行政ルールを変えるとき
台風10号が直撃するという予報でしたが、福岡市では、風雨もあまりなく、無事に通り過ぎて一安心しました。自然災害はやはり怖いです。被害に遭われた方が一日も早く通常の生活を取り戻されるよう願っています。
今年3月から、自然災害の際に、避難の判断が明確になるように、5段階の「警戒レベル」により防災情報が提供されることになりました。
それによると、レベル4で全員避難、レベル3は高齢者等避難とされ、社会福祉施設である保育所も、自力で避難することが難しい乳幼児を預かる施設なので、レベル3で避難することになります。
昨年、室見川が決壊寸前の時も、避難のタイミングがわからず、結局子どもの命を守るために、私が判断して保護者の方にお迎えをお願いしました。室見川周辺の園はどこも同じように、迫りくる危険と、勝手に園を閉められない認可保育園の立場の板挟みで対応に苦慮したという話を聞きました。
台風対応では、今回も直撃を免れたから良かったものの、本当にいつ直撃するかもしれません。以前に比べて台風に対する危機意識は強くなっているものの、認可保育所は独自の判断で園を閉めることができないのが現状です。
大阪から帰省している娘が、大阪では、朝7時に警報が出た時点で、全園が休園になると教えてくれました。前日に、「明日の朝7時に警報が出たら、子どもと保育士の安全確保のために休園します」と掲示され、本当に全園が閉めるそうです。朝警報が出ていなくても、警報が出たら、保護者の方に電話をして迎えに来てもらうそうです。
以前も書いたように、地域の状況は違いますが、子どもの命はもちろん、先生達の命を守るために、今の対応でいいのでしょうか。年々自然災害の発生率は高くなり、被害も甚大になっています。
行政のリードが必要なんです。