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アイスクリームの恨み

    昨日、あの大雨で心が重くなっているところに、面白い出来事がありました(子ども達にとってはがっかりしたことなので申し訳ないですが)。

 おやつの検食を済ませて、給食室にトレーを戻そうとしたところに、栄養士のN先生が慌てた様子で給食室から出てきました。「どうしたんですか?」「ちょっとお詫びに子ども達のところに行ってきます」「???」「今日のおやつのアイスクリームをお菓子にしたから、りんご組の子ども達がブーブー言って怒ってるらしくて…。ちょっと謝ってきます。」

 給食のE先生が、今日のおやつのアイスクリームを自転車で買いに行ってくれたのですが、いつも買っているムース(子どもたちに人気です)がなかったそうです。急いで戻って来たE先生が、「どうしましょう?いつものアイスがないんですよ。ポキッと折るアイスだったらあったんですが、それでもいいなら買って来ましょうか

?」と訊かれたので、「今日は大雨が降って気温も低いから、氷のアイスは冷たいし、お腹を壊したらいけないので、お菓子にしましょう。」と言ったのは私です。

 しばらく経って、N先生に、「子ども達、なんて言ってました?」と尋ねると、「ほとんどの子は『いいよ』って許してくれました。私も工事現場で見かける看板のように、『ごめんなさい』って頭をしっかり下げてきましたから。でも、Aくんだけは『ダメ!』って言うんですよね。それを聞いたりんご組の先生たちが『Aくんは毎日おうちでアイスを食べてるからいいでしょ』って言ってくれたんですけど、それでも許してくれませんでした。」と笑いながら報告してくれました。

 きっと、Aくんも他の子ども達も、おやつのアイスを楽しみにしていたのでしょう。ごめんなさい。この埋め合わせは必ず・・・。

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