週単位で借りる部屋を見せてくれました。それなら、ネットで紹介している方法より、格安です。だったら、最悪、宿場が負担してくれる時期を越えて、物件が見つからない場合も、そのまま、ちょっと、家賃より割高だけど、まあ、納得のいく値段で、住めます。しかも、小さいけど、ほぼ新築で、きれい~。Wifiも、ネットでは書いていなかったけど、あるようです。受付のお姉さん、「オーナーに相談してからになるけど、いい考えでしょう~。」優しい!ありがとう!

ところが、受付のある事務所に戻って、お姉さんが、一変。「やっぱり、部屋開いてないわ。もともとのネットの値段を出すんだったら、うまく、部屋のやりくりをして、その部屋に入れてあげる。」

おっと…。なんで???

おねえさん、オーナーに連絡もしてません。私、事情が呑み込めず、いろいろ質問しますが、やっぱり、おかしい。「ネットでね、その部屋が、私たちが、部屋を見に行っているうちに、予約が入って、うまっちゃったのよ~。」私、日ごろ、人相手に、仕事しています。目が泳ぐ人、すぐわかりますよ、うそは。ホテル代は、私の職場が出してくれるはずです。あとからお姉さんに提示された値段でも、大丈夫そうな額です。

そのまま、気づかないふりをして、あら、そう~と、予約してもよかったんですが…。つい、「そのネットででてる部屋って、なんて名前で出てるの~?私は、このホテルのサイトを見たときには、分からなかったわ。教えて。」と突っ込んでしまいました。お姉さんは、コンピューターを見て、「ええっとね…。」と言って、マウスをカチカチ、しばらくしていましたが、そのうち、「オーナーに聞いて、電話するわ。お電話番号、教えて~。」と。そして、私の名前も聞かず、電話番号だけ聞いて、にっこり。よろしくねと言って、事務所を出ました。電話、かかってこんな、これは…。

これって、事務所の前に泊めた私の車のナンバーが、かの、今クラスター絶賛拡散中の州だから?私が、地元に住んで、仕事をして、今後、ホテルを利用するお客さんにならないから?私の何か喋ったことが気に入らなかった?それとも、仕事できてるんだったら、職場がお金出すんじゃないのと思ったから?謎です。

でも、考えるのは、やめにしました。いくら、理由を考えても、それは、私が、類推するだけで、彼女の頭の中は、読めません。理由がわかったところで、実際に、泊まれるかどうかは、かわりません。心が余計、ざわざわするだけです。

電話、かかってこないんだろうなぁ…。勝手に、ネットで、予約するかぁ…。でも、それだと、あの部屋は開かないよなあ。明日、もう一回電話入れるかあ…。それでも、電話したら、もう予約いっぱいなんですと言われるかもなあ…。つい、突っ込んでしまいましたが、実を取って、あそこは、見て見ぬふりで、行くべきだったか…。

結果、悩まず、ほおっておくことにしました。もし、電話かかってこなかったら、ネットで予約するか、違うホテルに予約をするか。いまさら、こだわっても、悩んでも、仕方がありません。

プランBも、プランCも、プランDもある。思ったとおりにいかないことに、人は、心乱されがち。思ったとおりにならなくても、実は、そんなに、たいした話ではないのです。他の方法もあるのです。そして、その方法は、もともと、私が思い描いていたものの、斜め上に、行くことも、しばしば。

次の展開に、期待したいと思います。

で、気を取り直して、町から離れた、アプリ上では、27分、実質、不動産屋さんは、40分と言った、賃貸物件を見に行くことに。

大晦日、3時半過ぎ。

(続く…)



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