なにが幸せかはわからないはなし
27歳にもなると、周りがどんどん結婚してゆく。
SNSを見れば、「結婚しました」報告。
女の子に会えば「あの人も結婚するらしいよ…」と聞く。
どうしてみんなこうも幸せそうで、キラキラしているのだろう。
私は…ぽっかり心に穴が空いてしまってはや一年。
この先好きな人が現れて、その人も私のことを好きになってくれて、結婚する。
彼氏がいた頃は容易に想像できていた未来が、今は、思い描けない。
結婚、できるのかなぁ。
翻って、色恋以外の話をしてみよう。
仕事への満足度は?
-わかりやすい指標だから収入に限っていえば、同世代の女の子には負けていない自信があるし、少なくとも、私の友人で私より年収が高い女の子を私は知らない。
(知らないことって、幸せなのかもしれない。)
私が男なら、恋人がいなくても十分な収入があって、それに満足していることは一つのステータスになり得たのかもしれない。
無論私にとっても、お金に苦労していないことは救いである。
既に結婚したAちゃんは、就職活動では身の回りの誰よりも苦労していたし、結局新卒入社した会社からは、待遇面に不満を持って転職した。
結婚間近とはいえ、遠距離恋愛で彼氏に会える頻度が少ないBちゃん。
一緒にいることこそが幸せだと言うのならば、彼氏と付き合っていたとき、同棲していた私は最も幸せな時間を過ごしていた人間かもしれない。過去の話だけど。
結婚後も、もしかするとBちゃんは自身のキャリアを諦める時が来るかもしれない。
これは消して人の幸せを否定したいわけではなく、自分を正当化したいわけでもない。
凹や凸はあるにせよ、ひとつの物差しで世界を測ることはできないし、正しいことでもない。
そのことを自分の中で言葉にして、落とし込みたかっただけ。
どこに幸せの重点を置くかによって(結婚すること、お金を稼ぐこと、自分のキャリアを深めて広げていくこと、趣味に生きることetc)幸せかどうかなんて異なるし、自分にとっての幸せが他人にとっての幸せとは限らない。逆もまた然り。
今の私に彼氏はいない。でもお金はある。
ただそれが、私にとっては生きていく上で必要十分な条件であるとはいえない。
ひとりはやっぱり寂しい時だってあるし、嬉しい時も悲しい時も、隣に好きな人がいてくれたらなんだって乗り越えられる気がする。
だからこれからも、私が好きな人を探して、好きな人に好かれたいと願って、結婚したい気持ちを持ち続けることは変わらないと思う。思うけれど、それでも、みんなが結婚するから、なんて理由で焦らないで、結婚をゴールだと思わずに、幸せのかけらを結婚以外のコンテンツの中からも見つけられるように、フラットな眼を持ち続けたい。
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