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イキイキと製作に取り組むということ

    廊下や階段に飾った笹の葉に、たくさんの短冊が揺れています。子ども達や、おうちの方の願いごとを読ませてもらいました。

 「うん、うん、そうだろうな。」と思わず笑ってしまった願いごともあります。それぞれの子ども達の思い、子ども達の幸せを願うおうちの方の思いが伝わって来ました。

 子ども達が作った様々な飾りも、個性が光っていてとってもいいです。1ヶ月くらい前からりんご組(3・4・5歳児)は、笹飾りを作っていました。お部屋を覗くと、楽しそうにそれぞれ違う笹飾りを作っていました。

 昔々、私が担任をしていた頃は、全員同じもの…輪つなぎ、三角つなぎ、すいか、提灯、天の川を作っていました。

 3・4・5歳児の子ども達に、一斉に同じ折り紙を教えるのがどんなに大変か想像できるでしょうか?「先生、わかりません。」「先生、してください。」「これ、どうするんですか?」の大合唱が起こります。
    教える方も必死で、「もう一度最初からするから見てて。まずココとココを合わせて・・・」と子ども達の前で実際に折りながら説明しても、ほとんどの子ができません。ひとつひとつ子ども達が座っている机を廻りながら、「してください」と立って来る子ども達に、「今からみんなの机に行くから、とにかく座って待ってて」と言って、とりあえずできそうな子に教えます。何人かできるようになったら、その子達が他の子に教えてくれて、やっと決められた物が出来上がります・・・ちっとも楽しい製作ではなかったような気がします。

 なんのための、誰のための笹飾りづくりでしょうか。当時はあまり考えず、決められたことを必死でやっていました。

 一番大切なのは、子ども達が「作りたい」「やってみたい」「おもしろい」と思うことです。生き生きと製作に取り組んでいるりんご組の子ども達を見て、そこでついている力や気持ちが確かなものであることを感じます。

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