保育士、今、昔。
働き方改革という言葉をいろいろな場面や報道で聞くようになり、改めてなんのために働くのか、どんな働き方がいいのか考えています。
以前の園では、主任・園長時代に毎日朝8時半から夜8時くらいまで働いてきました。ほとんど有給休暇を取ったこともありません。まだ子ども達が小学生だったので、私の両親が子ども達の世話をしてくれました。それがなければ、とても続けられなかったと思います。
私の両親の時代には、モーレツ社員という言葉があり、自分の時間の大部分を仕事に捧げるのが美徳とされていました。戦後、日本社会が急速に発展したのは、このモーレツな働き方のお陰だったのです。
私たちの時代になっても、長時間勤務や残業は当然の義務でした。特に福祉に関わる仕事は、ボランティア精神で…と言われ、どんなに多くの時間外勤務をしても、持ち帰って仕事をしても手当がもらえることはありませんでした。
時代は変わり、働くことは生きがいではあっても、全てではなくなったようです。働くことと同じように、それ以外の時間を楽しく過ごす人の方がきっと幸せなのだろうと思います。
これからは仕事以外の楽しみを見つけたいと思っていますが、たまにぼ~っとしていると、武田鉄矢さんの母に捧げるバラードのフレーズが浮かんで来て、落ち着かない気分になります。
♪死ぬ気で働いてみろ、テツヤ、働いて、働いて、働きぬいて、遊びたいとか、休みたいとか、そんなことおまえ、いっぺんでも思うてみろ、そん時や、テツヤ、死ね!それが それが人間ぞ それが それが男ぞ♪
文章にするとなんて恐ろしい歌詞なんだろうと思いますが、この曲が流行した時代は、大抵の人がこの歌詞を肯定的に捉えていたんですよね。時代は本当に変わりました。私も変わらなければ。