世の中から冬眠。でも、ワクワク。

2019年の後半、旅行・引っ越しを思い立ち、1年の長期休暇。しかし、2020年、夏の山火事、秋のコロナ禍での州境の閉鎖で、旅立てず。図らずも、自宅にて、夏眠、秋眠、そして、肌寒くなってきたころには、冬眠に突入した私。よもや、世捨て人？仙人？いえいえ、家にこもっていても、心ワクワク、立派に生きておりました。

５月ごろには、昼寝も、折り紙やソーイングや編み物熱も、一段落。なに、しようかな…。とりあえず、休暇中でも、仕事関係の情報は、メールを通して、どんどん、流れてきます。コロナ禍の状況下、リモートワークに使うZoomやら、Microsoft 365やら、なにかと、コンピューター、ネット関係のセミナーの案内が来ます。しかも、無料。ただです、ただ！休暇中とはいえ、このご時世、リモートの波に乗り遅れてはいけないと、せっせと、案内されるセミナーは、ほぼ、全部、出席しました。ただで、勉強って、ラッキー！でも、実際に、仕事で、すぐ使わないと、忘れそうです…。でも、まあ、いっか。こういう場合は、とりあえず、参加することに、意義があると、自分に言い聞かせて、勉強いたしました。

そういう感じで、結構、コンピューターさんとは、仕事をしていなくても、仲良しのまま。しかも、2019年末に買った、新しいiPadさんも、何気に、活躍です。いろいろ、YouTube、見てしまいました。仕事で忙しかった昨年までは、気になるドラマを、ネットで、追いかけるので、精一杯。それも、夕ご飯の時に見る程度。週に2、3本見ればいいほうです。時間がありません。

でも、冬眠中は、時間がいっぱい。時間の使い方も、自由です。人気YouTuberを、いろいろ、知ることとなりました。YouTuberだけじゃなくて、昨今、イケイケな、新しい考え方で、新しいビジネスをしている人たちの、YouTubeも…。私が、必死に働いているうちに、もっと広い世の中は、こんなことになっているんだね～。感心しました。

それと、同時に、今、心と時間に余裕のある時に、今までやりたくても、忙しすぎてできなかったこと、やろうと、思い立ちました。主に、２つ。アートと、マインドフルネス。

もともと、子供のころから、アート全般、大好きで、ずっと、続けてきました。仕事でも、少し、そのあたりも使うので。でも、今回、挑戦したいのは、デジタルでの絵を描くこと。そして、絵本を作ること。ペンや絵の具や色鉛筆で絵を描くのは、画材さえあれば、時間がふと空いたときにでもできます。でも、デジタルの絵を描くには、アプリやソフトをまず勉強しなくてはいけません。それには、それ相応の勉強時間が必要です。そう、冬眠中の今がチャンスです。そこで、活躍するのが、昨年買ったiPad。スタイラスペンが付いております。早速、イラストの描けるアプリを、ネット検索して、ダウンロードして、これまた、YouTubeやブログをネット検索して、そのアプリの使い方を勉強して…。そこから、もっと、そのアプリとかのスキルを勉強できる、月額のネット上のサービスに加入して…。

時間に余裕があるようになって、初めて気が付きました。昨今の情報は、ネットで探していくと、AさんのYouTube見て、Bさんの活動を知り、BさんのYouTube見て、Bさんの個人サイトを見て、そこから、次の勉強できるプラットフォームを見つけて…と、芋づる式に、情報と、人が、見つかっていくんですね。家に居ながら…。

でも、肝心なのは、時間と心の余裕です。同じように、息をして、食事をして、お風呂に入って、寝て…。みんな、生活しているけど、情報を知るかどうかは、調べるかどうか。調べる時間があるかどうか。調べたくなる心の元気、ワクワクがあるかどうか。仕事をしていく中で、伸びしろを残すためには、仕事と体力、ぱっつんぱっつんまで、働くのはいかがなものかと、一考する経験でした。

そして、芋づる式に勉強して、iPadで絵を描けるようになり、自分の個人サイトを作れるようになり、Digital絵本を作れるようになり、できることが増えていきました。そして、YouTubeで、Vtuberって、テクノロジーの進歩ととともに、携帯やiPadのアプリでも、結構簡単にできるようになったとわかり、そちらのほうにも、どっぷりはまり…。なんと、楽しい世界でしょう…。大好きな絵を描き放題の毎日です。アバターを作って、動かして、動画を撮って、なんだか、おもちゃで遊んでいる感覚です。そして、疲れたら、ひなたぼっこしながら、昼寝です。

コンピューターや、iPadなどの機器で遊ぶのは、ちょっと頭や目が疲れてしまう難点はあるけれど、楽しいのです。創作活動は。いわゆる「フロー状態」になるのです。自分ができることより、ちょっと難しい程度で、頭が空っぽで、勝手に、こうアイデアが降ってくる感じで、時間の間隔もなくなるのです。人によっては、それは、山登りだったり、ゲームだったり、スポーツだったり、楽器の演奏だったり、フローになる状態は様々だと思うんですが、私の場合は、小さいころから、アートをするときです。フロー状態から抜け出すと、体はちょっとお疲れがあるんだけど、心が晴れやかというか、すっきりするのです。

もう一つ、やりたかったことは、マインドフルネスを、勉強、実践すること。マインドフルネスのコンセプトに出会ったのは、もう15年以上前。そのころの仕事の関係で、カウンセラーの養成コースを勉強していた時に、授業で出てきて、その授業の講師のマインドフルネスのコースに行ったりもしました。ストレス管理にも、健康のためにも、いいのはわかっているんですが、なかなか、仕事が忙しくなると、瞑想時間を取ってとか、難しいのです。瞑想、私の場合、結構忍耐が必要で、いまいち、ピンとこなかったのです。今まで。

でも、やっぱり、体にいいから…。それで、またまた、「マインドフルネス」関連の情報、Google検索と、YouTubeで、探しました…。最初は、マインドフルネスの瞑想のアプリとか、見つけて、瞑想を…。それはそれでいいんですが、もうちょっとと思って、もう少し、調べました。そうしたら、たまたまEckhart Tolleさんの、YouTubeにぶち当たりました。マインドフルネスと、同じようなコンセプトのことを言っている人だとは知っていたんですが（厳密には、ちょっと切り口は違います）、ドはまりしてしまいました。The Power of NowとA New Earth、Oprah Show のOprahさんとの対談、いっぱい、動画と音声で、楽しみました。今まで感じていたこととか、腑に落ちました。

私が本ではなくて、動画や音声で、Eckhartさんの話を聞くのは、彼の独特な間と、静かな声の揺らぎが心地よく、ひょうひょうとしているのに、おちゃめなジョークが、なんともかわいいおじちゃんで。音でないと、伝わらない情報が、あるからです。それに、彼の声に集中していると、自分の波長も同調するというか、ほわーっとしたのんびり気分になるのです。でも、洗脳されているわけではないし、Eckhartさんは、怪しい宗教家でもないです。ご存知かもしれませんが、彼は、世界的に有名で、本もベストセラーになっている人です。たしか、タレントのローラさんも、Eckhartさんの本をお気に入りだと言っていたように、思います。

Eckhartさんの話を聞いて、物事の神髄が、自分が経験してきたことが、これからどういうふうに物事に臨んでいくのかが、分かってきたような。細かい話は省くとして、とりあえずは、アートをすることを楽しみ、散歩をして自然をめでることを楽しみ…。マインドフルというか、今を生きるというか、丁寧に息をすると言うか…。とても、素敵な冬眠時期を過ごすことができました。もしかしたら、今までの人生で、一番、有意義で、幸せな時間を過ごせたのかもしれません。

冬眠、バンザイ！　

でも、そんなある日、7月に、突然、州境が開きました！新型コロナに対する懸念はあるものの、経済的なプレッシャーと、政治的なプレッシャーで、各州の州知事が、ぽろぽろと、開け始めました。

えーーー！？　あの州、9月に開けるって言ってなかった？？？　

だから、まだ、引っ越し先の仕事探しの準備、何にもしてないよーーー！　長期休暇は一年。もはや、このコロナ禍で、うろうろ旅行することはかないません。引っ越したら、とっとと、仕事をしなくてはいけません。マインドフルも、アートも、吹っ飛んで、あわてて、仕事探しのために、書類を用意し始めました。

えーーー、開けるなら、開けるで、もっと、早く言ってよーーー！

（続く…）

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