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主体性とは

   今週水曜日、りんご組(年少・年中・年長組)の子どもたちは、地域交流事業の出前保育も兼ねて、壱岐公園に散歩に行きました。壱岐公園に行くのは、久しぶりです。子どもが歩いたら、30分近くかかるので、りんご3組(年長)・2組(年中)だけで行く計画でした。

 先週、頂いたあおむしがさなぎからアゲハ蝶になりました。担任の先生たちは壱岐公園で逃がしてあげようと子どもたちに話しながら、散歩への期待を高めてきたそうです。
   ところが当日、りんご3組・2組の何人かの子ども達が、「散歩に行きたくない」と言ったので、りんご1組の子どもたち3人も一緒に行くことになったそうです。

 子どもたちが散歩に行った後、2階の保育室に行くと、思った以上にお留守番の子どもたちがいました。担任の先生たちは、子どもたちに、アゲハ蝶をかごの外に放ったらどうなるか見てほしい、壱岐公園で思い切り走ってほしい、散歩を通して交通ルールを知ってほしいと願いながら散歩を計画しました。

 「散歩に行きたくない」と子どもたちが言った時、それは子どもの主体性を尊重することと考え、「行かない」ことを良しとしていいのか、とても悩みます。

 子どもは、経験が少なく、小さな世界で生きています。もっと周りの自然に目を向けてほしい、社会の仕組みを知ってほしい、そのために自分の目で見たり、耳で聞いたり、心で感じてほしいと思っています。

 散歩に行く、行かないを自分で決めるのは主体性の尊重ではないでしょう。散歩に行って、もっと知りたい、わかりたいと思う気持ちをいかに育てるかが、大きな課題です。

 主体的に行動する、主体性を尊重する…よく使っている言葉ですが、それをどのように捉え、目指す子ども像に結びつけていくか、先生たちと『主体性』について深く考え、同じ方向を向きたいと思います。

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