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秋眠... さなぎですか?

2019年後半に、引っ越しを思い立ったものの、2020年1月に山火事、3月には州境閉鎖、なかなか、州をまたいでの引っ越しができない私。秋は、自宅で、お暇(おいとま)をいただくことに。

さあて、どうしようっかな…。一年の休暇をいただきました。時間は、たっぷりあります。でも、世界的に、新型コロナの感染が広がりつつあり、私の住む地域でも、ロックダウン状態。暇だからといって、日本に帰省できるわけでもなく、家から1時間ちょっとの、お気に入りの海辺の町にも、なんだか、行きにくい。ヘアドレッサーも閉まっているし、治療途中の歯医者さんも閉まっている。

とりあえず、髪、自分で、切ってみるか。実は、子供のころの実家は、床屋さんがおとなりさん。うら若き頃に、おとなりで、髪切りばさみを購入させてもらって、以来、前髪は、時折、自分で切っていますが、さすがに、後ろは、怖くて、切れませんでした。でも、今なら…。仕事に行ってないから、散髪が失敗しても、問題ない。しかも、友人や同僚と話すのも、仕事の向上のためのセミナーを受けるのも、ほぼ、リモートのZoomやLine。ならば、前から見える部分さえ、大丈夫なら、オッケーだ。いい機会だから、「やってみよう~ぉ~♪ ♬」 懐かしい歌を歌いながら、切ってみました。私の髪は、どうせ、くせ毛で、くりくりするから、少々不ぞろいでも、勝手に、くりくりと自分で長さを調整してくれる、とても便利な髪。なので、思い切って、横も、チョキチョキ、後ろも、チョキチョキ。調子に乗って、ギザギザばさみで、シャギー(これって、言い方、古い?)にしてみたり~。横も、前長めのボブっぽくして…。結構、いい感じに仕上がりました。やれば、できるじゃん。

そして、おりがみやソーイングや編み物の続き。しかし、ふと、気が付きました。引っ越しの荷物を減らすつもりで、せっせと、折り紙、布、毛糸を、加工してきましたが、加工しても、なくなるわけではないのです。形がかわるだけで。なんなら、おりがみなんて、3Dの空間ができるわけで、かさが、倍増です。毛糸も、分散して、荷物の隙間を埋めることもなく、マフラーとして、大きいかさのまま、荷物に入れなくてはいけません。布は、服になっても、かさは変わりませんが、使ったあとのひもの残りだったり、新しく糸を買ったり、結局、荷物が増えているのです。その事実に気が付いたときの衝撃…。

わたし、あほなん? 

でも、まあ、作っているその瞬間の、無心になれる、すがすがしさ。価値があったと、確認し、心を落ち着かせました。そう、できあがったものではなく、その過程の自分の心のありかたとか、時間の過ごし方が、とっても、重要。

昼寝もしました。秋眠、秋眠。よく寝ました。我が家には、ひだまりスポットがあって、秋の途中から、冬、春の初めまで、午前中、床面積で言えば、ベランダの大きいガラスドアから、1メートルから、1.5メートルほど、太陽の光が直接、家の中に差し込むところがあります。私は、そこに、ソファーベッドを置いてまして、午前中は、そのソファーベッドを、だらーっと伸ばして、そこに、ゴロゴロしております。もう、完全に、気分は、猫。想像してください。ひだまりをさがして、寝そべって、めっちゃ幸せそうに、体を伸ばしている猫。それが、私です。至福の幸せです。コロナ禍の中、一生懸命、働いている人たちがいるのに、同僚もがんばって働いているのにと、ものすごく罪悪感も感じながら。でも、今の私には、これが、必要なの…。とんでもなく、よく寝れるんです。昼も、夜も。

そうして、夏眠、秋眠をすごして、しばらくして、気が付きました。体が違う!

去年まで、かなり長らく、過激に、激務をこなす仕事をしておりました。段取り命で、本番前に、頭を使って、パズルのように、プロジェクトを、いろいろな要素を組み合わせて、もくもくと用意する。終わった後も、もくもくと事後処理をする仕事。人相手の仕事だけに、本番は、チョー楽しい。でも、その前後の事務的仕事と言ったら、とんでもないほどの仕事量。まじめで、お仕事内容も好きだったので、がんがん、働き、2019年は、特に激務で、睡眠時間を削るほどに、がんばっておりました。それをささえる、私の体。けっして、20代前半のピッチピッチの肌の、バッチバチの体力ではありません。それでも、ずっと、やってこれたのは、実は、体さんの、必死のがんばりがあったようです。アドレナリン、ずっと、大量噴出していたのでしょう…。

それが、毎日、ぐっすり睡眠時間を取って、だらだらゴロゴロしているうちに、4月後半、秋が深まるころには、体の中を巡るエネルギーが、のんびりさんになっているというか、静かになったというか…。前は、もっと、こう、体の中を、走り回るというか、駆け巡るというか、こう、イライラ、ピリピリ、ギザギザしたような、荒い電気っぽいピリピリ感が流れている感じがありました。私の意識は、自分がやるべき目の前のことに集中していて、全然体のほうに気がむいてなかったけれど、私の体さんは、もくもくと、私の体力がもって仕事を続けられるように、なし汁ㇷ゚シャーならぬ、アドレナリンㇷ゚シャーって、がんばってくれていたんだなーと、気が付きました。今さらながら、体さん、副腎髄質さん、ありがとう!特に、副腎髄質さん、お疲れよね~。この、夏眠、秋眠で、少しは、お疲れが取れたかしら…。

な~んて、一人巣ごもりの私は、体さんとお話しするようなことに。笑 変ではあるけれど、ある意味、今まで、自分の外の世界に夢中で、その世界の中でやるべきこと、起きることに、どっぷり染まった自分から、一歩引いて、内面に、気がいくようになったというか、それはそれで、とっても有意義なシフトであったことは、確かです。

そうして、ある程度、休息すると、ありあまる体力と、ありあまる時間…。せっかくなら、今まで、やりたかったけど、仕事が忙しすぎてできなかったこと、やってみようと、思いました。やっぱり、頭の中では、あの歌が。「やってみよう~ぉ~~ ♬」

(続く…)



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