子どもは静かに溺れる…水遊び時のリスク管理について
梅雨明けが待ち遠しいことを書きましたが、今週の天気予報を見てもまだ曇りマークが並んでいます。このまま夏が来ないということはないでしょうが、水遊びの回数は例年よりぐっと少なくなりそうです。
子ども達が大好きな水遊び・プール遊びですが、リスクが大きい活動でもあります。
子どもは30センチの水で溺れます。30センチの水の中で転べば自力で立ちあがるのは難しいでしょう。水遊びの時は、決して子どもから目を離してはいけないというのは当然のことです。
昨年も、保育園の園庭でプールの片づけをしている時に子どもが溺れて亡くなるという悲惨な事故がありました。ほんの少し目を離しただけで取り返しがつかないことが起こってしまうのです。
『子どもは静かに溺れる』と言われます。気づいた時にはもう手遅れということもあります。保育園の水遊び、プール遊びは緊張感を持続して子どもを見守らなければいけません。
リスク管理の研修では、水遊び中の子どもを見守る『子ども係』を必ず決めるように言われています。『子ども係』は、子どもを見守ることに専念し、子どもと一緒に遊んだり、子どもと関わってはいけません。『子ども係』という目印の名札を付け、保護者の方にも話しかけないでくださいと事前にお願いしておきます。とにかく子どもから一瞬たりとも目を離さないというのが『子ども係』の役目です。
保育士が足りない中、この『子ども係』を置けないからとプール遊びを中止する保育園もあります。
りんごの花保育園でも、楽しい水遊びになるよう、役割分担と子どもの安全を守るためのルールを共通認識したいと思います。