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寂しい気持ちとおかあさんの愛情


 4歳児のAちゃんは、昨年4月に入園して1年半が過ぎようとしていますが、朝お母さんと離れる時、泣いてしまうことがあります。

 小さくて可愛いAちゃんですが、実は虫が大好きで、時々ユーモアたっぷりのお話をしてくれます。そんな面白いところがお友だちに伝わって、本来の自分らしい姿が出せるようになるといいなと思っていますが、もう少し時間がかかりそうです。

 今朝、Aちゃんのお母さんが、だんごむしが脱皮した殻をつまようじに刺して、きれいなピンクのケースに入れて持って来てくれました。

 虫が大好きなAちゃんのために、お家でだんごむしを6匹飼っているそうです。だんごむしが人参を食べることもお母さんから教えてもらいました。ウンコもたくさんするので、お世話も大変なのだそうです。

 朝、お母さんと離れづらいのは困ったことではありますが、悪いことではありません。それだけお母さんとの繋がりが強いということであり、慎重だということです。

 Aちゃんのお母さんは、そんなAちゃんにイライラすることもなく、じっくり付き合ってくれます。だんごむしを園に持って来てくれるのも、Aちゃんが少しでも楽しく園に通えるようにという思いからでしょう。

 「毎朝泣いて心配したんだよ。そんな日もあったよね。」って笑って話せる日がきっと来ます。

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