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え? え? え? え?

2019年末に引っ越しを決め、山火事、コロナのために州境がほぼ一年閉まり、自宅にいた私も、いよいよ、めざす州での仕事が決まり、車に乗って、引っ越し開始。

まずは、住んでいた大都市から車で1時間~1時間半の、通過点となる、海沿いの町に泊まりました。前日、徹夜で、掃除をしたので(掃除のお話は、違う記事で~)、運転中も、ねむくて、ねむくて、目的のホテルに着くまで、ほぼ全行程、居眠りしないよう、大声で、思いつくかぎりの歌を歌い続け、到着したら、美しいであろう夕日も見ずに、ホテルのベッドに倒れこみ、爆睡すること5時間。目が覚めたら、もう夜の10時。シャワーを浴びて、そのまま、また、寝ました。

体力が回復した翌朝、近くの湖にある桟橋へ。とても清々しい朝です。そして、お気に入りのビーチへ。実は、この海辺の町は、前に、仕事で、3年間住んだところ。このホテルの近くの湖と、ビーチが大好きで、大都市に引っ越してからも、何度も、来ています。今回も、ぜひとも、最後に、もう一度、堪能したいと、ここに、2泊、予約しています。2日後に、次の町へと移動するつもりで、その日は、朝から、湖、ビーチを、足早にですが、楽しみ、午後は、この町に住む友人たちと、お茶をすることに。湖も、海も、いつもながらに、きれいな景色です。

このビーチ、波が複雑で危ないので、遊泳に向いておらず、警備員がいないビーチ。なので、ビーチと言うか、海辺の浜辺?しかし、少し小高くなった砂山で、道側とは区切られ、砂山を降りると、本当に遠くに家が見えるだけで、ビーチから見えるのは、ほぼ、砂山と海のみ。泳げないから、ほとんど人もおらず、いても、犬を散歩させる人のみ。私が行ったときには、たまたま、いい風が吹いていて、ハングライダーをする人を、空に見かけましたが、そんなことは初めて。普通は、ほんとに、静かなのです。一度、大変曇った天気の荒れた日に行ったときには、なぜだか、野生のイルカが4,5匹、近くまで泳ぎに来ていました。(といっても、何度も行って、たった、一度なので、たまたま、気まぐれできたのか、曇っていて迷った魚を追いかけてきたのか…わかりませんが)ポイントは、私にとっては、とても特別な素敵な浜なのです。今回も、浜で昼寝はしないものの、堪能いたしました。晴天で、空も青く、海も青い。

そこから、40分ほど、車を走らせた友人の家。そちらも、ちがう湖の前。たいそう、きれいです。でも、少し、曇りがちでした。彼女とは、16年の長い付き合い。今年は、コロナもあって、ずっと会えていなかったので、いろいろと、近況をおしゃべりしていました。そして、他の友人も加わり、もっと、にぎやかにおしゃべり…。

だったんですが、友人たちが、口をそろえて、次の日に、海沿いの道で、移動すること、次の宿泊地に行くことを猛反対しまして…。

あなたが泊まる予定のホテルのあるところの手前の町、洪水になっていて、避難勧告でてるよ。

え? え? え? え?

そんなことって、あるの??? ニュースを見せてもらって、現在の雨の動きのレーダーをネットで見せてもらって…。確かに、水、ついていますね、家。道、見えません。人も、ニュースの中で、避難してました。

これ、映画とかじゃないよね?

結局、局地的に、海側一体に、大雨警報が出ていて…。それが、もう2,3日続いて、もっと、たくさんの地域が、洪水になると、ニュースでは、大騒ぎ。友人曰く、州境の手前の町あたりが、一番、洪水になりやすいい地域らしい。「確実に、道、沈むよ。」 友人は、めちゃくちゃ怖い顔で、私に言います。

そして、もう一人の友達は、自分の車が、洪水でだめになった話をしてくれました。大丈夫だと思って、大雨が来るより1日前に旅行に出て、無事ホテルに到着。しかし、次の日、ホテルで目覚めて、ホテルの窓の外を見たら、自分の車が、とっぷり水に浸かっていたとか。残念ながら、彼女の車は、廃車となったそうです。私も、若いころに、たまたま、旅行先で、洪水にあい、洪水の怖さを目の当たりに見たことがあります。断念しました。

やっと、引っ越しが始まったと思ったら、移動途中の町に洪水って…。そんなこと、あるの? 

結局、プランB! 次の日、友人の勧め通り、予約していたホテルを全部キャンセルさせてもらって、彼女の家に、2日間、泊めてもらうことに。「しょっぱなから、何で、こんなこと、起きるの?」と思ったけれど、友人宅に泊めてもらった2日間、ずっと忙しくて、なかなか、一緒過ごす機会のなかった時を埋めるかのように、一緒におしゃべりして、一緒に食べて、笑って…。仲良しの彼女と、いい時間を過ごせて、よかったなあと思いました。それに、もう2日、ゆっくりしたことで、疲れも、きちっと取れて、長距離の運転にも耐えらそう…。結果、もとの計画よりいい方向へ。途中の海辺の町で、のんびり、夏の海を満喫するという計画はなくなったのは、残念だけど。

万事塞翁が馬

プランBは、選ばないといけないときには、少し、私の心が、波立つのだけれど、結果オーライ。思ってもみない、ありがたいことが、起きるようです。

2日泊めてもらった朝、友人宅を出発すると、どんよりとした曇り空。でも、空には、虹が出ていました。

幸先、いいね…。

次の目的地に向かって、車を、進めました。

(続く…)



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