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年長さんは憧れの存在

    夏を前に、年長児の子ども達の成長が著しく、頼もしい存在になっています。

 先生に言われなくても、自分達で先の見通しを立て、周りの状況や時計を見ながら、準備や片付けをしている姿をよく見かけるようになりました。

 いつもは年中児・年少児・年長児と一緒になって遊んでいるのですが、年長児だけで遊びだすと、共通のイメージに向かって役割分担をして遊びに集中するので、年中児や年少児は、少し離れてその遊びを見守っています。

 5歳児から6歳児にかけて、大きな発達の転換期があります。今までの経験や知識が結びつき、過去を振り返ったり、未来に向けて見通しを立てるようになります。

 『〇〇したから、〇〇になった』『〇〇になると困るから、今〇〇をしよう』というような因果関係もわかるようになり、自分の行動を振り返り、行動を改めるようにもなります。

 そんな発達の転換期を思いながら、年長児の言動を見ると納得します。

 「(年長児の)Eくんだったらできるよ」「(年長児の)Kちゃんにきいてみたら?」年中児からこんな言葉が頻繁に聞かれます。

 年中児にとって、年長児は憧れの存在です。たった1歳しか違わないのに、年長児に対する信頼は絶大です。そんな年中児の熱い思いを感じながら、年長児はますます自覚を高めていきます。異年齢児で育ち合うこの後のそれぞれの成長が楽しみです。


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